滝沢馬琴ゆかりの地を巡る完全ガイド【東京・関東の文学散歩】
江戸時代の大作家・滝沢馬琴の足跡を辿ろう
「南総里見八犬伝」で知られる江戸時代後期の戯作者・滝沢馬琴(1767-1848)。本名を滝沢興邦(たきざわ おきくに)といい、日本文学史上最も長大な小説を著した偉大な作家です。今回は、馬琴が生涯を過ごした東京都内を中心とした「ゆかりの地」を詳しくご紹介します。
滝沢馬琴とは?【基本情報】
- 生年月日: 明和4年(1767年)6月9日
- 没年月日: 嘉永元年(1848年)11月6日
- 代表作: 「南総里見八犬伝」「椿説弓張月」など
- 特徴: 江戸時代最大の読本作家として活躍
主要なゆかりの地一覧
1. 深川(現在の江東区)- 生誕の地
住所: 東京都江東区深川 アクセス: 都営大江戸線・東京メトロ東西線「門前仲町駅」より徒歩圏内
馬琴は深川で生まれ、幼少期を過ごしました。現在でも下町の情緒が残るこの地域は、馬琴の原風景を形成した重要な場所です。
見どころ
- 深川不動堂:馬琴も参拝したとされる歴史ある寺院
- 富岡八幡宮:江戸三大祭りの一つ「深川祭」で有名
- 深川江戸資料館:江戸時代の深川の暮らしを再現
2. 四谷(現在の新宿区)- 青年期の住居
住所: 東京都新宿区四谷 アクセス: JR中央線・総武線「四谷駅」、東京メトロ丸ノ内線・南北線「四谷駅」
馬琴が青年期に住んだ地域。この時期に本格的な文学活動を開始しました。
見どころ
- 四谷見附跡:江戸城外郭門の遺構
- 新宿御苑:四季折々の自然を楽しめる
- 四谷三丁目周辺:当時の面影を残す街並み
3. 神田同朋町(現在の千代田区)- 中年期の住居
住所: 東京都千代田区外神田 アクセス: JR「御茶ノ水駅」、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」
馬琴が1824年(文政7年)から1836年(天保7年)まで12年間住んだ場所です。
重要スポット
- 滝沢馬琴住居跡:千代田区指定文化財
- 滝沢馬琴硯の井戸跡:都指定旧跡
4. 信濃町(現在の新宿区)- 終焉の地
住所: 東京都新宿区霞ヶ丘町 アクセス: JR中央線・総武線「信濃町駅」
馬琴が天保7年(1836年)から嘉永元年(1848年)11月6日に死去するまで、約12年間を過ごした終焉の地です。四谷組同心株を買い取り、神田同朋町から信濃町の同心屋敷へ移転しました。
重要スポット
- 滝沢馬琴終焉の地碑:新宿区指定史跡(現在は神宮外苑信濃町休憩所付近)
- 「南総里見八犬伝」完成の地:失明しながらも嫁の路に口述筆記させ、天保13年8月に『南総里見八犬伝』を完成させた場所
5. 向島(墨田区)- 文学サロンの場
住所: 東京都墨田区向島 アクセス: 東武スカイツリーライン「東向島駅」「曳舟駅」
江戸時代から文人墨客に愛された地域で、馬琴も頻繁に訪れました。
見どころ
- 長命寺:桜餅発祥の地として有名
- 向島百花園:江戸の花園として親しまれた庭園
- 隅田川の風景:馬琴も愛でた四季の景色
関東圏内のその他のゆかりの地
6. 房総半島(千葉県)
「南総里見八犬伝」の舞台となった地域。馬琴は実際に取材旅行も行いました。
主要スポット
- 館山市:里見氏の本拠地
- 富津市:物語の重要な舞台
- 南房総市:八犬士ゆかりの地
7. 日光(栃木県)
馬琴が旅行記「羇旅漫録」で記録した観光地。
見どころ
- 日光東照宮:徳川家康を祀る霊廟
- 華厳の滝:関東屈指の名瀑
- 中禅寺湖:美しい湖畔の風景
滝沢馬琴ゆかりの地を効率よく巡るモデルコース
1日コース:東京都内集中プラン
午前
- 門前仲町駅 → 深川散策(2時間)
- 四谷駅 → 四谷周辺(1時間)
午後 3. 御茶ノ水駅 → 神田同朋町住居跡・硯の井戸跡(1時間) 4. 信濃町駅 → 馬琴終焉の地(1時間) 5. 向島 → 向島百花園(1時間)
2日間コース:関東圏拡大プラン
1日目: 東京都内(上記1日コース) 2日目: 房総半島または日光(選択制)
馬琴ゆかりの地で見つける文学の世界
当時の面影を残すスポット
- 石碑・記念碑: 各地に設置された馬琴関連の記念碑
- 古い寺社: 馬琴が実際に参拝した神社仏閣
- 水辺の風景: 隅田川や江戸川など、作品に登場する水辺
現代に継承される馬琴文化
- 文学館・資料館: 馬琴作品や生涯に関する展示
- 地域イベント: 八犬伝祭りなど、作品を題材とした催し
- 文学散歩コース: 自治体が整備した観光ルート
馬琴ゆかりの地巡りのポイント
準備するもの
- 馬琴関連の書籍や資料
- 詳細な地図(スマートフォンアプリ推奨)
- 歩きやすい靴と服装
最適な訪問時期
- 春(3-5月): 桜の季節、向島百花園が美しい
- 秋(10-11月): 紅葉シーズン、散策に最適
- 通年: 屋内施設は季節を問わず楽しめる
所要時間の目安
- 各スポット:30分〜2時間
- 1日コース:6-8時間
- 2日間コース:12-16時間
まとめ:滝沢馬琴の足跡を現代に辿る
滝沢馬琴ゆかりの地を巡ることで、江戸時代後期の文学者の生涯と作品世界をより深く理解することができます。現代の東京に残る歴史の痕跡を辿りながら、「南総里見八犴伝」をはじめとする馬琴文学の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
文学散歩として、歴史散策として、そして現代に生きる私たちが江戸の文化に触れる貴重な機会として、馬琴ゆかりの地巡りをお楽しみください。
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