騙されるな!!そのロボットの動画はフェイク動画だ! 衝撃動画12選

世の中にはロボットのフェイク動画にあふれている

ここ数年、ロボットに関する情報が増えています。でも、ときどき、フェイク動画がまぎれているのです!それには、いろんなタイプなのがあります。面白半分で作られたもの、投資を集めるためのまだ出来てもいないロボットをCGでホンモノらしく見せているもの、ロボットは出来ているものの性能を良く見せるために、インチキしてしまっているものなど。そして、このフェイク動画は、よく出来ているものも多い。きっと、あなたも騙されています!

目次

【1700万再生フェイク動画】これが見抜けないならもうあなたはダメ!(ボウリングロボットアーム編)

まずは、この動画を見てみましょう。

ロボットが、ボウリングの球をつかみ、高速で回転し、ピンにダイレクトに命中して、見事ストライク!
さて、これを見たあなたの感想は、どっちでしょうか?

ホンモノorフェイク!?

正解は、もちろん、フェイク!
ちゃんと、見てください。回転中に、球がひしゃげているじゃないですか。
また、このようなパワフルなロボットだと、ロボット本体のアンカー止めが必要です。
こんなポンと床において使えるようなものではないです。
こんな適当に作られた動画を信じてしまったあなたはもう騙される側の人間なのです。

最近の素人のCG品質はとても高い(アマゾンのドローン配達便)

この動画もみてください。

Amazonの飛行船の母船として、中から、ドローンが複数台飛び立ち、配達を行うというもの。一瞬、これもホンモノかフェイクか悩んでしまいます。
でも、これもフェイクなんです。この動画は、2019年のエイプリルフールに、一般人がネタで作成されたのを、ご自身のツイッターにアップされたものです。
この動画は瞬く間に世界中に拡散しました。やはり、この出来栄えに世界が驚いたのです。もし、この動画をエイプリルフールでない日に、ホンモノと刷り込まれて見せられたらどうでしょう?かなりの方が騙されてしまうのではないでしょうか。

【ロシアの国営放送不祥事】着ぐるみロボットを本物として放送。しかも「アリョーシャ」という既製品

ロシアの国営放送で「最先端ロボット」として紹介されたというのはまさにおそロシア!!

なんと、どうどうと最先端ロボットとして、ロシア国営放送で流れてしまったのが、これ。
よく見ると、首のあたりから、中の人間がチラッと。しかも、このロボット着ぐるみは市販されているというではないか。せめてそこはオリジナルを作れ!!

映画としては面白いがロボットの出来悪いw(ロボットヘルパー編)

ここまで来ると安心して、フェイクwと言えるのがこれ。

映画「素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~」に出てくるのが、超高性能ロボットVGC-60L。この適当なデザインの中にどう見ても人が入っている雰囲気。他の悪質なフェイクロボット動画に比べると、なんと気持ちのいいことでしょうか。
ちなみに、映画としては、おススメです。ちょっと泣ける一本なのでぜひ。そして、エンドロールまで注目です。役者の中で、「ロボットの中の人」として2名出てきます。2人で交代しながら、撮影したのですね。

「人類を滅亡」AIロボット・ソフィアはやっぱり嘘。そして実は日本製!?

ロボットが、私は人類を滅ぼしますと言ったという問題動画

はいはい。このハンソンって博士が、そんな高度な知性を持つAIとロボットを開発できたなんて思いません。単純に、「Aと言ったら、Bと答える」という単純なプログラムをしただけだと思います。で、ハンソン博士が、私は人類を滅ぼしますとネタでいれただけと。もしかしたら、この博士が、ロボットが、こんな発言をしたら、人はどんな反応をするのか?という実験なのかもしれませんね。
人とそっくりなロボットというのは、日本企業も多く作成しています。ココロやエーラボなど。もしかしていたら、このソフィアちゃんも、どっちかが作ったロボットだった?

【電通も涙】90億円もの調達に成功したペテン動画 by家庭用ソーシャルロボットJibo(倒産済み)

こんなロボット欲しいですよね!

jiboが活動を開始して、世に情報を出し始めたのが、2014年ごろ。約90億円の資金調達に成功して、北米では2017年に出荷は果たせたものに、2019年に倒産しました。動画を見ると良くできているように見えますよね。
でも、このようなコミュニケーションロボットによくあることなのですが、プロモーション動画で感じる出来の良さが、実際のロボットでは、感じることができないのですよね。期待と現実のギャップが大きいといいますか。
どこまで努力したのかはわかりませんが、ユーザーの期待を満たすことなく、市場から退場しました。日本では、電通やKDDIが出資していましたね。

【集団訴訟!?】ATOMという期待を背負うのは難しいね by講談社

講談社が「週刊鉄腕アトムを作ろう!」という読者が自身で組み立てる分冊百科を発刊しました。

なんかいい感じですね!あの鉄腕アトムが自宅で作れる!これは、ひとつの夢実現です。
でも、こんなページが立ち上がってしています。もしかしたら、いま一つ評判が良くないですね。

2017年に発刊し、約一年半かけて、18万円かけて、完成させて、出来が悪かったら、やっぱり、怒ってしまいますよね。
これは、大きな失敗があると思うのですが、アトムという期待値が高いキャラクターを選んじゃったのが失敗じゃないかと。アニメの中では、空は飛ぶし、ものすごく強いし。それが、ガクガク動いたら、悲しいです。アトムファンの夢と期待を良くない使い方してしまった事例ですね。

PS)すでに、change.orgで、「ロボット「ATOM」の度重なる障害での真摯な対応を求めます。またATOMオーナーに対する理不尽な行為に非を認めて謝罪してください。」というムーブメントが立ち上がっており、にゃんと「テックジム で紹介されました。」という記事があがっておりました!

