2026年度共通テスト「情報I」|解答&解説と受験対策アドバイス(随時更新)

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2025年度試験では、知っていれば解ける問題は11点でした。
そして、2026年度試験では、知識問題の配点は8点です。
知識問題は相変わらず簡単ですが、他の問題の難易度があがった模様です。

テックジム東京本校では、情報科目の受験対策指導もご用意しております。

2026「情報I」出題分析

第1問(配点20)

問1
a
: 主記憶装置と補助記憶装置
b: 不正アクセス、マルウェア、ソーシャルエンジニアリング、バックアップ、ファイアウォール

問2: 数値表現(2進法・16進法)図案を16進法で表現・4×4マスの図案を8×8マスに拡張

問3: UI設計 スクロール操作による年・月の入力(中央値、最頻値など)

問4: 電子メールの送受信経路(DNS、WWW、パケット通信、ルーティング)


第2問A(配点30)

住民証明書発行システムの改善

問1: 電子データ化の利点:デジタルディバイド

問2: アクセスコード方式:セキュリティ向上のための改良

問3: 確認依頼コード方式:さらなるセキュリティ強化


第2問B(配点推定30)

画像処理とビット演算

問1: OR演算を用いた画像合成:白黒の4ビット画像の重ね合わせ

問2: ある演算(AND演算)の利用

問3: 背景選択のためのヒストグラム分析:グレースケール256階調の画像処理

問4: 背景透過処理:論理演算(AND、NOT、OR)を組み合わせた画像合成


第3問(配点25)

プログラミング – ゲーム体験時間管理

問1: データ整理到着時刻、開始時刻、終了時刻、待ち時間の計算

問2: プログラム作成
・配列操作
・要素数(kyakusu)関数
・最大値(最大値)関数の利用

問3: アルゴリズムの改良
・最長待ち時間が10分未満になるよう体験時間を調整
・論理演算(and)の使用


第4問(配点25)

データサイエンス – 桜の開花予測

問1: オープンデータの理解と利用
・気象庁データの欠損値処理
・折れ線グラフによる可視化

問2: 開花予測の仮説検証
・400度の法則と600度の法則
・予測日と実際の開花日の差の計算

問3: 相関分析
・緯度と開花差の散布図
・相関係数の読み取り
・箱ひげ図を用いたグループ比較

問4: 回帰分析を用いた補正
・氷点下日数と開花差の関係
・回帰直線による予測
・補正方法の検討

2026「情報I」試験の特徴

・幅広い分野: ハードウェア、セキュリティ、プログラミング、データ分析を網羅

・実践的: 実際のシステム設計や統計分析を題材に

・思考力重視: 単なる知識ではなく、論理的思考と問題解決能力を問う

・視覚的要素: 図表、グラフ、画像を多用

2026「情報I」解答&解説

第1問 知識・2進法→16進法・UI・メール受信

問1 a:主記憶装置と補助記憶装置(知識問題):2点


主記憶装置(メモリ)はCPUが直接アクセスする高速・小容量で一時的な作業台、補助記憶装置(ストレージ)は長期保存用の大容量・低速な本棚で、主記憶装置の不足を補い、データを永続的に保存する役割があります。

→主記憶装置に比べ、補助記憶装置は、データ読み取り速度は低速」⓪で、「容量が大きく、データの長期的な保存」③

問1 b:情報セキュリティに関する正しい記述(知識問題):2点

ウ)正解:保有するデータをバックアップしておくことで,情報セキュリティの要 素である「可用性」を高めることができる。③

・「公開されている」サイトへのアクセスは不正アクセスではない
 →不正アクセス禁止法は、掲載されている情報の内容を問題にするのではなく、不正な方法でシステムに侵入する行為を規制

・通信速度を高速化すると、むしろマルウェアの感染・拡散が速くなるリスクがあります。

・ソーシャルエンジニアリングとは、技術的な脆弱性ではなく、人間の心理や行動の隙を突いて情報を盗む手法です。
 →ハードウェアのスペックアップは無関係

・ファイアウォールは通信内容を暗号化しない。無線LANの盗聴は「電波の傍受」が原因
 → ファイアウォールは不正アクセス対策には有効ですが、無線LANの盗聴対策には暗号化技術が必要です。

