作図ツールおすすめ10選|GUI型とテキスト型(Mermaid・PlantUML)の使い分け

業務フローやシステム構成図、フローチャート、マインドマップなどを作成するときに便利なのが「作図ツール」です。

以前はPowerPointやExcelなどを使って図を作成するケースも多くありましたが、現在では専用の作図ツールを利用することで、より短時間で見やすい図を作成できます。

さらに、AIを利用して文章から図を生成できるツールも登場しています。

この記事では、作図ツールのおすすめを用途別に紹介します。「無料で使える作図ツールを探している」「フローチャートを簡単に作りたい」「AIで作図したい」という方は、ぜひ参考にしてください。

作図ツールとは?

作図ツールとは、パソコンやブラウザ上で図やダイアグラムを作成するためのソフトウェアやWebサービスです。

代表的な用途には、以下があります。

  • フローチャート
  • 業務フロー
  • 組織図
  • システム構成図
  • ネットワーク図
  • UML
  • ER図
  • マインドマップ
  • ワイヤーフレーム
  • プレゼン資料の図解
  • プロジェクト管理図

PowerPointやExcelでも図は作れますが、専用ツールでは図形同士を自動的に接続したり、テンプレートを利用したりできるため、複雑な図を作る場合に便利です。

10ツールの比較表(公式サイトつき)

公式サイトは2026年10月2日にすべて到達を確認しました。

ツール 操作 無料プラン 共同編集 向く図 公式
diagrams.net(draw.io) GUI あり(無料で使える) できる フローチャート、システム構成図 公式
Lucidchart GUI あり(機能制限) できる 業務フロー、組織図 公式
Miro GUI あり(ボード数制限) 得意 ブレインストーミング、付箋 公式
Microsoft Visio GUI —(有償) できる 企業の標準図、Office連携 公式
FigJam GUI あり 得意 デザイン検討、ワークショップ 公式
Canva GUI あり できる 資料・SNS向けの見せる図 公式
EdrawMax GUI あり(透かし等の制限) — テンプレートから作る図 公式
Mermaid テキスト 無料(OSS) Gitで管理 コードと一緒に管理する図 公式
PlantUML テキスト 無料(OSS) Gitで管理 UML(クラス図・シーケンス図) 公式
Excalidraw GUI あり できる 手書き風のラフな図 公式

表の「操作」の列が最初の分かれ目です。

作図ツールおすすめ10選

作図ツールには、それぞれ得意分野があります。代表的なツールを比較すると以下のようになります。

ツール 無料プラン AI フローチャート マインドマップ UML・システム図
diagrams.net ○ △ ◎ △ ◎
Lucidchart ○ ○ ◎ ○ ◎
Miro ○ ○ ◎ ◎ ○
Microsoft Visio △ ○ ◎ ○ ◎
FigJam ○ ○ ○ ◎ △
Canva ○ ○ ○ ○ △
EdrawMax ○ ○ ◎ ◎ ◎
Mermaid ○ △ ◎ △ ◎
PlantUML ○ △ ○ × ◎
Excalidraw ○ △ ○ ○ △