Tシャツ作るために作ったと思えないフェイク動画クオリティ(ボストンダイナミクス編)

あの有名な、ボストンダイナミクスをパロディした動画がこちら。

おお!ボストンダイナミクスの新しい動画か?と思ってしまう出来栄え。でも、最後の落ちが最高。こんな品質の動画を、Tシャツ販売のプロモーションで作っちゃうなんて!さすが、アメリカ丸出し!!大好き!!!
しかし、CGの上手い人が、騙すために落ちを無しで作ったらなんて考えると怖いですよね。騙される人続出ですよ、きっと。

早送りで性能を良く見せようとしている動画 by へび型産業用ロボット「Guardian」のSarcos

米国のSarcos Roboticsの動画を御覧ください。

ふむふむ。かっこいい、力強い、未来なロボットですね。なにか、フェイク無しに見えますがという方が大半じゃないでしょうか。では、次に、もう一度同じ動画を見てください。最初に出てくるロボットの腕に、赤色灯が点滅しています。これは、作業中に、周囲に危険を知らせるためにあると思われます。この点滅のスピードが変化するのがわかりますか?
5秒付近と11秒付近。明らかに、11秒付近の点滅スピードが変化しています。これは、5秒付近よりも、11秒付近のほうが、再生スピードが早いってことです。おそらく、早送りしているのでしょう。ロボットって、大きくなると、動きがそんなに早くないのですよね。なので、性能の悪い印象が出ちゃいます。なので、このようなプロモーション動画では、こういう早送りをしてしまうことがあるのです。真面目な会社は、ちゃんと、「×2」とか倍速表記を入れたりします。

早送りしていそうな日本のロボット企業の動画(アグリテックの不誠実編)

農業ロボットベンチャーinahoの動画をどうぞ。

明らかに早送りというシーンもあるのですが、そのあたりの注意表記がなされてない動画なので、どの部分が早送りなしかどうかが怪しいです。ちゃんと書いたほうが、正直でいいと思うぞ。

フェイク動画ではないが演出がうまい by 医療機器アバターロボット「メルティン」

ロボットベンチャーのMELTIN MMIのプロモーション動画

フェイクはない動画です。CG合成も早送りもしてなさそう。偉い。とくに、上手くやってるなぁと思えるのが、35秒付近からの、リアルタイム性を説明しているカット。
ゆっくり、大きく動いているのは、それは、早い細かい動きだと、遅延したらバレるからですよね。そして、向かい合って、ロボットと人間が、右手なら右手で動く、左手なら左手で動くところ。これは、見る方とすれば、逆回りに動くので、もし、ズレても、認知しにくいやり方です。真面目にちゃんとやったね!

【キッチンロボット】キングオブフェイクロボット動画はこれ!Moley Roboticsおめでとう!

それでは、フェイクロボット動画の最高傑作をご紹介しましょう。

そう、なんと言ってもMoley Roboticsのキッチンロボット動画です。すでに、2015年の動画になりますが、いまだに、ときどき、この動画を取り上げて、「ロボットがここまで来た!」と絶賛しています。再生回数も、30万を超えております。この再生回数はすごい!この動画をアップしたのは、ロンドンに拠点を持つ、ロボット開発ベンチャー。しかし、いまだに、このロボットが出荷されたニュースは出ていません。投資を集めるために、つい、盛ってしまったのでしょうか。。。残念です。
この動画のポイントはいくつかあります。
・実際の人と合成したロボットの出来がいい
・実際のロボットを使って料理を作ってるシーンがある
・カット割りが複雑でテンポがいいのでつい飲み込んでしまう
です。
白い腕のロボットで、指が5本あるバージョンはCG合成です。一方、何かスープのようなものを実際に作っているシルバーの腕のはホンモノです。これを混ぜちゃっていることで、CGで作成された未来のイメージがあたかも実現できているよう錯覚が生まれるのです。
また、ロボット技術的には、何かを掴むときに、指が五本も要りません。三本で十分。ロボット技術的には多くの突っ込み所があります。そのような点からも、ちゃんとまじめにロボットを研究していないことがバレてしまっています。
この動画を部下に見せて、「ロボットでここまでできるはずだろ」と技術がわからない上司が、ロボットの検討をさせて企業の話はいくつか聞くところでもあります。

【サラリーマンの悲哀】ソニーの皆さん、Moleyの影響受けちゃった?

そんな前段のMoleyの影響を受けちゃった日本のサラリーマン作成のイメージ動画はこちら。

無理無理無理!一部だけでも、そんな簡単にできないでしょー
久々にソニーの根性を見せて、実現させておくれ!期待しているぞ!!


怪しいと思ったらご相談を

このように良くできたフェイクロボット動画が世の中に蔓延しています。動画の出来もいい。そして、ロボット技術も複雑に進化しています。非常に、ホンモノかフェイクかを見抜くのが難しい時代になってきています。信じる前に、専門家や周りのご家族、ご友人にご相談を!

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