【知識問題への学習対策アドバイス】

今回は、メモリとストレージ(ハードディスク)、情報セキュリティからの出題でした。

知識問題は簡単ですが、範囲は膨大です。なのに配点は10%未満です。
まず、ダメな勉強法は参考書をダラダラと読むこと。そしてノートに板書することです。
良い学習法は広く浅く網羅する。つまり、問題集をいきなり解くという行為がもっとも効率的です。
その時に重要なのは、何が問題になっているのか抽出してAIチャットに聞くことです。
答えをただ教えろという行為にならないのがポイント。
調べながら解くというスタンスで、疑問を感じたり、知らないことはAIに訊くというスタンスです。

その時にノートにとるという行為も愚策です。なぜなら、わからなくなった時にまたAIに訊けばいいのです。
5回ぐらい同じことを訊いて、はじめてストンと理解が落ちてくることもあります。

知識問題は「仕組みを聞く問題」が多い傾向ですので、「コンピュータはどんな仕組みで動いているのだろう?」「情報セキュリティはどんな仕組みで実現しているんだろう?」ということを大雑把に理解するだけでOKで、些末な知識に溺れることは無意味なのです。

問2:2進法を16進法に表現(演算問題)

図1を2進法→16進法で表してみると

1000 → 8
1100 → C
1000 → 8
1111 → F

図2を2進法→16進法で表してみると

1110 → 一番最後から2番目だからE
0100 → 10進法で4だから16進法でも4
0010 → 10進法で2だから16進法でも2
0111 → 10進法で7だから16進法でも7

よって、エオ)E427」:2点

図3において、もとの図案「35AD」を書いてみる

0011 # 3
0111 # 5
1010 # A(10)
1101 # D(13)

# 網掛け部分の右上は
10
01

網掛け部分を16進数にすると

1001 → 9
0110 → 6
0110 → 6
1001 → 9

よって、カキクケ)9669」:4点

【進数の学習対策アドバイス】

今回は、クロスステッチ刺繍を題材に、2進数と16進数を扱いました。

進数はこれからも定期的に訪れると思いますので、問題を解いて解説を読んで、間違っていたら、自分で書いてと、実際に手を動かしてみるのに限ります。頭で理解ではなく、経験を積むというやり方です。
後半の問題は変換A、B、Cのアルゴリズムにあわせて計算するのではなくて、実際のマスに文字をあてはめていく方が簡単です。わざわざマスが用意されているので、「実際に埋めていきましょう」という問題作成者の意図を汲んでみてください。

問3:生年の初期値について

年齢別棒グラフの中央値とは、年齢別に集計されたデータから求める中央値のことです。個々のデータではなく、度数(人数)から中央値を推定します。

よって、コ)中央値(1961)⓪」が正解。「範囲の中央値(1970)」だと利用人数の少ない若年層によった初期値になってしまいます。:2点

生まれ月の初期値について

サ)正解は「どの月にしても変わらない」③。
スクロールが一周できて、月分布は変わらないとするという記述に注意。

【ユーザインタフェースの学習対策アドバイス】

今回は、生年月日のピッカーについての出題でした。

日頃使う機器について気を向けるようにしましょう。
IT業界人の商売癖でもあるのですが、「このUI悪いな。こうすべきだ」なんてことを考えているのです。
それが自分たちのサービス改善につながるというわけ。
だから、どんなサービスにしても、どんなビジネスモデルにしても、「俺だったらこうする」という品評眼で見ます。こういう癖をつけていれば、なぜ、この問題が成立しているのか、学生に何を解かせたいかの意図が見えてきます。

問4:メールが届かない場合の理由

ドメインが正しい場合のみB側に問題がある

あ)受信側のユーザ名が存在しない。シ)5 :1点
い)受信側のドメインが存在しない。ス)2 :2点
う)受信側のドメインが存在しない。セ)2 :2点 → ユーザ名が問題になるのはBのサーバにいくまでわからない

b) IPアドレスを特定する仕組み(知識問題):ソ)DNS ⓪ :1点

WWW(World Wide Web)とは、インターネット上で情報を公開・閲覧するための世界規模の情報システムのことです。

パケット通信とは、データを小さな単位(パケット)に分割して送受信する通信方式のことです。インターネットをはじめ、現代のネットワーク通信の基本となっています。

ルーティングとは、インターネットや社内ネットワークなど、複数のネットワークが接続された環境で、データをどの経路で送るかを判断・制御します。

【ITサービスの学習対策アドバイス】

今回はメールが届かない理由の出題でした。

先述の通り、仕組みを大雑把に理解しようとする癖をつけてください。
実際にメールアドレスを間違えて、エラーをしたことある人だったら簡単だったでしょう。
色々なITサービスに触れてみることは重要で、その経験や失敗を積んでおけば簡単に答えられる問題は今後の出題されることと思います。AIチャットなどは、いろいろと試してみるべきです。たぶん来年出題されます。
なぜなら、ビジネスパーソンの間で、すでにAIがブームになっているからです。

