NotebookLMでスライド資料を自動作成!使い方から活用法まで完全ガイド

プレゼン資料の作成に時間がかかりすぎていませんか?構成を考え、デザインを整え、文章を推敲する作業は、想像以上に多くの時間を消費します。

Googleが提供するAIツール「NotebookLM」に2025年11月に追加されたスライド作成機能を使えば、PDFや文書を読み込むだけで、わずか数分でプロフェッショナルなプレゼンテーション資料を自動生成できます。

本記事では、NotebookLMのスライド作成機能の特徴から具体的な使い方、実務での活用法まで、初心者にもわかりやすく解説します。

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目次

NotebookLMのスライド作成機能とは?

NotebookLMは、Googleが提供する無料のAIリサーチツールです。2025年11月のアップデートで、スライド作成とインフォグラフィック生成という2つの強力な新機能が追加されました。

スライド作成機能の特徴

アップロードされたソース(PDF、Googleドキュメント、テキストファイルなど)の内容を分析し、自動的にプレゼンテーション形式のスライド資料を生成してくれる機能です。

最新の画像生成AI「Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)」を活用しており、日本語テキストの描画精度や複数要素の一貫性維持といった従来の課題を解決しています。

従来のスライド作成ツールとの違い

一般的なAIツールとは異なり、NotebookLM内のソースのみを根拠にするため、ハルシネーション(嘘の生成)が少なく、資料に忠実なスライドが作れます。これにより、情報の正確性が大幅に向上します。

NotebookLMでスライド作成する5つのメリット

1. 圧倒的な時短効果

所要時間10分くらい、操作時間は30秒くらいでプロ級のスライドが完成します。構成を考える時間、デザインを整える時間を大幅に削減できます。

2. 複数資料の統合が得意

複数の資料を放り込むだけで資料の骨組みをあっという間に作成してくれます。背景や課題、ターゲット、提供価値、競合の情報などがそれぞれ別の資料に散らばっていても、NotebookLMが全部拾い集めて、資料として自然な流れに並べ直してくれます。

3. 高品質なビジュアル

各スライドには要約されたテキストと、内容に合ったイメージが配置され、情報の構造を視覚的に把握しやすくなります。シンプルで洗練されたデザインが自動で適用されます。

4. カスタマイズが可能

スライドの長さ、形式、トーン、対象者など、細かい指示を出してカスタマイズできます。「コンサルっぽく」「高校生向けに簡単に」など、ニーズに合わせた調整が可能です。

5. 無料で利用可能

基本機能は無料で利用できるため、コストをかけずに高品質なスライドを作成できます。

NotebookLMでスライドを作成する手順

実際の作成手順を、画像付きでわかりやすく解説します。

ステップ1:ノートブックの作成

  1. NotebookLMにアクセス(https://notebooklm.google.com/)
  2. Googleアカウントでログイン
  3. 「+ノートブックを作成」をクリック

ステップ2:ソースの追加

スライドの基となる資料をアップロードします。対応しているソースは以下の通りです。

  • PDFファイル
  • Google ドキュメント
  • テキストファイル
  • Webページ(URL)
  • Google スプレッドシート
  • Microsoft Word文書

「+ソースを追加」ボタンから、該当するファイルまたはURLを選択してください。

ステップ3:スライド生成の実行

  1. 画面右側の「Studio」パネルを開く
  2. 「スライド資料」ボタンをクリック
  3. 必要に応じて鉛筆マークからカスタマイズ設定を行う

ステップ4:カスタマイズ設定(任意)

カスタマイズ画面では、以下の項目を設定できます。

  • 形式:プレゼンターのスライド、詳細なスライドなど
  • 言語:日本語、英語など
  • 長さ:スライド枚数の指定
  • 説明:作成したいスライドの具体的な説明や要件

例えば、「社内向けのDX推進・AI研修の担当者として、全社員向けのプレゼンテーション資料の構成案と原稿を作成してください」といった詳細な指示も可能です。

ステップ5:生成とダウンロード

「生成」ボタンをクリックすると、数分でスライドが完成します。完成したスライドは:

  • NotebookLM上でプレビュー可能
  • PDF形式でダウンロード可能
  • そのままプレゼンテーションに使用可能

実務での活用シーン

NotebookLMのスライド作成機能は、様々なビジネスシーンで活用できます。

社内プレゼンテーション

社内報告、企画提案、研修資料など、社内向けのプレゼンテーション資料の下書きとして最適です。複数の資料を統合して、論理的な流れのあるスライドを作成できます。

クライアント向け提案資料

製品説明、サービス紹介、コンサルティング提案など、クライアント向けの資料のたたき台を素早く作成できます。

教育・研修資料

学習教材、社内共有スライドなど、幅広いシーンで役立ちます。専門的な内容を分かりやすく伝えるスライドを効率的に作成できます。

論文・レポートの要約

長文の論文やレポートを読み込ませることで、内容を分かりやすくまとめたスライドを自動生成できます。情報共有や勉強会での発表に活用できます。

イベント告知・案内資料

Webページの情報を読み込ませて、イベントやセミナーの告知スライドを作成することも可能です。

NotebookLMスライド作成の注意点

便利な機能ですが、いくつか注意すべき点もあります。

1. PDF出力のため編集に制限がある

生成したスライドは画像が実際のものと違う場合があります。基本的にPDF出力なのでそのままでは編集できません。

細かい修正が必要な場合は、PowerPointやCanvaにPDFをアップロードして編集するか、Nano bananaで文字情報を消した背景画像を作成し、Geminiで配置する文章を生成して組み合わせるといった工夫が必要です。

2. ソースの品質が重要

NotebookLMはアップロードされたソースのみを参照するため、ソースとなるWebサイトに誤りが含まれていたら、NotebookLMを使ってもプレゼン資料に虚偽の情報が混じってしまいます。必ず信頼できるソースを選びましょう。

3. 最終調整は必要

AIが生成したスライドは、あくまで「ドラフト(下書き)」として捉えることをお勧めします。ここからPowerPointやGoogleスライドで自社のテンプレートに合わせてデザインを調整すれば、資料作成にかかる工数を劇的に削減できます。

4. 利用制限の可能性

時期によっては、無料プランでの利用に一時的な制限がかかる場合があります。公式の最新情報を確認してください。

インフォグラフィック機能も活用しよう

スライド作成機能と合わせて追加されたインフォグラフィック機能も非常に便利です。

複雑な情報やデータを、図やグラフを駆使して視覚的に分かりやすい画像に変換する機能です。

  • フロー図
  • 比較表
  • 因果関係図
  • プロセス図

など、様々な図解を自動生成できます。スライドの中で使用する補足資料として活用すると効果的です。

NotebookLMを使ったスライド作成のコツ

効果的にスライドを作成するためのコツをご紹介します。

1. 詳細な指示を与える

鉛筆マークからカスタム指示が可能です。形式やスライドの長さを選択でき、作成するスライドの説明を入力することができます。

ターゲット層、プレゼンのゴール、スライドの流れなど、具体的な指示を与えるほど、期待に近いスライドが生成されます。

2. 複数のソースを組み合わせる

関連する複数の資料を一度に読み込ませることで、包括的で情報量の多いスライドを作成できます。

3. 構成案として活用する

構成案がそのままスライドの型として使えるレベルになっています。AIが提案する構成を参考に、自分なりのアレンジを加えることで、より効果的なプレゼンテーションを作成できます。

4. 他のツールと組み合わせる

NotebookLMで基本構造を作り、Canva、PowerPoint、Googleスライドで仕上げるという使い分けが効率的です。

まとめ:NotebookLMでスライド作成を劇的に効率化

NotebookLMのスライド作成機能は、資料作成の「ゼロイチ」の工程を劇的に楽にしてくれるツールです。

主なポイント

  • わずか数分でプロ級のスライドを自動生成
  • 複数資料の統合が得意で構成力が高い
  • 無料で利用可能
  • ハルシネーションが少なく信頼性が高い
  • カスタマイズ機能で細かい調整が可能
  • PDF出力のため最終編集は別ツールで

「急ぎで資料を作らないといけない」「大量の資料をまとめてプレゼンしたい」という場面で、NotebookLMは強力な味方になります。

AIを賢く活用することで、資料作成にかかる時間を大幅に短縮し、本来注力すべき企画立案やプレゼンテーションの内容検討に、より多くの時間を割くことができるようになります。

まずは手元の資料を読み込ませて、NotebookLMのスライド作成機能を試してみてください。その生産性の向上に、きっと驚くはずです。


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