【ARアプリ企画者必見】ARアプリをヒットさせるための13のヒント

ARアプリを企画する際の道しるべとしてご活用いただければ幸いです。

「AR×ことば」で連想ゲームをしてみる

すでに「ARメイクアップ」「ARネイル」「ARナビ」「ARインテリア」などのアプリが出ています。この名称をみた瞬間に用途が連想できるものです。

ユーザもこんなアプリはないかな?と思って「AR ○○」と検索する人もいるかと思います。

例えば、「AR将棋」。
将棋盤がなくてもどこでも将棋を打つことができるというイメージがつきます。
ただし、将棋の場合、すでに将棋アプリでことたりるので、もしARで臨場感よくプレイしたいのであれば、スマートメガネでやりたいと思います。まだ未来すぎる企画だったらスマートメガネの普及期を待ちましょう。

それでは、「AR金魚すくい」だったらどうでしょうか?
スマホがヘラになりますので、金魚すくいっぽい動きができますし、水にも濡れません。

筆者はかつて「AR釣り」を作りたいと思った時がありました。
全ての線路が川になって、ホームから釣り糸を垂らすというゲームです。
市ヶ谷の土堀をホームからみていて、「あいつらは俺らのことを哀れに見てるんだろうな」というところから発想しました。ラッシュアワーのホームでも釣り気分を味わえたらいいなと。

ちなみに、GREEが一世風靡をした「釣りスタ」はまだ年に数十億円の利益をあげていると聞きました。日本人は釣りが好きです。「AR釣りゲーム」が登場する日を心待ちにしております。

ちなみに、iPhoneアプリが登場した2009年。もっともダウンロードされたアプリは「Koi Pond」でした。

家の中に池を置くことができるならば、宇宙船の窓をおいてもいいんじゃないかと、筆者は「Baloon Trip」というグーグルアースを自由気ままに移動するアプリを作ったのも懐かしい思い出です。

そのころ、日本では「つみネコ」が流行りました。
ARレゴのように、その空間でバーチャル体験ができるARアプリがあります。

つみネコもARでバーチャル体験ができたら流行ると思います。

話が脱線してきましたが、

・部屋の中でも火事の心配がない「ARキャンプファイアー」
・線路だけ用意すれば電車を買わなくてもいい「ARエヌゲージ」
・充電しなくても走る「ARラジコン」
・手をよごさなくてもいい「AR陶芸」
・天下人の気持ちになれる「AR茶会」

などなど、「AR〇〇」の連想ゲームをやってみましょう。

AR機能を搭載したアプリを100個ダウンロードしてみる

アプリ企画に大事なのは、実際にユーザになりきってダウンロードしてみることです。

実際に検索してみて、
ダウンロードしたい気になるのか?
ダウンロードしたあとも何度も使いたくなるか?
人に自慢してみたいものか?

などなど、色々なことを自問自答しながら体験してみましょう。

それもめんどくさいという方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

すでに競合アプリがあった場合に考えること

世の中にアプリ開発者は何万人、そしてアプリも何百万個とありますが、自分のアイデアぐらい誰かが考えているものです。

とはいえ、世の中に車メーカーが何百社とあるように、ユーザから見ればたくさんの種類の中から選びたいものですから、すでに競合アプリがあったとしても怯むことはありません。

しかしながら、「すでに市場がなかった」という場合はどうしようもない、というか、アプリの世界は市場がないのに「価値の供給過多」がほとんどですので、圧倒的な価値を生み出さなければならないということは肝に命じておくべきです。

人は喉が乾けば水を何倍でも飲みますが、アプリは一度落としたら終わりです。有料のサブスクライブビジネスができればいいのですが、実際は広告の小さな利益をもらって爪に火を灯しているのです。

過去に埋もれたアプリにチャンスあり

さて、ARアプリならではの競合調査の注意にうつります。

それは、昔に出たアプリは気にしなくていいということです。

筆者は、iPhoneにジャイロセンサーが搭載された時期に、「SprayArt」というAR空間上にスプレーで落書きができるというアプリをリリースしました。
技術的には空間認識に多少ブレが生じ、なんとなく「アドちゃん」になれるというものでした。