第2問 A 住民票システム

問1:自宅PCでの住民証明の取得と提出

図解の差異を言語化する問題です。アイ)正解は2と4(順不同)3点

「自宅や出先から住民証明(電子データ)を請求できる。」
「入手した住民証明(電子データ)をインターネット経由で送ることができる。」
・デジタルデバイドは、PCやスマホを持っている人と持っていない人のことを指します。
・コンビニに行く必要あるのは、従来の図解です。
・提出先が、本人の承諾なく、証明書を入手できるような、図解の説明はありません。

問2:アクセスコードで改ざん防止

図解を見ると、本人は書類そのものを提出するのではなく、アクセスコードを提出して、提出先が役所から取り寄せる仕組みとなっているようです。
ウ)提出先→役所:6.アクセスコード
エ)役所→提出先:7.住民証明
オ)本人→提出先:5.アクセスコード #これを先に解きましょう!!
ウエオ)4,8,1:3点
これによって カ)は「請求者が住民証明(電子データ)を送る必要がない②」となります。:2点
ポイント)「従来の情報システムと違って」という表記に注意。

問3:アクセスコードではなく確認依頼への変更

提出先は、役所から直接住民情報を取得するのではなく、本人が提出した書類の住民情報が正しいかを判定するための「確認コード」を本人から提出してもらうという仕様変更がなされています。

これにより、従来システムの役割はキ)住民情報を提供①:2点」からク)住民情報の正しさを証明⑤:2点」に変更されました。

したがって、このシステムでは、ケ)コードだけを送信しても住民情報を入手できない②:3点」ようになりました。

【サービス改善問題への学習アドバイス】

第2問Aは、住民証明を題材に、セキュリティレベルをあげるためのサービス改善の問題でした。

問1では、サービス改善前の住民証明を本人がインターネット経由で取り寄せる仕組みについての説明です。

問2では、それだと、本人が改ざんする可能性があるので、提出先の会社が本人から「アクセスコード」をもらい、役所にアクセスして取り寄せるという仕組みに仕様変更がされました。

そして問3では、それだとアクセスコードが第三者に漏れる危険性があるので、住民証明の内容があっているかどうかを役所のシステムに照会するという形に仕様変更されました。

実際のITサービスでも参考になりそうな内容でした。このような問題への対策は、同類問題をたくさん解いて、「仕様変更」を経験することです。IT業界でも、各社様々なサービス改善が行われ、良い施策は真似をしたり、同調圧力がかかり、改善をせざるを得ないような動きがあります。とはいえ、改善にもパターンは限られているため、他の同類問題をどんどん解いていくのが得策です。

第2問 B 画像合成

問1:OR演算

OR演算は、0と0の組み合わせのみ0、残りは1になっているので、

点1111(2) と点1010(2) とのビットごとのOR演算結果:コ)1111⑦:1点
→白色(物体の中身)の点と、背景を重ねると、中身が白になって表示される
 →逆に「AND演算」の場合「1010」となって白色(物体をはめ込みたい部分)は物体の色に染め上がる。
  →問2と問4の右上の「AND演算」の根拠となる

点0000(2) と点0110(2) とのビットごとのOR演算結果:サ)0110③:1点
→黒色(透過したい部分)と背景を重ねると、透過したい部分は背景と同化する。
 →問4の最後の合成が「OR演算」になっている根拠になる。

問2:AND演算

背景の白抜きの物体の輪郭内だけに、物体の中身だけを貼り付けたい。
→「1111」に重なる部分「0110」を足したら「0110」になるようにする。

これを満たすのは「シ)AND演算⓪:3点」である。

問3:背景だけを選択する

白に近い山を探せばいい。したがって、ス)②:3点

問4:画像合成

セ)AND演算で黒いクマを表示:黒いクマと白い背景③:2点

ソ)セの反転:白いクマと黒い背景⑤:2点

タ)黒い背景を透過にしたい:下記を満たすには「AND演算」⓪:3点

チ)OR演算で重ね合わせたい:黒背景のクマ⓪:2点

【OR演算、AND演算、NOT演算の学習対策アドバイス】

第2問Bは、画面の合成が題材でした。

OR、AND、NOTはプログラミングの世界でもif文などでよく使います。
そして、「否定の否定」は、混乱を招くため、あまり推奨されません。
ですので、XORやNAND、NORは、学問的にアリでも、現場ではナシです。

