ワイヤーフレームとは?LPの作り方・テンプレートと無料ツールを解説

ワイヤーフレームとは、Webサイトやアプリの画面に「何を・どの順番で・どこに置くか」を線と箱だけで示した設計図です。色や写真を決める前に情報の配置と流れを固めるために作り、LP(ランディングページ)なら上から読む順にセクションを並べた1枚の縦長の図になります。

この記事では、ワイヤーフレームの意味、デザインカンプやプロトタイプとの違い、LPのワイヤーフレームの作り方とテンプレート、無料で使えるツールを順に説明します。ツールの料金や無料プランの内容は各社の公式ページで確認したものです(2026年10月15日確認)。

ワイヤーフレームとは

ワイヤーフレーム(wireframe)は、もともと「針金(wire)で組んだ骨組み(frame)」という意味です。Web制作では、ページのレイアウトを灰色の箱と線、仮の見出しだけで表した図を指します。日本語では「ワイヤー」と略されることもあります。

ワイヤーフレームで決めるのは次のようなことです。

  • ページにどんな情報(見出し、画像、本文、ボタン、フォーム)を載せるか
  • それぞれをどの順番・どの位置に置くか
  • どれを大きく、どれを小さく見せるか(優先度)
  • ボタンを押したらどのページへ進むか(導線)

逆に、色・フォント・写真の雰囲気といった「見た目」はこの段階では決めません。見た目を入れると、関係者の意見が配色や画像の好みに集中してしまい、本来確認したい「情報の並びは正しいか」が議論されにくくなるからです。

サイトマップ・デザインカンプ・プロトタイプとの違い

成果物何を示すか作るタイミング
サイトマップサイト全体のページ構成と階層最初(ページ一覧を決める段階)
ワイヤーフレーム1ページ内の情報の配置と優先度サイトマップの後、デザインの前
デザインカンプ色・文字・画像を入れた完成見本ワイヤーフレームが固まった後
プロトタイプクリックして画面が切り替わる試作品操作の流れを確かめたいとき

ワイヤーフレームの細かさには幅があり、手書きの走り書き程度のものを低忠実度(ローファイ)、実際の文言や画像の大きさまで入れたものを高忠実度(ハイファイ)と呼ぶことがあります。最初は粗く作り、合意が取れたら細かくしていくのが進めやすい順番です。

ワイヤーフレームを作るメリット

手戻りが小さくなる

デザインやコーディングが終わってから「この情報は上に置くべきだった」と気づくと、作り直しの量が大きくなります。箱と線だけの段階なら、並べ替えは数分で済みます。

関係者と同じ絵を見て話せる

依頼者・デザイナー・エンジニアが文章だけでやり取りすると、頭の中の完成形がそれぞれ違ったまま進みがちです。ワイヤーフレームがあれば「このボタンはどこに置くか」を同じ図を指して決められます。

コーディングの見通しが立つ

エンジニアにとっては、どの部品が何回繰り返し出てくるか、スマートフォンでどう並び替わるかを事前に把握できる資料になります。HTMLの構造(見出しの階層やリストにする部分)もワイヤーフレームから決めやすくなります。

LPのワイヤーフレームの作り方

LP(ランディングページ)は、広告や検索から来た人に1ページで商品やサービスを説明し、申し込みや問い合わせといった1つの行動につなげるページです。上から順に読まれることを前提に、セクションの並びを設計します。

ステップ1:目的と読み手を決める

最初に「このLPで読み手にしてほしい行動は何か(資料請求、無料体験の申し込み、購入など)」と「誰が、どんな状況でこのページに来るか」を1〜2行で書き出します。ここが曖昧なままだと、載せる情報を選べません。

ステップ2:載せる情報を書き出して並べる

伝えたい情報を付箋やテキストで全部書き出し、読み手が知りたい順に並べ替えます。よく使われるのは次のような流れです。

LPワイヤーフレームのテンプレート(セクション構成例)

順番セクション載せる内容の例
1ファーストビュー一言で伝わる見出し、補足の一文、メイン画像、最初の申し込みボタン
2悩み・課題読み手が抱えている困りごとを箇条書きで
3解決策商品・サービスが何をしてくれるのか
4特徴・選ばれる理由3つ前後に絞った特徴(アイコン+見出し+短い説明)
5根拠実績、導入事例、資格や受賞など、事実で示せるもの
6料金・プラン料金表、含まれる内容
7利用の流れ申し込みから利用開始までのステップ
8よくある質問申し込み前に不安になりやすい点への回答
9最後の申し込みボタンやフォーム(ページ途中にも同じボタンを置く)

この並びは「何の話か→自分に関係あるか→なぜ信用できるか→いくらか→どうすればいいか」という読み手の疑問の順番に沿ったものです。すべてのLPに当てはまるわけではないので、商品に合わせて削ったり入れ替えたりしてください。根拠のセクションには実際にある実績だけを載せ、まだ実績がない段階なら無理に作らず省くのが原則です。