それが今やARKitが出てきて、技術的な問題がどんどんクリアされています。最新のiPhoneXではカメラが2台搭載され、空間の認識レベルがめまぐるしく向上してきています。

これからARアプリを作りたい方は、絶対に最新機種を買うべきです。どうせ5年後には陳腐化するわけです。でもiPhone8だったらできないことがすでに、たくさんあります。

また、当時はARというジャンルにユーザ側が「リテラシーが追いついなかった」ということもあります。

関係ない話を挟みますが、メチャカリのCMで「サブスク」なんてはしゃいでますが、3年前に「サブスク」なんて言葉を知っているのは私たち業界人ぐらいなものです。

リテラシーにあわせて、いちいち柔らかい言葉を探している時期というのは、なかなかユーザがつかないものです。スマートメガネが普及したら、どんな言葉が当たり前になるかを予見して、企画を考えてみましょう。

類似アプリはターゲット・目的を変えてみる。

世の中のサービスはすべからく「どんなターゲットのどんな問題をどうやって解決するか」の3点が明確にあります。

この「どうやって解決」の手法がARアプリだとした場合、ターゲットや目的を変えることで別のビジネス(サービス)を展開することが可能になります。

ModiFaceという企業は、メイクアップだけでなく、ヘアスタイル、ネイル、カラーコンタクトといったように同じ技術を様々な用途に横展開をしています。

人気アプリを見つけたとき、ターゲットや用途を変えて作ってみたらどうだろうかと考えてみることも成功するポイントとなります。

ヒット商品は、すべからく、どこかのパクリであったり、なにかの焼き回しであるものです。
本当のオリジナルなんてものはありません。

特定の人が絶対欲しいものは有料でも売れる

まずは実例を紹介します。

サン·サーベイヤー (Sun Surveyor)

太陽の位置と動きをアプリで予測。ロケのスケジュール考案、ガーデニングの計画に役立つアプリ。

映画撮影に欠かせないアプリ。ロケの下見に時間がかかったり、撮影順序がよくないと、大きなコスト像になりますから、直感でやるわけにはいきません。

撮影時に光度をはかるのが当たり前なように、撮影準備の必需品となりそうな予感がするアプリです。

Blocker by AfterNow

ポリゴンの人間を配置して、監督の頭のイメージを写真におさめるアプリ。

こちらもいちいちリアルの人を動かしてチェックするというローテクから解放されることがイメージできます。

成功するサービスは、「Need to Have」ではなく「Must to Have」でなくてはならないという標語があります。「あったらいい」ではなく「なくては困る」というものです。

日常生活であれば毎日使うアプリ、特定シーンでは必ず使うアプリというのが、ヒットするアプリの必要条件になります。

そこに市場環境という十分条件がそろって、ヒットとなります。

スマートメガネが普及するという「十分条件」が揃った時に備えて、いまのうちにプロトタイプを作っておくというのも、時間を先に買う点で、ヒット確率を高めると思います。

特定シーンの必需品アプリはすでに有料で売っていることが多いです。
それが「実際に売れているアプリ」であれば、そこに照準を当ててARで便利にするという考え方もありかもしれません。

例えばスピードガンアプリ。

今はいちいちリリースタイミングとキャッチングタイミングでタップしなくてはならないという、原始的なものです。このタッピングを自動化したらいかがでしょうか?

ストライクがボールかを判定したり、投球内容を記録するアプリもあったらいいですね。

ちなみにiPhoneアプリで個人開発者でも有料でロングセラーを誇ったアプリがあります。

「睡眠アプリ」は睡眠誘導しやすい音をおさめた音源再生アプリです。

「3D視力回復」は見つめるだけで視力が回復するというマジカルアイ画像をおさめた画像集アプリです。

ともに、本屋で売っているようなツールを使ってオリジナル作成できるものですが、アイデア一発で数千万円の利益を個人開発者にもたらした事例です。

(大手が参入する前に、個人開発者にも大きなビジネスチャンスが訪れたことは、i-modeでも、iPhoneでも証明されました。)