事実、今回もOR、AND、NOTの説明がされて、他はされていません。
これ以上、混乱させる意図はないよという出題者のメッセージにまず気付きましょう。

結論から言えば、今回は問1の意図をきちんと追求すれば、あとの問題は簡単に解くことができました。
それは、
・白とグレーをOR演算すると白になる(白抜きとなる)
・黒とグレーをOR演算するとグレーになる(黒が透過される)
ということを、まずはきちんと押さえることでした。

では、AND演算するとどうなるか?という問題がでそうですね。

やってみましょう。
・白とグレーをAND演算すると「1010」だから、白いところがグレーになる。→ 問2と問4のタ
・黒とグレーをAND演算すると「1010」だから、黒いところがグレーになる。→ 問4のセ

こうやって、復習するときは丁寧に「問題の仕組み」を理解するようにしておきましょう。
当日はパニクるからもしれませんが、丁寧な復習を続ければ、落ち着いて対処できるようになります。

情報Iの出題傾向として「そんなの習っていないよ」という概念(アルゴリズム)が出てきますが、
問題の中で指示されたことをやっていると、解答できるような課題設定がされています。

これは「知っているからできる」という問題を排除したいという出題者の意図の表れです。
なので、「与えられた情報で解けるようにできている」と信じることが重要です。

ITエンジニアは、新しい挑戦をする時、できるかどうか不安の中で「できるはずだ」と思って開発に挑みます。

かつて堀江貴文氏は「こういうのはできますか?」という質問に対して「できます」と答えるようにしていたという話は有名です。「やったことがないから、できないかもしれない」という他社に対し、開発案件を奪っていったという話です。

第3問 待ち時間プログラム

問1 時間表を埋める


ア)3人目の終了時刻:6 + 3 = 9分
イ)5人目:開始時刻:13、終了時刻:16、待ち時間:到着時間は11なので、2分
ウ)6人目:開始時刻:16、終了時刻:19、待ち時間:到着時間は12なので、4分

待ち時間は、直前プレイヤーの終了時刻 > 到着時刻に発生し、「直前P終了時刻 – 到着時刻」となる。

したがって、開始時刻は、 エ:直前の来訪者の終了時刻③よりも遅く到着した場合には オ:来訪者本人の到着時刻⓪、それ以外の場合はエとなる。

問2 待ち時間プログラム

上記の説明をプログラムにする。

Kaishi[i] = 最大数(Shuryo[i-1]、Touchku[i]) # カキの答えは1,2(順不同)

Shuryo[i] = kaishi[i] + taiken # クの答えは5

待ち時間は「ケ – コ」なので「開始時間 – 到着時間」となる。

Kaishi[i] - Touchaku[i] # ケは下の解答群の②, コは上の解答郡の②

参考)待ち時間プログラム

taiken = 3
Touchaku = [0, 3, 4, 10, 11, 12]
kyakusu = len(Touchaku)
Kaishi = [0, 0, 0, 0, 0, 0]
Shuryou = [0, 0, 0, 0, 0, 0]
Shuryou[1] = taiken

for i in range(2, kyakusu):
    Kaishi[i] = max(Touchaku[i], Shuryou[i-1])
    Shuryou[i] = Kaishi[i] + taiken
    print(f"{i}人目の待ち時間:{Kaishi[i] - Touchaku[i]}分間")

問3 最長待ち時間のプログラム追加

saichou = 0 から始まり、saichouが更新されるプログラムである。

saichou = 最大値(サ、Kaishi[i] - Touchaku[i])

サは「saichou ③」ではないとsaichouが更新されないと気付けばOK。

saichou が10分未満で繰り返すとあるので、シは「saichou < 10 ②」

「taiken = 1」と「saichou = 0」はどこにいれるか?
→  for文の外に入れないと、繰り返しの度に初期化されるので、⓪の位置に入れるのが正解

「taiken = taiken + 1」はどこにいれるか?
→  for文の中の最後にいれないと、taikenがカウントアップされないので、②の位置に入れるのが正解

