Python無料講座。地方巡業してわかった日本人の凄さ。
通りすがりの旅人です。
今年に入ってから「ゼロからはじめるPython入門講座」を
全国25都市を公演してまいりまして、ふと思ったことをしたためてみました。
目次
参加者の7割は一般人。そして目的は教養
今までITにまつわる様々なセミナーを1000回以上はやってきたわけですが、
参加者属性といえば、ITエンジニアになりたい人、ITエンジニアな人、IT業界の人のうちの、
どれかに偏っていました。
ところが、今回のPython講座では、まさに老若男女、オールジャンルの職業(学生・退役も含め)が集まっています。
その中のうちの7割の人が、教養としてプログラミングを学びたいという動機なのです。
そして、どこで開催しても人がそこそこ集まります。
江戸時代の寺子屋は世界最高水準
それにしても、日本人はなんて学習意欲が高いんでしょう。
江戸時代の寺子屋は、普通の一般人が論語や複式簿記を習っていたといいます。
いつどこで役にたつかわからないけど、一応やっておくかという感じだったのでしょう。
まさに、いまの「プログラミング」がそれ。
バブル時代の「英会話」が今では「プログラミング」に置き換わっているのです。
「全裸監督」で山田孝之演じる村西とおるが、英会話教材をおばちゃん相手に、売っているシーンがありました。
「これからの国際化社会で英語が武器になってくるんです」と言ってますが、
いまに置き換えると、「これからのIoTやAI社会では、プログラミングが武器になってくるんです」になるんでしょう。
ちなみに近江商人を生んだ近江八幡エリアの寺子屋は、質と生徒数とともに日本最高峰だそうだったですが、Python講座の参加者数が過去最低だったのが近江八幡でした。
失われた30年を作った元凶は経営者のデジタルリテラシー
30年前の時価総額ランキングって10位までのほとんどの企業が日本の都市銀なんですよね。
それが今じゃ、アメリカと中国のIT企業ばかりですね。
その間の日本といえば、堀江貴文氏が逮捕されちゃったりして。
あの人が国会議員になってたら、少しは変わっていたのかも。
ちなみに、堀江氏が立候補した広島6区は私が生まれた街です。
私も20年IT業界に身を置いているわけですが、
取引先に「うちの経営陣はデジタルがわからなくてすみませんね」なんて言われる始末でした。
わざわざ、彼らにわかりやすく伝える資料なんか作って、無駄な作業をやられていた方も多かったのではないでしょうか?
そんなうちに、世界ではすくすくとIT企業が育っていったわけですね。
日本製びいきの日本人が、みんなスマホに置き換わって、国産の携帯電話が干上がっちゃいましたね。
地方に行ってもみんな外国製のスマホです。日本はマジで残念ピーポーマックスです。
薩長土肥の人も意外と幕末藩士が嫌い!?
地方の人は明治政府が嫌いです。
なぜなら、自分のお国と隣のお国が無理やり統合されてダサい名前の県名がつけられているからです。
もともと仲の悪い国どうしを一緒くたにされてはたまったもんではありません。
その反発なのか地方の方は自分の住んでいる地域を旧国名で答えます。
明治政府ってすごいですよね。徳川時代の地方分権をぶったぎって、
お世話になったお殿様からも版籍奉還でとりあげるわけですから、まったくの恩知らずです。
この中央集権によって、地方はどんどん骨抜きになっていきましたとさ。
日本の未来はウォウウォウウォウウォウ。世界がうらやむヤァヤァヤァヤァ。
東京ラブストーリーが放送されていた1991年の東京は絶頂期でした。
5歳まで広島弁だった私は10年かけて都会っ子に東京弁を刷り込まれ、
すでに生粋な東京人もどきになっておりました。
ちょうどその頃、たまたまポールサイモンの「アメリカの歌」に出会いました。
ベトナム戦争の頃に作られた歌なのですが、
「僕たちにはちょっと休憩が必要なだけ」みたいな歌詞で締めくくられていて、
「アメリカってオワコンなんだな」と思いました。
ちなみにその頃の私は武道館の近くの石垣をよじ登っておりました。
清水橋の石垣はとても登りやすいので初心者にはオススメです。
必ず警官に声をかけられるので、山岳部の練習ですと答えましょう。
そして2000年にCSNY再結成コンサートをたまたま見に行ったわけですが、
シリコンバレーでは、ヤフーのビルとかオラクルのビルとが乱立していました。
帰国して起業したころ、「夜空のムコウ」を聴きました。
あの頃の未来は、すでに日本がオワコンでした。
今思うと、こんなロングバケーションになるとは思っていませんでした。
そして今日、今まで地方からしゃぶり尽くしてきた東京は、
もうこれ以上しゃぶり尽くせないほどに陳腐な街になっていました。
そろそろ反撃してもいいですか?
これからは地方の出番です。
5G時代になればIoTの社会実装の現場は、第一次産業や第二次産業、災害対策、観光対策などに移るでしょう。
ブロックチェーンの社会実装という点では、地域コインが生まれ、経済の独立をしてしまうかもしれません。
自治体からしてみれば、東京のITエンジニアを千人単位で動かすことができれば、新しい産業を起こすことができます。
どこの県が、幕末の薩摩藩や長州藩、佐賀藩のようになるのでしょうか?
これから10年後、小学生からプログラミングを習い始めた人が社会人になります。
それまでの間も、プログラミングに興味ある大人が学習を続けます。
その頃には、IT立国を邪魔する偉い人は消えていると思うと、ワクワクがとまりません。
東京に幻滅したみなさん、そろそろ自国に帰られてはいかがでしょうか?
PS)かつて寅さんのような生き方をしてみたいなあと思っていた頃がありました。
30年たって自分が通りすがりの旅人になるとは奇遇なものです。
そしてそんな年に、寅さんが帰ってくるとは、これまた奇遇なものです。
【オンライン/無料】ゼロからはじめるPythonプログラミング入門講座(毎週・水・木・土開催)