【情報I】無線LAN(Wi-Fi)の仕組みをわかりやすく解説|高校授業の学習内容
テックジム東京本校では、情報科目の受験対策指導もご用意しております。
目次
情報Iで無線LANを学ぶ理由
高校の必履修科目「情報I」では、情報社会を生きるために必要な知識と技術を学びます。その中でも**無線LAN(Wi-Fi)**は、私たちの日常生活に欠かせない技術です。
スマートフォン、タブレット、パソコンなど、多くのデバイスが無線LANを使ってインターネットに接続しています。この仕組みを理解することで、安全で快適なネットワーク利用ができるようになります。
学習指導要領での位置づけ
情報Iでは主に以下の単元で無線LANについて学習します:
- 情報通信ネットワークとデータの活用
- コンピュータとプログラミング
- 情報セキュリティ
無線LANとは?基本の仕組み
無線LANの定義
**無線LAN(Wireless Local Area Network)**とは、電波を使ってケーブルなしでデータ通信を行うネットワークのことです。一般的には「Wi-Fi(ワイファイ)」という名称で知られています。
基本的な構成要素
無線LANは以下の3つの要素で構成されています:
-
アクセスポイント(AP)
- 無線LANの電波を発信する装置
- 有線ネットワークと無線ネットワークを橋渡しする役割
- 家庭では無線LANルーターが該当
-
無線LANクライアント(端末)
- スマートフォン、ノートパソコン、タブレットなど
- 無線LAN機能を持つデバイス
-
ルーター
- インターネットと家庭内ネットワークを接続する装置
- 多くの場合、アクセスポイント機能も内蔵
データ送受信の仕組み
- 端末がアクセスポイントに接続要求を送信
- アクセスポイントが認証を行う
- 接続が確立されると、データは電波に変換されて送受信される
- データは変調・復調を繰り返しながら伝送される
無線LANの通信規格(Wi-Fi)
IEEE 802.11シリーズ
無線LANの国際標準規格はIEEE 802.11と呼ばれ、いくつかのバージョンがあります。
| 規格名 | 通称 | 最大通信速度 | 周波数帯 | 登場年 |
|---|---|---|---|---|
| IEEE 802.11b | Wi-Fi 1 | 11Mbps | 2.4GHz | 1999年 |
| IEEE 802.11g | Wi-Fi 3 | 54Mbps | 2.4GHz | 2003年 |
| IEEE 802.11n | Wi-Fi 4 | 600Mbps | 2.4GHz/5GHz | 2009年 |
| IEEE 802.11ac | Wi-Fi 5 | 6.9Gbps | 5GHz | 2014年 |
| IEEE 802.11ax | Wi-Fi 6 | 9.6Gbps | 2.4GHz/5GHz/6GHz | 2019年 |
周波数帯の特徴
2.4GHz帯
- 電波が遠くまで届きやすい
- 障害物に強い
- 混雑しやすい(電子レンジなどの干渉を受ける)
5GHz帯
- 高速通信が可能
- 混雑しにくい
- 障害物に弱い、遠くまで届きにくい
無線LANのセキュリティ
無線LANは電波で通信するため、適切なセキュリティ対策が必要不可欠です。
暗号化方式の種類
-
WEP(Wired Equivalent Privacy)
- 最も古い暗号化方式
- 現在は脆弱性が発見されており、使用非推奨
-
WPA(Wi-Fi Protected Access)
- WEPの弱点を改善
- TKIPという暗号化方式を使用
-
WPA2
- より強固な暗号化(AES)を採用
- 現在の標準的な方式
-
WPA3
- 最新の暗号化方式
- さらに強固なセキュリティを実現
セキュリティ対策のポイント
情報Iでは以下のようなセキュリティ対策について学びます:
- 強固なパスワードの設定:推測されにくい複雑なパスワードを使用
- 暗号化の有効化:最低でもWPA2以上を使用
- SSIDの管理:デフォルトのネットワーク名を変更
- ファームウェアの更新:ルーターを最新の状態に保つ
- 公衆無線LANの注意点:暗号化されていない公衆Wi-Fiでの個人情報送信を避ける
有線LANとの違い
無線LANと有線LANにはそれぞれ特徴があります。
無線LANの利点
- ケーブル不要で自由に移動できる
- 複数のデバイスを同時接続しやすい
- 配線がスッキリする
- 設置が簡単
無線LANの欠点
- 通信速度が有線より遅い場合がある
- 電波干渉の影響を受ける
- セキュリティリスクが高い
- 壁などの障害物で電波が弱まる
有線LANの特徴
利点
- 通信が安定している
- 高速通信が可能
- セキュリティが比較的高い
- 電波干渉の影響を受けない
欠点
- ケーブルが必要
- 移動が制限される
- 配線が煩雑になる
使い分けのポイント
情報Iでは、用途に応じた適切なネットワークの選択も学びます:
- 有線LAN向き:デスクトップPC、オンラインゲーム、動画編集など
- 無線LAN向き:スマートフォン、タブレット、ノートPCなど
情報Iで学ぶ具体的な内容
理論的な学習
-
ネットワークの仕組み
- OSI参照モデル
- TCP/IPプロトコル
- IPアドレスとMACアドレス
-
無線通信の原理
- 電磁波の性質
- 変調と復調
- 周波数と帯域幅
-
セキュリティの基礎
- 暗号化技術
- 認証の仕組み
- 脅威と対策
実践的な学習
多くの学校では以下のような実習も行われます:
- 無線LANルーターの設定
- ネットワーク設定の確認(IPアドレスの確認など)
- セキュリティ設定の実践
- トラブルシューティング
情報セキュリティとの関連
無線LANのセキュリティは、情報Iの重要なテーマである情報セキュリティと密接に関連しています:
- 機密性(Confidentiality):情報の盗聴防止
- 完全性(Integrity):データの改ざん防止
- 可用性(Availability):安定したネットワーク利用
まとめ
情報Iにおける無線LANの学習は、現代社会で必須の知識です。
学習の重要ポイント
- 仕組みの理解:アクセスポイント、クライアント、ルーターの役割
- 通信規格:IEEE 802.11シリーズの種類と特徴
- セキュリティ:暗号化方式と安全な利用方法
- 有線LANとの比較:それぞれの特徴と使い分け
実生活での活用
これらの知識は、以下の場面で役立ちます:
- 自宅の無線LAN環境の構築・改善
- セキュリティリスクの回避
- トラブル時の対処
- 適切なネットワーク機器の選択
無線LANの仕組みを理解することで、より安全で快適なインターネット利用が可能になります。情報Iでしっかりと学び、実生活に活かしていきましょう。
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この記事は高校の情報I学習者向けの教育コンテンツです。より詳しい技術的な内容については、専門書や公式ドキュメントを参照してください。
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