Webデザインスクールの選び方|比較する7つのポイントと料金・給付金・解約ルールの確認方法

Webデザインスクールは、「何を作れるようになりたいか」を先に決め、総額(入学金・システム料・ソフト代を含む)、質問できる手段と回数、作品へのフィードバック、給付金の対象かどうか、解約と返金の条件の5点を、同じ表に並べて比べると失敗しにくくなります。月々の分割額や「就職実績多数」といった広告の表現だけで決めないことが大切です。

この記事は、通学型プログラミングスクール「テックジム」が運営するメディアの記事です。特定のスクールを順位づけするのではなく、比べるときの見方と、公式ページで確認できる事実の読み方をまとめます。例として挙げる料金は、各スクールの公式ページで2026年10月17日に確認したものです。

まず決めること:Webデザインで何をしたいか

同じ「Webデザインスクール」でも、教える範囲はかなり違います。目的によって必要なカリキュラムが変わるので、最初に自分の目的を1つに絞りましょう。

目的 カリキュラムに必要なもの 比べるときに重視する点
未経験からWebデザイナーとして就職・転職したい デザインの基礎、Figmaなどのデザインツール、HTML/CSS、ポートフォリオ制作 作品の添削、ポートフォリオ指導、転職支援の具体的な中身
副業でバナーやLPを作りたい Photoshop・Illustratorなどでのバナー制作、LPのデザインとコーディング 課題の実践度、短期間で終えられるか
今の仕事(広報・マーケティングなど)に生かしたい デザインの基礎、ツールの操作、簡単なサイト更新 受講期間の短さ、平日夜や週末に学べるか
UI/UXデザインに進みたい UI設計、ユーザー調査、プロトタイプ UI/UXの課題があるか、実務者の講評を受けられるか

Webデザインの勉強をまず独学で試してから決めたい人は、Webデザインの勉強法で無料で使える公式教材を紹介しています。仕事としての見通しはWebデザイナーはなくなる?で整理しています。

Webデザインスクールを比べる7つのポイント

1. 受講形式(オンライン・通学・併用)

オンラインは時間と場所を選ばない一方、自分で学習時間を確保できないと進みません。通学は決まった時間に教室へ行く分、続けやすく、その場で質問できます。最近はオンラインのライブ授業や、オンラインと校舎での相談を組み合わせる形もあります。自分が「毎週何時間、どこで勉強できるか」を先に書き出すと、合う形式が見えてきます。東京で対面のスクールを探す場合は東京でおすすめのデザインスクールにまとめています。

2. 総額で比べる(月々の分割額で比べない)

スクールの広告では、分割払いの月額が大きく表示されることがよくあります。比べるときは、受講料に入学金やシステム利用料などを足した総額で見てください。たとえば公式ページの表示は次のとおりです(2026年10月17日確認)。

スクール・コース 受講期間 公式ページの表示
ヒューマンアカデミー AI×Webデザイナー総合講座 6か月 受講料440,000円(税込)+入学金55,000円(税込)・システム利用料5,940円(税込)。分割払い例は月々8,700円(税込)×60回
デジハリ・オンラインスクール 専科 Webデザイナー専攻 6か月 572,000円(税込)。24回払いの場合は月々25,900円
デジハリ・オンラインスクール Webデザイナー講座 就転職コース 7か月 477,950円(税込)。24回払いの場合は月々21,500円

ヒューマンアカデミーの例では、広告に出る「月々8,700円」は60回払いの例で、受講料・入学金・システム利用料を合わせると50万円を超えます。分割払いには手数料がかかる場合もあるので、支払総額も確認しましょう。出典はヒューマンアカデミーのWebデザイナー講座のページとデジハリ・オンラインスクールの公式サイトです。

3. ソフトウェアの費用

PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品を使うコースでは、ソフトの利用料が受講料に含まれていないことがあります。たとえばTechAcademyのWebデザインコースの公式ページでは、Adobe Creative Cloud Pro個人版の3か月分のクーポンを発行し、それ以降は受講料と別に利用料がかかると明記されています(2026年10月17日確認)。Figmaには無料のスタータープランがあるので、どのツールを使うコースなのかも確認しましょう。Figmaの無料プランでできることはFigmaの使い方入門にまとめています。

4. 質問できる手段と回数

独学との最大の違いは、詰まったときに聞けることです。チャットで質問できる時間帯、ビデオ通話での面談の回数、回答までの目安などを比べます。たとえばTechAcademyの公式ページでは、週2回・1回30分のビデオチャットによるマンツーマンのメンタリングと、毎日のチャットサポートが案内されています。回数や時間帯はスクールとプランで違うので、自分が勉強できる時間帯に質問できるかを確認してください。

5. 作品へのフィードバックとポートフォリオ

Webデザインは、課題を作って講評を受け、直すことで上達します。課題の数、講評してくれるのが誰か(現役のデザイナーか、学習のサポート担当か)、修正の提出が何回までできるかを確認しましょう。就職・転職を目指す場合は、卒業時に手元に残るポートフォリオの中身(架空のサイトか、実在に近い条件の課題か)が重要です。