ステップ3:箱と線で配置する

セクションの並びが決まったら、それぞれを箱で描きます。画像は×印を入れた四角、本文は横線、ボタンは角丸の四角、といった簡単な記号で十分です。見出しだけは仮でも実際の文言を入れておくと、情報の優先度が伝わりやすくなります。

ステップ4:スマートフォン版も描く

パソコンで横に並べた要素が、スマートフォンでは縦に積み重なります。広告から来る人の多いLPでは、スマートフォンで最初に見える範囲に何が入るかを必ず確認しましょう。パソコン版とスマートフォン版を並べて描いておくと、コーディングのときにも迷いません。

ステップ5:レビューして直す

関係者に見てもらい、「この順番で読んで申し込みたくなるか」「必要な情報が抜けていないか」を確認します。直すのは今がいちばん安いタイミングなので、遠慮なく並べ替えます。合意が取れたらデザインカンプの作成に進みます。

無料で使えるワイヤーフレームツール

ツール無料で使える範囲(公式ページの記載)向いている人
Figma無料の「スタータープラン」あり。ドラフト数無制限、UIキットとテンプレートを利用可ワイヤーフレームからデザイン、プロトタイプまで1つのツールで進めたい人
MiroFreeプランは編集可能なボードが3件まで(ボードの作成・共有自体は無制限)付箋で情報を洗い出す段階から、チームで共同作業したい人
draw.io無料、アカウント登録不要。ソースコードはApache 2.0ライセンス登録せずにすぐ描きたい人、図をファイルとして手元に保存したい人
Cacoo一部機能に制限のあるフリープランあり。有料のスペースプランは30日間無料で試せる日本語の画面とサポートで使いたい人
Balsamiq無料プランはなく、14日間の無料トライアル(クレジットカード不要)。手書き風のワイヤーフレーム専用ツール見た目に気を取られず、粗いワイヤーフレームを素早く作りたい人

Figmaには無料のワイヤーフレームキット(無料オンラインワイヤーフレームキット)も公開されており、LPの部品を組み合わせて作り始められます。料金やプランの内容は変わることがあるため、使い始める前に各公式ページで最新の条件を確認してください。

ツールを使わず、紙とペンで描くのも立派な方法です。最初の構成案は手書きで素早くいくつも描き、方向が決まってからツールで清書する、という使い分けもよく行われます。

ワイヤーフレームを作るときの注意点

最初から細かく作り込まない

最初からピクセル単位で整えると、作った本人が直すのを惜しむようになります。初期の段階では粗さを残し、並びと優先度の確認に集中しましょう。

ダミーテキストに頼りすぎない

本文が全部ダミーだと、実際の文章が入ったときに長さが合わず、レイアウトが崩れることがあります。見出しや料金など大事な部分は、仮でも実際に近い文言を入れておきます。

決めたこと・決めていないことを書き添える

「この画像は差し替え予定」「ボタンの文言は未定」といったメモを図の横に書いておくと、デザインやコーディングの担当者が判断に迷いません。

ワイヤーフレームからコーディングへ

ワイヤーフレームの箱は、そのままHTMLの要素の区切りになります。セクションごとに見出しを付け、繰り返し出てくる部品(特徴のカード、料金表の列など)を同じ形のまとまりとして作れば、CSSでパソコン用とスマートフォン用の並びを切り替えやすくなります。自分でページを作れるようになると、ワイヤーフレームの段階で「これは実装しやすいか」まで考えられるようになります。

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よくある質問

Q. ワイヤーフレームとは簡単に言うと何ですか?

Webサイトやアプリの画面に、何をどの順番でどこに置くかを線と箱だけで示した設計図です。色や画像を決める前に、情報の配置と導線を固めるために作ります。

Q. ワイヤーフレームとデザインカンプの違いは?

ワイヤーフレームは情報の配置と優先度だけを示す骨組みで、デザインカンプは色・文字・画像を入れた完成見本です。ワイヤーフレームで合意してからデザインカンプを作ります。

Q. LPのワイヤーフレームはどんな構成にすればいいですか?

ファーストビュー、悩み・課題、解決策、特徴、根拠、料金、利用の流れ、よくある質問、申し込みの順が一例です。読み手の疑問の順番に沿って並べ、商品に合わせて削ったり入れ替えたりします。

Q. 無料で使えるワイヤーフレームツールはありますか?

Figmaには無料のスタータープランがあり、draw.ioは無料でアカウント登録なしに使えます。Miroの無料プランは編集可能なボードが3件までです(2026年10月15日確認)。

Q. ワイヤーフレームは手書きでもいいですか?

構いません。最初の構成案は紙とペンで素早くいくつも描き、方向が決まってからツールで清書する方法もよく使われます。

まとめ

ワイヤーフレームは、見た目を決める前に「何を・どの順番で・どこに置くか」を線と箱で固めるための設計図です。LPなら、読み手の疑問の順番に沿ってセクションを並べ、パソコン版とスマートフォン版を描き、関係者とレビューしてからデザインに進みます。ツールはFigmaやdraw.ioなど無料で始められるものがあるので、まずは手書きでも構わないので1枚描いてみてください。

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