※機能や料金プランは変更される場合があります。

1. diagrams.net

無料で作図を始めたい人におすすめなのがdiagrams.netです。

ブラウザから利用でき、フローチャートやネットワーク構成図、UMLなど、さまざまな図を作成できます。

特に大きなメリットは、基本的な作図を無料で利用できることです。

Google Driveなどと組み合わせてファイルを管理することもできます。

diagrams.netがおすすめの人

  • 無料で作図したい
  • システム構成図を作りたい
  • ネットワーク図を作りたい
  • UMLを作成したい
  • ソフトウェア開発で利用したい

プログラマーやエンジニアが最初に試す作図ツールとしても有力です。

2. Lucidchart

Lucidchartは、ビジネス用途で人気の高い作図ツールです。

フローチャートだけでなく、組織図、ネットワーク図、ER図など、さまざまな図を作成できます。

複数人で図を編集する用途にも向いています。

Lucidchartがおすすめの人

  • ビジネスで作図したい
  • チームで共同編集したい
  • 業務フローを作りたい
  • システム構成図を作りたい
  • 見やすい図を効率よく作りたい

無料プランもありますが、本格的に利用する場合は有料プランの検討が必要です。

3. Miro

Miroはオンラインホワイトボード型の作図ツールです。

単純な図形作成だけではなく、ブレインストーミング、マインドマップ、プロジェクト管理などにも利用できます。

特にチームでアイデアを出しながら図を作る用途に適しています。

Miroがおすすめの人

  • チームで作図したい
  • マインドマップを作りたい
  • ブレインストーミングをしたい
  • オンライン会議で利用したい
  • AIを活用したい

4. Microsoft Visio

Microsoft Visioは、Microsoftが提供する本格的な作図ソフトです。

企業で利用されることも多く、業務フローやネットワーク図、組織図などの作成に対応しています。

Microsoft 365を利用している企業では、導入を検討しやすいでしょう。

Visioがおすすめの人

  • Microsoft製品を利用している
  • 企業で作図したい
  • 本格的な業務フローを作成したい
  • ネットワーク図を作りたい
  • 大規模な図を作成したい

5. FigJam

FigJamは、Figmaが提供するオンラインホワイトボードです。

デザインやWeb制作の現場だけでなく、会議やワークショップにも利用できます。

付箋を使ったアイデア整理やマインドマップなどにも向いています。

FigJamがおすすめの人

  • Webデザインに関わっている
  • Figmaを利用している
  • チームでアイデアを整理したい
  • マインドマップを作りたい
  • ワークショップで使いたい

6. Canva

デザイン性の高い図を作りたいならCanvaもおすすめです。

Canvaには大量のテンプレートが用意されているため、デザインが苦手な人でも比較的簡単に見栄えの良い図を作成できます。

プレゼン資料やSNS、ブログなどに掲載する図解にも向いています。

Canvaがおすすめの人

  • デザイン性を重視したい
  • ブログ用の図解を作りたい
  • プレゼン資料を作りたい
  • SNS用の画像を作りたい
  • テンプレートを使いたい

7. EdrawMax

EdrawMaxは、さまざまな種類の図を作成できる総合的な作図ツールです。

フローチャート、マインドマップ、組織図、ネットワーク図など幅広い用途に対応しています。

EdrawMaxがおすすめの人

  • 1つのツールで多くの図を作りたい
  • フローチャートを作りたい
  • マインドマップを作りたい
  • ビジネス資料を作りたい
  • AI機能も利用したい

8. Mermaid

プログラマーやエンジニアにおすすめなのがMermaidです。

Mermaidでは、図をマウスで描くのではなく、テキストで記述して図を生成できます。

例えば、フローチャートなら次のように記述できます。

flowchart TD
    A[開始] --> B[データ取得]
    B --> C{データは正常?}
    C -->|Yes| D[処理実行]
    C -->|No| E[エラー処理]
    D --> F[終了]
    E --> F

このような記述からフローチャートを生成できます。

Mermaidのメリット

  • テキストで図を管理できる
  • Gitでバージョン管理しやすい
  • プログラムと相性が良い
  • Markdownと組み合わせられる
  • AIに図のコードを書かせやすい

特に生成AI×プログラミングとの相性が良い作図方法です。

9. PlantUML

UMLを中心に作成するならPlantUMLも有力な選択肢です。

クラス図やシーケンス図などをテキストで記述できます。

例えば、以下のように記述します。

@startuml

User -> Server: ログイン要求
Server -> Database: ユーザー確認
Database --> Server: 認証結果
Server --> User: ログイン結果

@enduml

PlantUMLがおすすめの人

  • プログラマー
  • システムエンジニア
  • UMLを作成したい
  • ソースコードとして図を管理したい
  • Gitで図を管理したい

10. Excalidraw

手書き風の図を簡単に作りたい場合はExcalidrawが便利です。

一般的な作図ソフトのような整然とした図ではなく、ホワイトボードに手書きしたような雰囲気の図を作れます。

アイデアを素早く整理したい場合に向いています。

GUIで描くか、テキストで書くか

作図ツールは大きく2種類に分かれます。この違いを知らずにGUIのツールだけを比べると、エンジニアにとって最も効く選択肢を見落とします。

GUI型(draw.io・Miroなど) テキスト型(Mermaid・PlantUML)
作り方 マウスで図形を置く 文字で書いて自動配置
差分 画像やXMLなので変更点が見えない Gitで行単位の差分が見える
レビュー 画面を見せる プルリクエストで通常のコードレビュー
レイアウト 自分で整える 自動。細かい調整はできない
向く場面 自由な配置、ワークショップ 仕様書・READMEに載せる図
学習 すぐ使える 記法を覚える必要がある