6. 給付金・補助制度の対象か

雇用保険に加入している(していた)人は、厚生労働大臣が指定した講座なら教育訓練給付金を受けられる場合があります。厚生労働省の案内(2026年10月17日確認)では、次の3種類があります。

種類 支給の内容(公式の説明)
一般教育訓練 教育訓練経費の20%(上限10万円)を訓練修了後に支給
特定一般教育訓練 教育訓練経費の40%(上限20万円)。資格取得等をして修了後1年以内に雇用された場合は50%(上限25万円)まで
専門実践教育訓練 教育訓練経費の50%(年間上限40万円)。条件を満たすと70%・80%まで

給付を受けられるかは、講座が指定されているかと、本人の雇用保険の加入期間などで決まります。講座が対象かどうかは厚生労働省の教育訓練給付制度 検索システムで調べられます。スクールの広告にある「最大◯%支給」は条件を満たした場合の上限なので、自分が条件に当てはまるかをハローワークで確認してから申し込むのが確実です。

7. クーリング・オフと中途解約の条件

契約前に、途中でやめたときにいくら戻るのかを必ず確認してください。特定商取引法では、「いわゆるパソコン教室」(電子計算機などの操作に関する知識や技術の教授)で、期間が2か月を超え、入学金や受講料などの総額が5万円を超える契約は「特定継続的役務提供」の対象とされ、インターネットで提供される場合も広く含まれると説明されています(消費者庁 特定商取引法ガイド、2026年10月17日確認)。対象になる契約では、次のルールがあります。

  • 契約書面を受け取った日から数えて8日以内なら、クーリング・オフ(契約の解除)ができる
  • 8日を過ぎても中途解約ができ、事業者が請求できる額には上限がある。パソコン教室の場合、役務提供の開始前なら1万5000円、開始後は提供済みの対価に加えて「5万円または契約残額の20%のいずれか低い額」まで
  • 事業者は契約の前に概要書面、契約後に契約書面を渡す必要があり、どちらにもクーリング・オフと中途解約に関する事項を書かなければならない

Webデザインスクールの契約がこの対象に当たるかは、契約の内容によります。申し込む前に概要書面や利用規約を読み、クーリング・オフと中途解約の記載があるか、返金の計算方法がどう書かれているかを確認しましょう。たとえばTechAcademyの公式ページには、学習システムにログインした後は返金・コース変更ができず、ログイン前かつ受講開始日の1営業日前までなら振込手数料を引いて全額返金すると書かれています。こうした条件はスクールごとに違います。

広告の表現を読むときの注意点

  • 「就職実績多数」「受講生◯万人」:数字の対象(Webデザインのコースだけか、全コースか)と期間を確認する
  • 「月々◯円から」:何回払いの例か、入学金などが含まれているかを確認する
  • 「最大◯%キャッシュバック・支給」:誰がどの条件を満たした場合の上限かを確認する
  • 「現役デザイナーが指導」:講評や質問対応を誰が担当するのかを確認する

気になるスクールが見つかったら、無料の説明会や体験で、実際の課題と講評の例を見せてもらうのがいちばん確実です。個別のスクールの例として、デザスク(日本デザインスクール)の評判も公式情報をもとにまとめています。

よくある質問

Q. Webデザインスクールの料金はどのくらいかかりますか?

コースと期間で大きく違います。公式ページで確認した例では、ヒューマンアカデミーのAI×Webデザイナー総合講座(6か月)が受講料440,000円(税込)に入学金55,000円とシステム利用料5,940円が加わり、デジハリ・オンラインスクールの専科 Webデザイナー専攻(6か月)が572,000円(税込)でした(2026年10月17日確認)。月々の分割額ではなく総額で比べてください。

Q. オンラインと通学はどちらがよいですか?

自分で学習時間を確保できるならオンライン、決まった時間に通うほうが続く人やその場で質問したい人は通学が向いています。毎週どれだけの時間をどこで勉強できるかを先に書き出して決めるのがおすすめです。

Q. 給付金を使ってWebデザインスクールに通えますか?

厚生労働大臣が指定した講座で、本人が雇用保険の加入期間などの条件を満たせば、教育訓練給付金を受けられる場合があります。一般教育訓練なら経費の20%(上限10万円)です。講座が対象かは厚生労働省の検索システムで、自分が条件に当てはまるかはハローワークで確認してください。

Q. 途中でやめたら返金されますか?

契約内容によります。特定商取引法の特定継続的役務提供に当たる契約なら、書面を受け取ってから8日以内のクーリング・オフや、上限のある中途解約のルールがあります。対象外の契約では各スクールの規約に従うので、申し込む前に返金の条件を必ず確認してください。

まとめ

Webデザインスクールは、目的を1つに決めたうえで、受講形式、総額、ソフトの費用、質問の手段、作品へのフィードバック、給付金、解約の条件の7点を同じ表に並べて比べると、自分に合うところが見つけやすくなります。広告の数字は条件と対象を確かめ、契約の前には概要書面と規約で返金の条件を確認してください。

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