2020年、5Gネットワーク始動!! いまさら聞けない基本の基本 【その1】
ついに2020年に新世代のモバイル通信ネットワークの5Gがサービス開始されます。正直、「またスマホが早くなるんだよね」。程度の感想しか持っていない人が多いのではないでしょうか?それはまったくダメダメです。インターネットビジネス、ITビジネスの勢力図がまたガラッと変わるかもしれないのです。こんな千載一遇のチャンスを逃してはいけません!5Gの事を理解して、新しいビジネスの到来に準備しましょう。
目次
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4Gで起きたことの振り返り
5Gを考える前に、改めて4Gで起きたことを振り返りたい。4Gは、いろんな定義があるが、国内においては、ざくっと、2015年ごろより普及したとモバイルインターネットネットワークだ。通信速度は、各社100Mbpsくらいで、自宅でインターネットを使うのと、スペック的には同等なサービス。そして、2010年くらいから爆発的に普及し始めたスマートフォンとの相乗効果で、いろんなサービスが普及。初期からスマートフォンを使っていた人は、いま振り返ると、3G回線でスマートフォンを使っていた時代があるわけです。
4Gのその前、3G時代のも振り返る
NTTドコモのiモードがサービスインし、世界に先駆けモバイルインターネットの世界を切り開いたのが、1999年。そこから、2年後の、2001年に、3Gの商用化が開始されます。まさにガラケーの時代。
こんな画面でしたよね。そして、ガラケーと言えば、二つ折りでボタンもいろいろ付いていました。通話/終話ボタンや、カメラ、メールボタン、iモード/EZweb/Y!ケータイボタンなど。そして、メニュー画面は自分で改変できない仕様が多かったです。
3Gガラケー時代に使っていたもの
3Gでガラケーの時代に、使われていたものって、なんでしょうか。通話、メール、アドレス帳、そしてカメラ機能。そして、公式サイトで課金はやっても数サイト。もっぱら、天気や乗り換え案内みたいな無料サービスを使っていただけという方が標準だったのではないかと思います。ヘビーユーザーになるとアプリでゲームをしていたり。ガラケーの後期にもなるとおサイフケータイ機能も付いてきてました。これもヘビーユーザーは使っていたのではないでしょか。
結局それらって、今の最新スマホでも同じですよね。
iPhoneでも同じモノが配置
最新のiPhoneの標準のメニュー画面です。
・時計
・通話関連機能
・カレンダー
・カメラ
・メール
・地図
・天気
・AppStore
・ウォレット
など
うん、ガラケー時代とやっていること同じですね。
4Gスマートフォン時代に流行ったサービス
しかし、スマートフォンを標準のまま使う人は少ないですよね。アプリをいろいろ入れて自分独自のカスタマイズをするものです。
下記の図は、全世界でiOSでダウンロードされたアプリのランキングです。国内ランキングだと、ここにLINEやYahoo!が入ってきます。
それでもやってることは同じですよね。
アドレス帳がFacebookになり、メールの代わりに、LINEなどが来て。
結局、道具が変われど、人間は変わらず、やりたいことの本質は常に一緒ということなのです。
されど同じことの繰り返しでGAFAは生まれた
1999年のiモード誕生から、もしかして、そのもっと前の、携帯電話が誕生した瞬間から、本質は何も変わっていないのかもしれない。人は人が好き。人との会話も好き。いつでも、どこでも、誰とでも話せる携帯電話はだからみんな持つ。そして、そこに来る連絡が大切なもの。だから、いつでも携帯電話は身に着けている。ゆえに、そこに付随するサービスは流行する。同時にいろんな既存サービスも崩壊させた。携帯電話があれば、時計やカレンダーが持ち歩かなくて良くなったのも一つ。その昔には、このような時計にカレンダーを付けているサラリーマンがどんなけいたことか。
ただ、同じことを新しい技術の波をとらえて、普及させて爆発的に儲かるビジネスを作る。これが、GAFAのやったことと言える。
新世代サービスには耐える時期も必要
スマートフォンが普及始めた2010年から4Gサービスまでの間は5年もあった。とくにリッチなコンテンツサービスは4Gがあればこそそのサービスのメリットがフルに発揮される。だが、今流行っているスマートフォン向けアプリはリリースされたのは、2010年前後ばかり。どのサービスも、4Gサービスを見据えて、先行してきたということだ。例えば、Instagram。これは、2010年にサービスインしている。そのころの、米国のモバイルインターネット通信の品質の酷さと言えば、それは酷い。よく、あんな回線の元で、こんなサービスを始めようと思ったものだと感じる。そのころ、よく、ソフトバンクモバイルの回線品質が悪いと言われたもの。そんな、ソフトバンク回線でも、アメリカ行って、ベライゾンのモバイル回線を体感してこようものなら、なんと快適と感じるほど日本のモバイルインターネットは高品質だったのです。そんな時代に、あえてリッチな回線があって本領発揮できるサービスを投入したのだ。
Instagramが世界的にヒットアプリになれた理由
そんなInstagram。他にもいっぱいあった写真共有サイトに勝てた理由の一つがこれと言われています。
- ユーザーの投稿した画像を思いっきり圧縮して10kb程度まで落としたアプリで表示させたこと
10kbって、初期のiモードサイト並です、ほんと。
だけど、自国のモバイルインターネットの回線品質を考えれば、そこまでやらないと快適なサービスにならなうという判断が出来たのが偉かったという話。ほかの写真共有サイトは写真が見ることさえできない・・・、回線が遅くて。だけど、Instagramは、画質はいまいちだけど、写真を見ることができたし、ちゃんと楽しめたし、結果、ユーザーの心を掴んだのだ。
そして始まる5G。また世界のルールが変わるのだ!
そして、始まる5G。世界のルールが変わる瞬間が来たのだ。2020年にサービスが始まるものの、普及するのは、2025年以降になるであろう。そう、2020年は、2025年に一気に普及し始めるまだ世界が知らない5G時代の新しいサービスを仕込む時代なのだ。それは、2012年に、2017年を見据えて、ガラケー向けの公式サイトビジネスを捨てて、スマートフォン向けにサービスを仕込むくらいのイメージだ。まだ、公式サイトは絶好調で儲かる。どんどん上場できちゃう。ヒルズに住めちゃう時代。いまは2020年。スマートフォン向けも伸び悩みをしているものの、まだまだ儲かる市場。そんな中、どうなるやら全くわからない5Gに突っ込めと言われてもそれは難しいというか、無理でしょというのが一般ぼんくらの発想。そこは、過去を習って、未来を予測して、全力で勝負するしかないのだ!
iモードのパパ。みんなのパパ。夏野さん!
間違いなく変わるからまずは5Gに突っ込め!
通信環境が良くなってユーザーの動向が変わらなかったことはITの歴史上ない。本当になし、固定も移動体も全部そう。なので、5Gで変わるという前提にはまず立とう。
しかし、今回は、コンシューマ向けが変わるかどうかはわからない。もしかしたら、そう変わらない可能性もある。5Gは人ではなく、モノ向けのインターネットサービスだという人もいる。その可能性は忘れずに!
(続く)