コードと一緒に管理する図なら、テキスト型が圧倒的に扱いやすいです。GitHubやGitLabはMermaidの記法をそのまま図として表示します。READMEに書いておけば、コードを変えたときに図も同じコミットで直せます。

Mermaidの書き方

フローチャートなら数行です。公式サイトに記法の一覧があります。

graph TD
    A[ユーザーがフォーム送信] --> B{入力は正しいか}
    B -- はい --> C[データベースに保存]
    B -- いいえ --> D[エラーを表示]
    C --> E[完了画面へ]
    D --> A

graph TD は上から下(Top Down)の向きです。LR にすると左から右になります。[ ] は四角、{ } はひし形(条件分岐)です。

シーケンス図も同じように書けます。

sequenceDiagram
    ブラウザ->>サーバー: GET /articles
    サーバー->>CMS: API リクエスト
    CMS-->>サーバー: JSON
    サーバー-->>ブラウザ: HTML

レイアウトを自分で整える必要がないので、図の修正コストがほぼゼロになります。処理を1つ足したいとき、GUIなら図形を動かして線を引き直しますが、テキストなら1行足すだけです。

一方で自動配置なので「ここをもう少し右に」はできません。発表資料のように見た目を作り込む図には向きません。

UMLならPlantUML

クラス図・シーケンス図・ユースケース図といったUMLをきちんと描くならPlantUMLです。Mermaidより対応する図の種類が多く、記法もUMLに忠実です。日本語の公式ドキュメントがあります。

作図ツールの選び方

作図ツールは、目的によって選ぶことが重要です。

無料で使いたい

無料で始めたいなら、まずは以下を検討するとよいでしょう。

  • diagrams.net
  • Mermaid
  • PlantUML
  • Excalidraw
  • Miro
  • FigJam

特にエンジニアなら、diagrams.net・Mermaid・PlantUMLの3つを覚えておくと便利です。

フローチャートを作りたい

フローチャートなら、以下のツールがおすすめです。

  • diagrams.net
  • Lucidchart
  • Miro
  • Mermaid

手軽さを重視するならGUI型のツール、コードとして管理したいならMermaidが向いています。

システム構成図を作りたい

システム開発で使うなら、以下のツールがおすすめです。

  • diagrams.net
  • Lucidchart
  • Visio
  • Mermaid
  • PlantUML

特に、Gitなどで設計資料を管理している開発チームなら、テキストベースで管理できるMermaidやPlantUMLが便利です。

マインドマップを作りたい

マインドマップなら、以下のツールが候補になります。

  • Miro
  • FigJam
  • EdrawMax
  • Canva

アイデアを複数人で出すならMiroやFigJamが使いやすいでしょう。

AI対応の作図ツールもおすすめ

最近では、生成AIを利用して図を作成できるツールも増えています。

例えば、

「ECサイトの注文処理フローを作成してください」

といった自然言語から、フローチャートやダイアグラムの作成を支援してくれるサービスがあります。

AI作図のメリットは、最初のたたき台を短時間で作れることです。

ゼロから図形を配置するよりも、以下のような方法のほうが効率的です。

  1. AIに図の構成を考えさせる
  2. 自動生成する
  3. 人間が内容を確認する
  4. 必要な部分を修正する

AI×Mermaidで作図する方法

プログラマーの場合、生成AIとMermaidを組み合わせる方法もおすすめです。

例えばAIに、

「ユーザー登録からログインまでのフローチャートをMermaid形式で作成してください」

と指示します。

するとMermaidのコードを生成してもらえます。

そのコードをMermaid対応の環境に貼り付ければ、図として確認できます。

この方法なら、図をコードとして保存できるというメリットがあります。

PowerPointと作図ツールはどちらがおすすめ?

