リーガルテックの本命。ニンジャサインの生みの親。サイトビジット横沢大輔氏に色々聞いてみた。

グラさんも一時期、一緒に働いたことがある、ドクターヨコザワと久しぶりに語り合いました。


会社の立て直し期と社会変革期こそ茶番劇のオンパレード。

平日夜の勉強会は2006年6月6日から2009年3月まで毎週水曜日に開催した。合言葉は「薩長同盟」。敵味方関係なく成長しあおうぜということだった。

当時はあんまり歴史観は知らなかったわけだが、薩摩も長州もただのテロリストだし、坂本さんもグラバーの手下、武器商人である。

江戸幕府もちゃんと近代化を進めていたし、江戸幕府が主導していたら地方分権的な、合衆国になっていて、東京集中なんてこともなかったのかもしれない。

では、戦国時代はどうだったろうか?
磯田氏が言うには、信長が出て来る前はむしろ、地方分権が落ち着いきつつあったのに、信長がかき乱したそうだ。

そうやって穿ってみていくと、室町幕府は、足利尊氏が新田義貞の手柄を横取りしたみたいだし、そもそも北条氏はモンゴル帝国から日本を守った名君なのに、それで弱体化したもんだから、すったもんだである。

鎌倉幕府にしても、義経の手柄を頼朝が横取り。
大河ドラマを見ていると、関東武士たちは荒くれ者であれもまたテロリストでしかない。平清盛が不憫である。

権力の集中でも、権力の弱体でも、政治は腐敗する。
政治が安泰していても官僚は仕事をサボるし、動乱でも仕事をさぼる。

歴史を学んでいると、まあ、どんな時も茶番劇である。
ローマにしても、支那にしても、パンデミックに乗じて荒くれ者がかき乱して、政権が交代する。

会社の動乱期も同様だ。変なやつがかき回してくる。
立て直すフリして、自分のことしか考えない奴が出てくる。

それが、経営者本人の場合もあるし、役員の場合もある。
外部コンサルタントの時もあるだろう。

まあ、どんな時も茶番劇なのである。

授業が無くてもプログラミングは学べる

「授業をしない塾」といえば武田塾の専売特許ではあるが、テックジムもまた「授業をしない塾」である。

さらにいえば、武田塾は参考書を使うが、テックジムは参考書すら用意していない。

なぜ、他のスクールは授業動画だったり教科書があるのにテックジムは用意していないのか?

創業の経緯から話したいと思う。

中村と出会ったのは彼がサイトビジット社のCTOをやっていたときで、マーケティングの業務委託で同社にジョインして一緒に仕事をした。前任者は有山さんだった。

仕事上、開発チームの面々とは仲良くなった。中村以外の開発者は皆大学生だった。

彼らのほとんどはプログラミング未経験で、毎週土曜日開催の通称中村会でプログラミングを学んだという。

毎回、各学生に口頭でお題を出して、サンプルコードを元に仕様変更をさせるというやり方で、わからないことがあったらネットで調べて自己解決。

どうしてもわからなかったら土曜日にまとめて質問する。
そして、またお題を出してもらう。こんな感じで、彼らは3ヶ月後には開発現場に投入されていた。

俺自身もかつてアプリ開発講座を運営していたので、このやり方には目が鱗だった。また、当時の反省点も中村会ではクリアされていた。このやり方で運営していたら良かったとさえ思った。


そして、このやり方をカリキュラム化したのがテックジムの原型である。
受動型の学習方法では、自己解決能力を鍛えることができない。
中村の「自走できるエンジニアを作りたい」という想いから、このカタチとなったのである。

教科書や授業では、エラーが出ないような教え方になるが、
テックジムの場合は、まずエラーを出してから、そのエラー解決方法をゲーム感覚で試行錯誤することで、プログラミングスキルが向上するという学び方だ。

さらにいえば、完成系のソースコードをなぞるのが教科書的なやり方であるが、テックジムでは、その都度の仕様変更の流れに沿っており、プロの書き方の手順をなぞることができる。最初からリファクタリングを学べるのはテックジムならではと言っていいだろう。

さて。本当に、授業なし・教科書なしで、プログラミングが学べるのか?
テキストが完成したとき、40代の非エンジニアの俺が、最初の実験台になった。

テックジムの入門コースでは、3問目にいきなり関数を書かせる。

「この難易度の上がり方で本当に大丈夫ですか?」

俺も一応、プログラミング開発講座の運営経験があるから、初心者の気持ちになって、中村に抗議したところ、

「いや、これが重要なんです」と一歩もひかない。

懐柔策として、サブ問題を用意したが、後から思えば杞憂だった。

イメージとしては、初心者にスキーをやらせるときに、いきなり山のてっぺんから滑らせる。初心者にギターをやらせるときに、いきなり一曲分のコード進行をやらせてみる。初心者にバッティングを教えるときに、バッティングセンターで一番早い球速のボックスに立たせる。

趣味の世界では当たり前にやっていることを、プログラミングでやるとすれば、初日に関数を書かせることなんだと合点があった。


3回目の復習で解けるような難易度で、5回復習をさせるような課題を作って欲しいというのが俺のオーダーだったのだが、実際に3回目にして関数が書けるようになった。4回、5回と重ねるごとにコーディングスピードは速くなり、プログラミングの理解も深まった。