配列Kaishiの初期化処理の実行回数は?
→ 図4の実行結果より4回表示文が出力された =「5回目の表示なし」で止まったと推定される。よってソは5

【プログラミング問題の学習アドバイス】

昨年も同様に、第3問の問1は表を埋める問題でした。ここはプログラミングができなくても解ける問題なので、25点中6点は対策なしでも取れるはずです。問2と問3についても、昨年と同様に、はじめのプログラムとその仕様変更という出題形式になっています。ここで大事なポイントは問の流れを掴むということです。

さて、今回の第3問は、体験ゲームの待ち時間算定プログラムです。
問1では、プレイ時間(taiken)を3分に固定した場合のシミュレーションをしています。

問2では、それぞれ変数をおいて、上記をプログラムに再現したものです。
到着時間の配列:Touchaku
開始時間の配列:Kaishi
終了時間の配列:Shuryo
これらの関係と、待ち時間を式に埋め込む問題でした。
問1でのシミュレーションをもとに、それを数式にしているだけですので、繰り返しや条件分岐のない「平易なコード」ではありますが、関数が登場しているので、若干注意が必要でした。

問3では、プレイ時間(taiken)を変えることで、プレイ時間と最長待ち時間(saichou)の組み合わせを求めるプログラムを作っています。このように全体の流れをおさえることがポイントです。

そして、文章の冒頭で10分以上は待たせられないという条件が書いてあるので、ここですかさず
「if saichou < 10」という式をどこかに埋めるんだなと、心に銘じます。(シの答えがここで決まる)


taikenの数字を増やしつつ、saichoを更新するプログラムなんだと気づくとコードの構造が見えてきます。
そうすると、saicho = 最大値(saicho、「i」の値における「待ち時間」)となると気付きます。


また、繰り返しにおける初期値はfor文/while文の上、そしてインクリメント(カウントアップ)はfor文/while文の中の最後、という基本的なプログラミングができる人は、コード挿入問題は簡単だったと思います。

最後のプログラムが何回まわったのかという問題ですが、昨年については代入は何回されたかという問題がありましたので、このように回数を問う問題は常連になりそうです。

対策としては、実際にプログラムを書き、デバッグ文(print)で表示するという癖をつけるのが良いと思います。今回は「実行回数 = 表示回数 + 1」でした。

参考)15回まわすプログラム

# 客の到着時刻
Touchaku = [0, 3, 4, 10, 11, 12]
kyakusu = len(Touchaku)

# 体験時間を1分から15分まで試す
for taiken in range(1, 16):
    # 開始時刻と終了時刻の配列を初期化
    Kaishi = [0] * kyakusu
    Shuryou = [0] * kyakusu
    
    # 最初の客の終了時刻
    Shuryou[0] = taiken
    
    # 最長待ち時間
    saichou = 0
    
    # 2番目以降の客の開始・終了時刻を計算
    for i in range(1, kyakusu):
        Kaishi[i] = max(Touchaku[i], Shuryou[i-1])
        Shuryou[i] = Kaishi[i] + taiken
    
    # 最長待ち時間を計算
    for i in range(kyakusu):
        saichou = max(saichou, Kaishi[i] - Touchaku[i])
    
    # 10分未満なら表示する。
    if saichou < 10:
        print(f"体験時間 {taiken} 分間: 最長待ち時間 {saichou} 分間")
**実行結果:**

体験時間 1 分間: 最長待ち時間 0 分間
体験時間 2 分間: 最長待ち時間 2 分間
体験時間 3 分間: 最長待ち時間 4 分間
体験時間 4 分間: 最長待ち時間 8 分間

taiken <= 15 and saichou < 10  の概念をいれたプログラム

末尾に「taiken += 1」を入れるには、for文のRange関数が使えないのでwhile文を使いました。

# 客の到着時刻
Touchaku = [0, 3, 4, 10, 11, 12]
kyakusu = len(Touchaku)

#初期値設定を移動
taiken = 1
saichou = 0

# #新しい条件を追加
while taiken <= 15 and saichou < 10:
    
    # 開始時刻と終了時刻の配列を初期化
    Kaishi = [0] * kyakusu
    Shuryou = [0] * kyakusu
    
    # 最初の客の終了時刻
    Shuryou[0] = taiken
    
    # 2番目以降の客の開始・終了時刻を計算
    for i in range(1, kyakusu):
        Kaishi[i] = max(Touchaku[i], Shuryou[i-1])
        Shuryou[i] = Kaishi[i] + taiken
    
    # 最長待ち時間を計算
    for i in range(kyakusu):
        saichou = max(saichou, Kaishi[i] - Touchaku[i])
    # 10分未満なら表示する。
    if saichou < 10:
        print(f"体験時間 {taiken} 分間: 最長待ち時間 {saichou} 分間")

