【初心者向け】2進数のAND演算とOR演算を完全解説!基礎から実践まで
コンピュータの基礎となる2進数の論理演算について、AND演算とOR演算を中心に分かりやすく解説します。プログラミングやデジタル回路を学ぶ上で必須の知識を、実例を交えながら理解していきましょう。
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目次
2進数とは?論理演算の基礎知識
2進数とは、0と1の2つの数字だけで数を表現する方法です。コンピュータは電気信号のオン・オフで情報を処理するため、2進数が使われています。例えば、10進数の5は2進数では「101」と表現されます。
論理演算は、この2進数の各ビット(0または1)に対して特定の規則に従って計算を行う操作のことです。AND演算とOR演算は、最も基本的で重要な論理演算の2つです。
AND演算(論理積)とは
AND演算は、2つの入力ビットが「両方とも1」の場合にのみ、結果が1になる演算です。どちらか一方でも0であれば、結果は0になります。
AND演算の真理値表
| 入力A | 入力B | 出力(A AND B) |
|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 |
| 0 | 1 | 0 |
| 1 | 0 | 0 |
| 1 | 1 | 1 |
AND演算の実例
実際に2進数でAND演算を行ってみましょう。
1010 (10進数で10)
∧ 1100 (10進数で12)
------
1000 (10進数で8)
各桁(ビット)ごとにAND演算を行います。左から順に、1∧1=1、0∧1=0、1∧0=0、0∧0=0となります。
AND演算の使用場面
AND演算は以下のような場面で活用されます。
ビットマスク処理: 特定のビットだけを取り出したい場合に使用します。例えば、ある数値の下位4ビットだけを取得したい場合、0000 1111とAND演算を行います。
条件判定: 複数の条件が全て真である場合にのみ処理を実行したいときに使われます。
フラグ管理: 複数のフラグが全て立っているかを確認する際に便利です。
OR演算(論理和)とは
OR演算は、2つの入力ビットの「少なくとも一方が1」であれば、結果が1になる演算です。両方が0の場合のみ、結果は0になります。
OR演算の真理値表
| 入力A | 入力B | 出力(A OR B) |
|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 |
| 0 | 1 | 1 |
| 1 | 0 | 1 |
| 1 | 1 | 1 |
OR演算の実例
2進数でOR演算を行った例を見てみましょう。
1010 (10進数で10)
∨ 1100 (10進数で12)
------
1110 (10進数で14)
各桁ごとにOR演算を行います。左から順に、1∨1=1、0∨1=1、1∨0=1、0∨0=0となります。
OR演算の使用場面
OR演算は以下のような用途で使われます。
ビットの設定: 特定のビットを1にセットしたい場合に使用します。元の値を保持しながら特定のビットだけを立てることができます。
条件判定: 複数の条件のうち、いずれか一つでも真であれば処理を実行したいときに使われます。
フラグの統合: 複数のフラグを組み合わせて、いずれかが立っているかを確認する際に便利です。
AND演算とOR演算の組み合わせ
実際のプログラミングでは、AND演算とOR演算を組み合わせて複雑な論理処理を行います。
例えば、特定の権限を持つユーザーが特定の時間帯にアクセスした場合のみ処理を許可するといった条件は、複数の論理演算の組み合わせで実現できます。
1101 元の値
∧ 1111 マスク(下位4ビットを取得)
------
1101
1101
∨ 0010 特定ビットをセット
------
1111
プログラミング言語での論理演算
多くのプログラミング言語では、AND演算とOR演算を簡単に使用できます。
C言語、Java、JavaScriptなど: &がAND演算、|がOR演算を表します。論理演算として&&と||も使われますが、これらはビット演算ではなく論理式の評価に使われます。
Python: &がAND演算、|がOR演算です。論理演算子としてはandとorも使用できます。
# Pythonでの例
a = 0b1010 # 2進数で1010(10進数で10)
b = 0b1100 # 2進数で1100(10進数で12)
result_and = a & b # 1000(8)
result_or = a | b # 1110(14)
XOR演算(排他的論理和)も知っておこう
AND演算とOR演算に加えて、XOR演算(排他的論理和)も重要な論理演算です。XOR演算は、2つの入力ビットが「異なる」場合に1を返します。
| 入力A | 入力B | 出力(A XOR B) |
|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 |
| 0 | 1 | 1 |
| 1 | 0 | 1 |
| 1 | 1 | 0 |
XOR演算は暗号化やデータの変更検出などに広く使われています。
実践的な応用例
アクセス権限の管理
ファイルシステムやアプリケーションでは、読み取り・書き込み・実行の権限をビットで管理することがあります。
読み取り権限: 100 (4)
書き込み権限: 010 (2)
実行権限: 001 (1)
読み書き権限を付与: 100 OR 010 = 110 (6)
画像処理
画像のピクセル操作では、AND演算やOR演算を使って色の合成やマスク処理を行います。
ネットワークアドレスの計算
IPアドレスとサブネットマスクのAND演算により、ネットワークアドレスを算出できます。
IPアドレス: 11000000.10101000.00000001.01100100 (192.168.1.100)
サブネットマスク: 11111111.11111111.11111111.00000000 (255.255.255.0)
-------------------------------------------------------------
ネットワーク: 11000000.10101000.00000001.00000000 (192.168.1.0)
まとめ:AND演算とOR演算を使いこなそう
2進数のAND演算とOR演算は、コンピュータサイエンスの基礎となる重要な概念です。AND演算は「両方とも真」、OR演算は「少なくとも一方が真」という特性を持ち、それぞれ異なる用途で活用されます。
プログラミングでビット操作を行う際や、デジタル回路を理解する際には、これらの論理演算の仕組みを理解していることが不可欠です。実際のコードで試しながら、論理演算の動作を体感することで、より深い理解が得られるでしょう。
まずは簡単な例から始めて、徐々に複雑な論理演算の組み合わせに挑戦してみてください。論理演算をマスターすることで、プログラミングスキルが大きく向上します。
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