ITパスポートと情報Iの違いを徹底比較|どちらを学ぶべき?目的・難易度・就職での評価まで解説
ITスキルの重要性が高まる現代において、「ITパスポート」と「情報I」という2つの言葉を耳にする機会が増えています。しかし、これら2つは全く異なる性質を持つものです。この記事では、ITパスポートと情報Iの違いを詳しく解説し、あなたがどちらに取り組むべきかを判断する材料を提供します。
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目次
ITパスポートとは
ITパスポートは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。ITに関する基礎的な知識を幅広く問う試験で、2009年の開始以来、社会人から学生まで幅広い層が受験しています。
この資格は、IT業界で働く人だけでなく、あらゆる業種でITを活用する全てのビジネスパーソンを対象としています。経営戦略、マーケティング、財務、法務など、ITと経営全般に関する総合的な知識が求められる点が特徴です。試験はCBT方式(コンピュータで受験)で実施され、全国の試験会場で随時受験が可能です。
情報Iとは
情報Iは、2022年度から日本の高等学校で必履修科目として導入された教科「情報」の科目名です。全ての高校生が学ぶことになった科目で、大学入学共通テストでも2025年度から出題科目に加わりました。
この科目では、情報社会の問題解決、コミュニケーションと情報デザイン、コンピュータとプログラミング、情報通信ネットワークとデータの活用という4つの領域を学びます。単なる知識の習得だけでなく、プログラミングや問題解決能力の育成に重点が置かれているのが特徴です。
主な違いを5つのポイントで比較
1. 性質の違い
ITパスポートは「資格試験」です。合格すれば国家資格として履歴書に記載でき、一生有効な資格となります。一方、情報Iは「高校の必履修科目」であり、全ての高校生が学ぶべき教育課程の一部です。資格試験と教育科目という、根本的に異なる性質を持っています。
2. 対象者の違い
ITパスポートは年齢や学歴を問わず、誰でも受験できます。実際の受験者層は社会人が中心ですが、近年は大学生や高校生の受験も増加しています。企業の新入社員研修で取得を推奨されるケースも多く見られます。
情報Iは高校生全員が対象の科目です。2022年度以降に高校に入学した生徒は必ず履修することになります。大学受験を控える高校生にとっては、共通テストの受験科目としての側面も持っています。
3. 学習内容の違い
ITパスポートの出題範囲は、ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3分野に分かれています。具体的には、企業と法務、経営戦略、システム戦略、開発技術、プロジェクトマネジメント、セキュリティ、ネットワーク、データベースなど、幅広い領域をカバーしています。ビジネスの文脈でITをどう活用するかという視点が重視されます。
情報Iでは、情報デザインやプログラミングの実践が重要な要素となっています。Python等のプログラミング言語を使った実習、データ分析、情報モラルやセキュリティ、ネットワークの仕組みなどを学びます。座学だけでなく、実際に手を動かして学ぶアクティブラーニングが中心となる点が特徴的です。
4. 難易度と評価の違い
ITパスポートの合格率は例年50%前後で推移しており、しっかり勉強すれば合格できるレベルとされています。標準的な学習時間は初学者で100〜180時間程度と言われており、2〜3ヶ月程度の準備期間で合格を目指す受験者が多いです。
情報Iは高校の必履修科目であるため、「合格・不合格」という概念はありません。授業を受けて単位を取得することが目標となります。ただし、大学入学共通テストでは他の受験科目と同様に点数で評価されます。
5. 取得・履修後のメリット
ITパスポートを取得すると、履歴書に国家資格として記載でき、就職活動や転職活動でのアピール材料になります。特にIT業界や情報システム部門への就職では評価されやすい傾向があります。また、企業によっては資格手当の対象となったり、昇進要件に含まれていたりする場合もあります。さらに、上位資格である基本情報技術者試験などへのステップアップの基礎となります。
情報Iを学ぶことで、現代社会で必須となるデジタルリテラシーやプログラミング的思考が身につきます。大学入試で情報Iが必要な場合は受験対策にもなります。また、大学進学後のIT関連科目の学習がスムーズになるという利点もあります。
どちらを選ぶべきか
選択は、あなたの立場と目的によって異なります。
高校生の場合は、情報Iは必履修科目なので選択の余地はなく、必ず学ぶことになります。その上で、ITに関心が高く、将来IT関連の仕事に就きたいと考えているなら、ITパスポートにも挑戦する価値があります。高校在学中にITパスポートを取得する生徒も増えており、大学受験や就職活動でのアピールポイントになります。
大学生や社会人の場合、ITパスポートの取得を検討する価値は高いでしょう。特にIT業界への就職・転職を考えている方、現在の仕事でITスキルが求められている方、資格取得を通じてITの基礎知識を体系的に学びたい方には最適です。ビジネスの現場で使える実践的な知識が身につきます。
両方に取り組むことも有効な選択肢です。高校で情報Iを学んだ知識は、ITパスポート試験の準備に役立ちます。特にテクノロジ系の分野では重複する内容も多く、相乗効果が期待できます。情報Iで基礎を固め、ITパスポートで知識を資格として証明するという流れは理想的です。
学習方法のアドバイス
ITパスポートを目指す場合は、公式のシラバスを確認し、過去問題集を活用した学習が効果的です。IPAの公式サイトでは過去問題が公開されており、これを繰り返し解くことで出題傾向をつかめます。参考書は初学者向けのものを選び、テクノロジ系だけでなくストラテジ系・マネジメント系もバランスよく学習することが重要です。オンライン学習サイトや動画教材も豊富に提供されています。
情報Iの学習では、教科書の内容をしっかり理解することに加えて、プログラミングの実習を通じて実践力を養うことが大切です。授業で扱うプログラミング課題に真剣に取り組み、データ分析やシミュレーションなどの演習も積極的に行いましょう。共通テストを受験する予定がある場合は、過去問や予想問題集での対策も必要になります。
まとめ
ITパスポートと情報Iは、名前は似ていても全く異なるものです。ITパスポートは社会人を主な対象とした国家資格試験であり、ビジネスの現場で活用できるIT知識の証明となります。一方、情報Iは高校の必履修科目であり、全ての生徒がデジタル社会を生きるための基礎的な力を身につけるための教育課程です。
どちらか一方だけを選ぶのではなく、自分の状況に応じて両方を活用することで、より深いIT知識とスキルを身につけることができます。高校で情報Iを学び、その後ITパスポートに挑戦することで、学習の効果を最大化できるでしょう。
デジタル化が進む現代社会において、ITに関する知識とスキルは全ての人にとって必要不可欠なものとなっています。情報Iで基礎を学び、ITパスポートで専門性を高めるという道筋は、将来のキャリアにおいて大きな財産となるはずです。
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