【Python入門】変数の使い方を初心者向けに完全解説！基本から応用まで
Pythonプログラミングの基礎となる「変数」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。変数はプログラミングにおいて最も重要な概念の一つで、データを保存・操作するために必要不可欠です。この記事を読めば、Python変数の基本から実践的な使い方まで完全にマスターできます。
変数とは？
変数とは、データを一時的に保存するための「箱」のようなものです。この箱には名前を付けることができ、後でその名前を使ってデータを取り出したり、新しいデータを入れ替えたりできます。
変数を使うメリット
- データの再利用: 一度保存したデータを何度でも使える
- コードの可読性: 意味のある名前を付けることで理解しやすくなる
- 保守性の向上: 値を変更する際、一箇所を修正するだけで済む
基本的な変数の使い方
1. 変数への代入
name = "田中"
age = 25
height = 170.5
2. 変数の値を表示
name = "佐藤"
print(name) # 佐藤
3. 変数を使った計算
a = 10
b = 3
result = a + b
print(result) # 13
Pythonの主なデータ型
1. 数値型（int, float）
# 整数（int）
age = 20
count = 100
# 小数（float）
price = 150.5
rate = 0.08
2. 文字列型（str）
name = "山田太郎"
message = 'こんにちは'
address = """東京都
渋谷区"""
3. 真偽値型（bool）
is_student = True
is_adult = False
4. リスト型（list）
fruits = ["りんご", "バナナ", "オレンジ"]
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
変数の命名規則
正しい変数名の例
user_name = "田中" # スネークケース（推奨）
age = 25
total_price = 1500
is_valid = True
避けるべき変数名
# ❌ 予約語は使用不可
# class = "A"
# def = 10
# ❌ 数字から始まる名前は不可
# 1name = "田中"
# ❌ 意味が不明な名前
# a = "田中"
# x = 25
命名のベストプラクティス
- 小文字とアンダースコアを使用（snake_case）
- 意味のある名前を付ける
- 予約語は避ける
- 数字から始めない
変数の操作
1. 値の更新
score = 80
print(score) # 80
score = 90
print(score) # 90
2. 複数の変数への同時代入
x, y, z = 1, 2, 3
print(x, y, z) # 1 2 3
3. 変数の交換
a = 10
b = 20
a, b = b, a
print(a, b) # 20 10
文字列変数の操作
1. 文字列の結合
first_name = "太郎"
last_name = "田中"
full_name = last_name + first_name
print(full_name) # 田中太郎
2. f文字列を使った文字列フォーマット
name = "佐藤"
age = 30
message = f"私は{name}、{age}歳です"
print(message) # 私は佐藤、30歳です
3. 文字列メソッドの活用
text = "Hello World"
print(text.upper()) # HELLO WORLD
print(text.lower()) # hello world
print(len(text)) # 11
数値変数の計算
1. 基本的な算術演算
a = 10
b = 3
print(a + b) # 13 (足し算)
print(a - b) # 7 (引き算)
print(a * b) # 30 (掛け算)
print(a / b) # 3.333... (割り算)
2. 複合代入演算子
score = 80
score += 10 # score = score + 10
print(score) # 90
count = 5
count *= 2 # count = count * 2
print(count) # 10
リスト変数の操作
1. 要素の追加・削除
fruits = ["りんご", "バナナ"]
fruits.append("オレンジ")
print(fruits) # ['りんご', 'バナナ', 'オレンジ']
fruits.remove("バナナ")
print(fruits) # ['りんご', 'オレンジ']
2. 要素へのアクセス
numbers = [10, 20, 30]
print(numbers[0]) # 10 (最初の要素)
print(numbers[-1]) # 30 (最後の要素)
実践的な変数活用例
1. 商品価格計算
price = 1000
tax_rate = 0.1
total = price * (1 + tax_rate)
print(f"税込価格: {int(total)}円")
2. ユーザー情報の管理
user_name = "田中太郎"
user_age = 25
user_email = "tanaka@example.com"
profile = f"名前: {user_name}, 年齢: {user_age}, メール: {user_email}"
print(profile)
3. 成績の集計
scores = [85, 92, 78, 95, 88]
total_score = sum(scores)
average = total_score / len(scores)
print(f"平均点: {average:.1f}点")
よくある間違いと注意点
1. 変数の初期化忘れ
# ❌ 間違い - 変数が定義されていない
# print(undefined_var)
# ✅ 正解 - 先に変数を定義
score = 0
print(score)
2. データ型の混同
# 文字列と数値の違いに注意
age_str = "25" # 文字列
age_num = 25 # 数値
# 計算時は数値に変換
result = age_num + 5 # 30
# result = age_str + 5 # エラー
3. リストのインデックス範囲外アクセス
numbers = [1, 2, 3]
print(numbers[2]) # OK - 3
# print(numbers[3]) # エラー - インデックス範囲外
変数のスコープ（有効範囲）
グローバル変数とローカル変数
global_var = "グローバル" # どこからでもアクセス可能
def test_function():
local_var = "ローカル" # 関数内でのみ有効
print(global_var) # OK
print(local_var) # OK
test_function()
print(global_var) # OK
# print(local_var) # エラー - 関数外では無効
まとめ
Python変数の基本的な使い方から実践的な活用方法まで解説しました。変数はプログラミングの基礎中の基礎なので、しっかりとマスターすることが重要です。
重要なポイント
- 適切な変数名を付ける（意味が分かりやすい名前）
- データ型を理解する（文字列、数値、リストなど）
- 変数の有効範囲を意識する
- 複合代入演算子で効率的に更新する
まずは簡単な変数操作から始めて、徐々に複雑なデータ処理にチャレンジしてみましょう。実際にコードを書いて練習することで、変数の概念がしっかりと身に付きます！
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