「自分の能力をあげる」というテーマのサービスは、人類にとって永遠のニーズなのでしょう。

ARは文字通り「拡張現実」ですから、それ自体が「超人的である」「現実をもっと便利にする」というテーマを内包しているのではないかと思います。

自分のサイズで仕事をしない

さきほどは個人開発者の成功例をあげましたが、アプリ開発の「あるある」が自分にでもできそうなことを前提とした企画の進め方です。

小職も自戒をこめて書きますが、今まで数百本のアプリを出しては、サーバのゴミにしてきました。開発には少なからずコストがかかるので思いつきでアプリを作るべきではありません。

本当に人が欲するアプリを、真剣になって、できる限りコストを1つに集中させて丁寧につくるべきです。

いいアイデアだったり、ニーズをとらえたものであれば、協力者や出資者は現れるはずです。

みんなで楽しい未来を共有することができたら、それはきっといい思い出になるはずです。

どんどん、協力者を集めましょう。

ARは機械学習とセットで

先述したModiFace社は機械学習のロジックを入れて、メイキャップアプリ群を作り、ロレアル社に買収されました。

機械学習を使ったアプリとしては、写真をとってその種類が何かを教えるアプリがあります。

花図鑑、キノコ図鑑、ワイン図鑑などはARと親和性の高いアプリと考えられます。

AR領域は非ITの産業界にとっても注目のマトです。自社で研究開発するよりも、先んじてやっているテクノロジーベンチャーを買収した方が時間を稼ぐことができます。

先述したとおり「自分のサイズ」で仕事をせずに、優れたエンジニアを巻き込めば、企業売却・事業売却も考えることができます。

研究開発のつもりでやるのも、夢があっていいですね。

かつてスティーブ・ジョブズが言いました。

「お前は一生、砂糖水を売り続けるのか、俺とでかい夢を見るのか」と。

どうせなら、でかい夢を見ようではありませんか。

新しいテクノロジーは掛け合わせで無限の可能性を引き出すことができます。
参考までにこちらの記事も読んでみてくださいね。

観光予算・災害予算をあてにしてみる

ARアプリを調べてみると、様々な観光アプリがでています。

かつて、「ぐんまーのやぼう」というアプリが一斉を風靡しました。

この開発者は群馬県から表彰されたそうです。

ARアプリのハシリと騒がれた「セカイカメラ」は岐阜県の協力でできなプロジェクトでした。

観光客を増やしたい自治体にとってはARアプリは興味のマトです。

地元愛のある人を巻き込むのもアプリダウンロード数を稼ぐポイントになります。

ぜひ、あなたが街の広告宣伝部長になってはいかがでしょうか?

AR体験が主(メイン)なのか従(サブ)なのか?

AR機能がメインになるとは限りません。先述した観光アプリもコンテンツがメインでサブがARというものが多いです。

ナビゲーションアプリにしても、地図をみた方がいい場合もありますし、AR画面をみた方がいい場合もあります。

このように、今までのアプリでは物足りなかったものにAR機能を搭載するという考え方もあります。

自分で作るのが大変ならば、既存アプリの開発会社に、「そのアプリAR機能を搭載しませんか?」という提案もできます。

できる限りスマート(単機能)に。

優れたアプリは単機能でシンプルなものが多いです。
というのも、スマートフォンの画面がアプリブックマークであり、ユーザはすぐに行動をおこしてベネフィットを得たいからです。

機能がごちゃごちゃありすぎて、一つ一つのベネフィットが弱いよりも、1つのベネフィットがめちゃめちゃ大きい方がマーケティング的には正しいとされています。

「できる限りスマートに」を心がけましょう。

スクリーンショットで利便性がイメージできるか?

これはARアプリに限らず言えることですが、ユーザはアプリの画面イメージで、ユーザベネフィットを直感的に理解できないと、使いたいと思いません。

とくにAR機能を説明するのは手間がかかります。言葉だけではなかなか通じない。

例えば、こんなアプリはARならではの機能を見事に表現しています。

SketchAR: how to draw with AR

スマホに下絵を入れ、リアルの紙にトレースできるアプリ。

要するに「絵の下手な人がうまく書けるようになれるアプリ」ですが、
ユーザベネフィットが明確で、そこにARの必然性があります。

それを明確にスクリーンショットで表現しているというわけです。

アプリの企画は文言だけでなく、スクショイメージもあわせて行なってください。

見た目のしょぼいものは決してダウンロードされませんからね。

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