用語やメソッドを覚えなくても、概念すら理解しなくても、サンプルコードやヒントをもとに類推したり、エラーに対処するうちに、プログラミングの書き方がわかってくる。

これをあの学生たちはやっていたのか。
既存のプログラミング教室と違うやり方なので、ビジネスとして成功するかは不安ではあったが、この中村の教え方に出会った人は絶対的にラッキーだと確信した。

授業がなくても教科書がなくても、このやり方だったら、プログラミングを学べると感じた瞬間だった。しかも、エラーしてからも楽しいのだから、プログラミングに対する考え方も変わった。

おかげさまで、テックジム方式で学んだ学生エンジニアも増えてきた。
彼らが、初心者たちにアドバイスする時の合言葉が「理解しようとするな」である。

とにかく手を動かせば、そのうちなんとかなるということだ。

実際にテックジム方式を体験してもらう機会として、「ゼロからはじめるPython入門講座」を毎週開催している。

おかげさまで、この2年半で1万人以上に参加していただいている。

資格スクエアと武田塾のビジネスモデル

資格スクエアは一時期手伝っていたこともあるし、武田塾はFC本部の学校で日頃お世話になっていることもあり、両方思い入れのあるサービスである。
批評する立場でもないけど、ちょっと思ったことなので書いてみる。

2社の共通点は、想定外のピンチに見舞われたことだ。

資格スクエアは当時の学生バイトによるテキスト盗作。
そして武田塾は林さんのポーカー賭博。

まず資格スクエアの場合は、結果として、運営会社がフリーに買収され、
資格スクエアが切り出された。
代表の鬼頭さんはフリーのメンバーとなり、資格スクエアは求心力を失ったのか、結果として看板講師の吉野さん、加藤さんが抜けた。
吉野さんはベクサに移籍、加藤さんは加藤ゼミナールという競合サービスを立ち上げた。看板講師で集客するビジネスモデルの脆さを感じた。

競合もアガルートやスタディングなど次々と頭角を表している。
とはいえ、AIによる未来問など面白い試みをしているし、
このままで終わらないはずなので、注目・応援していきたい。

次は武田塾であるが、林さんはすでに現場を回しているわけではないので、代表交代は案外スムーズにいきそうだ。しかも別に係争しているわけでもないし、林さんで集客しているわけでもないので、ダメージはなさそうだ。

FCビジネスはサービスのばらつきという懸念があるものの、ビジネスモデルとしての打たれ強さを感じた。

鬼頭さんも林さんも、自分の体験をもとにサービスを作り上げた。
そして、去った後も、スタッフがそのエッセンスを守っていくのだろう。

そういう点では、私も中村の残したエッセンスを守っていく立場である。
そういえば、テックアカデミーさんも二代目社長である。
案外、人の残したエッセンスの方が客観的になれてうまくいくのかもしれないとも思った。

しかしタイミングというものは面白い。
鬼頭さんはニンジャサインに肩入れ出してから、
そして、林さんはFCビジネス支援に肩入れ出してから、事件に見舞われた。

うちも、事件という事件ではないが、交代劇があって、
中村はもともとやりたかったエンジニアハウスを作った。

みんなやりたいことを、そのタイミングでやっているので、
結果オーライである。

ビジネスはやはり面白い。
巻き込まれた方たちやご本人の苦悩をよそに、こういうこというのは不謹慎かもしれないが、上述した三人のメンタルは大丈夫だと思うし、テックジムも、武田塾も、資格スクエアも大ファンなので、記念に書いてみたという次第である。

そういえば今思い出したが、鬼頭さんに月額制するのはどうかと、社員でもないのに提案したことがある。

このビジネスモデルはテックジムで実現した。

すべて結果オーライである。

サイトビジット横沢大輔氏が手掛けたNINJA SIGN(ニンジャサイン)とは?

ウェブ上で編集から締結までを完結できる定型契約締結サービス。

「NINJA SIGN」は、業務の流れが複雑な契約書の作成から締結まで、Web上での一元管理が可能です。契約書の作成・送信・締結の電子締結機能だけでなく、ワークフロー機能や契約書保管機能まで実装した、画期的な導入による業務効率化を進めやすい、おすすめの電子系契約システムです。

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インターンに夢中になり薬学部を中退⇒社員になったエンジニア(28歳)が、新規事業でNINJAの生みの親になった話


サイトビジットは「リーガル×テクノロジーで社会のインフラになる」というビジョンを掲げていますが、はじまりの事業である「資格スクエア」だけなく、「世界を狙えるプロダクトを作りたいよね」という話の流れで代表の鬼頭さんから「リーガル周りで新規事業を考えたい。契約締結周りで」と言う話を持ち掛けられました。「労働契約書を作成できるシステム? いや、それHR Techでしょ」みたいな議論もありつつ、最終的に契約締結システムを開発しようという話になりました。そこから、週に1度、プロトタイプの作成をずっとやっていましたが、全然前に進まず……。鬼頭さんからリソースを空ける必要がある、と言われエンジニアチームのメンバーと相談。僕が担当していた資格スクエアのPMを、エンジニアチームのメンバーに打診したところ「横沢さんのリソースあけるためなら何でもやりますよ!」と快諾してくれ、お任せすることにしました。とても嬉しかったです。


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テックジム東京本校