簡単な図であればPowerPointでも十分です。

一方、複雑な図を作る場合は専用の作図ツールがおすすめです。

用途 おすすめ
プレゼン資料 PowerPoint
簡単な図解 Canva
フローチャート diagrams.net
システム構成図 diagrams.net
UML PlantUML
テキストベースの図 Mermaid
オンライン会議 Miro
デザイン性の高い図 Canva
チーム共同作業 Miro・FigJam

作図ツールを使うメリット

作図ツールを使う最大のメリットは、複雑な情報を視覚的に整理できることです。

文章だけでは理解しづらい情報でも、図にすることで構造が分かりやすくなります。

例えば、

「ユーザー → Webサーバー → API → データベース」

というシステム構成を文章だけで説明するよりも、図にしたほうが直感的に理解できます。

また、業務フローを図にすることで、業務上の無駄や問題点を発見しやすくなるというメリットもあります。

用途から逆に選ぶ

やりたいこと 向くツール
無料でフローチャートを作る diagrams.net(draw.io)
READMEや仕様書に図を載せる Mermaid(GitHubがそのまま表示する)
UMLを正しく描く PlantUML
チームで付箋を貼りながら議論する Miro、FigJam
資料として見せる図を作る Canva
手書き風のラフな図 Excalidraw
会社がOfficeで統一している Microsoft Visio

選ぶときに確認しておく点です。

  • 無料プランの制限が何か。ボード数・図の数・透かし・エクスポート形式のどれが制限されるかはツールごとに違う
  • 保存先がどこか。クラウド保存のみのツールは、退会すると図を取り出せなくなる可能性がある
  • エクスポートできる形式。SVGで出せると資料に貼ったあとで拡大しても荒れない
  • チームの他の人が開けるか。自分だけ使えるツールで作った図は、引き継げない

2番目が実務で問題になります。図はドキュメントの一部なので、ツールを変えるときに持ち出せるかが重要です。この点でもテキスト型(Mermaid・PlantUML)は有利で、元が文字なのでツールが無くなっても内容は残ります。

作図ツールを選ぶときの注意点

無料プランの制限を確認する

「無料」と書かれていても、以下のような機能に制限がある場合があります。

  • 保存容量
  • 作成できる図の数
  • AI機能
  • エクスポート
  • 共同編集

仕事で使う場合は、無料プランの範囲を確認しておきましょう。

ファイル形式を確認する

作成した図をどのように利用するかも重要です。

例えば、以下のような形式があります。

  • PNG
  • SVG
  • PDF
  • JPG
  • PowerPoint
  • Mermaid
  • PlantUML

ツールによって対応形式が異なるため、事前に確認しておきましょう。

共同編集の有無を確認する

複数人で利用する場合は、共同編集機能も重要です。

個人で図を作るだけなら不要ですが、チームで業務フローを作る場合には非常に便利です。

作図ツールおすすめランキング

目的を総合的に考えると、以下のように選ぶとよいでしょう。

1位:diagrams.net

無料で本格的な作図をしたい人におすすめ。

2位:Lucidchart

ビジネス用途で作図したい人におすすめ。

3位:Miro

チームでアイデアを整理したい人におすすめ。

4位:Mermaid

プログラマー・エンジニアにおすすめ。

5位:Canva

デザイン性の高い図解を作りたい人におすすめ。

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あわせて読むと理解が深まります。

まとめ:作図ツールは用途で選ぼう

作図ツールには、それぞれ得意分野があります。

無料で本格的な図を作りたいならdiagrams.net、ビジネス用途ならLucidchart、チームで作業するならMiro、エンジニアならMermaidやPlantUML、デザイン性を重視するならCanvaがおすすめです。

特に最近は生成AIによって、図の構成を考えたりMermaidなどの作図コードを生成したりすることも簡単になっています。

これから作図を始めるのであれば、まずはdiagrams.netやMermaidなど無料で使えるツールを試してみるとよいでしょう。

「どんな図を作りたいのか」を明確にしてからツールを選ぶことが、作図ツール選びで失敗しないポイントです。

学習の進め方全体はプログラミング勉強法完全ガイドにまとめています。