クライアントも喜ぶ「アイデアマンなエンジニア」ってどんな人? 〜みんなのプログラミングチャンネル vol.33〜
■アイデアマンタイプの人とは?(非エンジニアの場合)
「①会議でみんなが思いつかないような案をポンポン出せる人」とか
「②難局を思わぬ発想で乗り切れちゃう人」みたいなイメージでしょうか。
定義すると頭の柔らかい人、ということになります。
今回は、エンジニアの世界でのアイデアマンというのはどういう人を指すのかという点を考察してみたいと思います。
■エンジニアではない一般アイデアマンの条件
①「みんなが思いつかないような案をポンポン出せる人」についてですが、こういう人ってブレストが上手な人ということになると思います。
エンジニアは基本「作る人」なので、実現可能性を度外視して、ブレストでたくさんアイデアを出したからといってアイデアマンというのは少々乱暴な気がじます。
②の「難局を思わぬ発想で乗り切れちゃう人」についても同様です。
エンジニアには論理的な思考が求められる中で、「思わぬ発想で課題をなんとかする」、というのは、そもそも「その前に何やってたの?」という話になってしまいますよね。
「自分でも説明できないような思わぬ方法で課題が解決しちゃった」というのはエンジニアあるあるですが、「発想」に頼るというのはエンジニアの本懐ではありません。
■エンジニアの場合のアイデアマンとは?
これを踏まえて、アイデアマンエンジニア、つまりエンジニアとして頭が柔らかい人、というのはどのような人になるでしょうか。
ずばり!グラさんは「課題のポイントを押さえられる人」がアイデアマンエンンジニアだと思います。
エンジニアが何かに取り組むときには、常に課題がありますが、たいていの場合、この課題は「誰かから与えられた指示」の中に隠れています。
指示を出す側の人でもうまく言語化できていないことがほとんどです。
「やれと言われたことにはそもそも論点がない」
つまり、指示通りに動くだけでは、押さえるべきポイントを指示者と共有することはできないわけですね。
それでは発表します。
アイデアマンエンジニアとは、
「与えられた指示の凹凸を見分け、常識に囚われずに課題の論点を見つけ、それを指示者をはじめとしたチームに共有できる人」です。
どのようなプロダクトもはじめは手探りでスタートします。
課題だらけ、死角だらけです。
この死角を見つけて、改題解決の方向性を探ることができる人が頭の柔らかいエンジニアです。
■ポイントは「質問力」
実はこういったアイデアマンエンジニアとしての力って「質問力」とも密接に関わりがあります。
良い質問ができる人は、回答者が何を提供すれば課題が解決するかを明確にした質問をすることができます。
回答者が「俺、今、いい回答したな、スムーズに解決したな」と思ってしまうような質問ができる人が頭の柔らかい、優秀なエンジニアです。
質問力が高い人については、みんグラの第3回で「エンジニアに向いている人、伸びる人」というテーマで扱っているのでみてくださいね。
アイデアマンエンジニアと仕事をすると、発注者もチームメンバーも、みんなが課題を共有してスムーズに案件に取り組むことができます。
こういう人はめちゃくちゃ重宝されますよ〜
「死角い」頭を丸くする。これがわかる人は結構いい年の方かもしれませんが、みなさんもアイデアマンエンジニアを目指して、「質問力」を意識してみてはいかがでしょうか?という話でした。