    # taiken = taiken + 1を追加  
    taiken += 1
##実行結果

体験時間 1 分間: 最長待ち時間 0 分間
体験時間 2 分間: 最長待ち時間 2 分間
体験時間 3 分間: 最長待ち時間 4 分間
体験時間 4 分間: 最長待ち時間 8 分間

第4問 桜の開花日

問1a オープンデータ(知識問題)2点

A  オープンデータは誰でも入手可能:正しい
B オープンデータは加工・編集に利用申請は必須:申請は必要ないので間違い

問1b 南大東島の開花日が「0」(知識問題)1点

・0は「欠損値」を意味する。

問1b 折れ線グラフで可視化

・4月1日までの開花数を年ごとに追いたい
 →「横軸を年,縦軸を各年の3 月末までに開花した観測点の数」が正解

問2 400度開花日と600度開花日

エ 名古屋の400度開花差:2日遅いので「2」

オ 名古屋の600度開花差:1日早いので「-1」

問3a 緯度と開花差(キ/ク順不同)

・400 度開花差よりも600 度開花差の方が,散布図の点の集まりが直線に近い。
 →どうともいえないのでX

・開花推定日と実際の開花日が一致する観測点の数は、400度開花推定日よりも600度開花推定日の方が多い。
 →600度開花の方が0日の点が多いので◯

・緯度が最も高い観測点で,それぞれの開花差の値が最大となっている。
 →400度開花では違うのでX

・任意の二つの観測点を比較して,緯度が高い観測点の方が, 400度開花差の値か600度開花差の値の少なくとも一方が必ず大きい。
 →両方重なりあっているところがあるのでX

・緯度の値が40 以上のすべての観測点で, 400 度開花推定日は600度開花推定日から一週間以上遅い。
 →全て7日離れているので◯

問3b 箱ひげ図

ケ:G1では半数以上あってG2は一つもない
 → G1の箱ひげ図の真ん中を見ると「15」である。中央値は16度あたりなので「半分以上ある」ことになる。

コ:図1の散布図を見ると一致日は1個とわかる:「図1だけで」判明する。

サ:図2だけだと一致日がG2に存在するかはわからない。
 →開花差「0」の点があるか確かめるには図1も見る必要。

問4 氷点下日数での補正

シ)回帰直線の評価

散布図を見ると、氷点下日数が1のときのバラツキ(2日から9日)に気づきます。
A点も回帰直線から離れていますが、他の複数地点でも同じ傾きの回帰直線上にあるので許容範囲とみなします。
したがって「氷点下日数が1日である氷点下観測点の一部を除いたすべての氷点下観測点でうまく補正できる」
→「一部を除いた」という表現にも注意しましょう。


ス)補正日の計算

400度開花推定日が4月23 日,氷点下日数は18 日

→ X軸が18の点のYの値は15日、よって15日早まって「4月8日」①

暗記学習はNG!!覚えていれば解ける問題の配点は?

2026年度の「情報1」にて出題された「知識問題」を調べてみますと、

・1-1a 主記憶装置と補助記憶装置:2点
・1-1b 情報セキュリティ:2点
・1-4b DNS:1点
・4-1a オープンデータ:2点
・4-1b 欠損値:1点

以上で、100点中8点の配点でした。知識問題にしては簡単ですので、
共通テスト側が「暗記力」を重視していないことがわかります。

しかしながら、自分で考える、計算する、見てきづく、といった問題が去年よりも難しく、
いよいよ、それなりの対策が必要だという印象を与えました。

2026「情報I」受験者数・平均点

2025年度から共通テストに加わった「情報Ⅰ」は、56.59点(前年69.26点)と−12.67点の大幅難化を記録しました。

初年度(2025年度)は平均点が約70点と高く、受験生にとっては「取りやすい科目」という印象が強かった情報Ⅰ。しかし2年目となる2026年度は出題の質が本格化し、プログラミング的思考やデータ活用に関する応用問題が増えたことで、平均点が大きく下がりました。

情報Ⅰは配点100点で6教科総合に直接影響するため、この12点以上のダウンは文系・理系ともに総合点を押し下げる大きな要因となりました。

⚠️ 注意:情報Ⅰは2年目の今回、出題傾向が大きく変化しました。今後は初年度のような高得点が期待しにくい科目として、本格的な対策が不可欠になるでしょう。

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