ゲーミフィケーションが連帯感。「Peloton」に学ぶニューノーマル時代のサバイブ方法
Pelotonは、家庭内で使うエクササイズバイクを25万円で販売。
そして、オンラインでエクササイズの受講料を月額39ドルとセットで提供されています。
カリスマ化したインストラクターが実施するライブクラスには数千人が同時に受講。
他の参加者とリアルタイムで順位を競い合ったり、ペースを上げ下げすることで、「Peloton」(走者の一団の意味)を疑似体験できるサービスです。
コロナ禍にて雨後の筍のようにでてきたオンラインフィットネスやオンラインヨガとどこが違うのか、がっつりレポートします。
※動画番組編では、当記事の詳細と、最後にZOOM会議の満足度アップ術もお伝えしております。
現状、オンラインレッスンなどで継続参加数が伸びない方は、陥りがちの罠をまとめておりますので、ぜひチェックしてみてください。
目次
「SaaS + a Box」というビジネスモデル
マイクロソフト取締役が名づけたビジネスモデルで、
利益率の高いハードウェアにプラスして継続課金という未来の勝ち筋モデルといえます。
ネットプロモータースコアという顧客満足度は、テスラに次いで第2位。そして解約率は1%だそうです。
この脅威の数字を支えているのは、コミュニティとゲーミフィケーションにあると考えられます。
オンラインゲームでいうギルドのような、「明日の何時にまた集合」といった仲間感覚。
「いつもあいついるな。今日も打ち負かしてやろう」というライバル感覚。
ニックネームやアイコンを見るうちに自分の居場所を感じるのでしょう。
上がりの通信に対して何をフィードバックするのか?
ニコニコ動画は、スクリーンに投稿した文字を映し出すことで参加型感を演出しました。
ユーチューバーの世界でも、双方向性のある演出ができる人が目立ってきています。
例えば、メンタリストDaigoは、高速であがってくる質問に高速で回答を返しています。
すぐに埋もれるからこそ、どうしても回答してほしい人は千円以上のチップを払いたくなります。
それに対して、ただ一緒に踊るとかヨガをするという一方通行なコンテンツ配信だと、
「あとで動画見ればいいじゃん」となり、参加者の継続するモチベーションが低くなります。
代ゼミの人気講師のような強力なコンテンツ力と、
ユーザから吸い上げた情報を、ゲームライクにフィードバックするシステムが絡まってはじめて、ユーザの継続モチベーションが生まれるのです。
ちなみに、手前味噌ですがテックジムのオープン講座では、
参加者アンケートをとり、それを事前に公開して、トレーナーが回答しています。
どんな人がどんな思いで参加して、どんな悩みを抱えているのかがわかり、
トレーナーからの回答もありますので、なかなか好評のようです。
ZOOMの「いいね!」ボタンを使って、進捗を把握したりするのですが、
講師にとってもフィードバックがあるのは嬉しいものです。
「Peloton」はフィットネス業界のNetflixもしくはApple
ライブ配信の他に、ストックコンテンツも7000時間と手ぬかりありません。
また、全米79箇所に店舗があります。
アップルがアップルショップを展開していたのを思い出します。
おそらくジーニアスな店員がいるのでしょう。
それだけでなく、自宅への配送とセットアップを自社でやっているそうです。
このあたりの購入体験のブランド化もコストをかけています。
配送はPeloton専用のバンでやってきます。
創業者いわく「ハンサムなUPSのドライバーと、AppleのGenius Barのスタッフを足して2で割ったような人が自宅まで来てくれる」そうです。
ジムウェアやボトルも自家製、音楽配信会社も買収し、何から何まで垂直統合型ビジネスです。
Peloton創業者が考える「ブランド」とは?
Peloton創業者ジョン・フォーレー氏は「ブランド」についてプレゼンしているので紹介します。
・ブランドは「イメージ」ではなく「体験」であり、もはや「歴史や権威」に影響を受けない。
徹底した透明性と、消費者との共感がモダンな方法である。
・完璧主義とか管理主義ではなく、適切なカルチャーのもと、絶え間ない改善を行い、ユーザをコントールしようとしない。
むしろユーザが目指すゴールが達成できるようエンパワーするのがブランドの役割である。
また、同氏は、今後リアル店舗の果たす役割はますます大きくなっていくようで、
オンライン経由のユーザよりもリアル店舗経由のユーザの方がLTVもコンバージョンも高いことを、多くのデータが実証しているそうです。
実際の体験価値は、オンライン完結にもかかわらず、リアルのタッチポイントも大切にしているというのは、これからオンライン完結型サブスクビジネスをやる方は参考にすべきかと思われます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
それでは、ポイントをまとめます。
これからオンライン〇〇を運営する際には、ぜひ参考にしてください。
・上り回線の活用とフィードバックシステム:垂れ流しライブとの差別化
・オンラインによる低運用コスト:価格破壊による競合排除
・リアルのタッチポイントをつくる
※動画番組編では、当記事の詳細と、最後にZOOM会議の満足度アップ術もお伝えしております。
現状、オンラインレッスンなどで継続参加数が伸びない方は、陥りがちの罠をまとめておりますので、ぜひチェックしてみてください。