【2026年共通テスト】平均点一覧と前年比較物理・情報Ⅰが大幅難化、全科目の傾向を徹底解説
2026年2月5日、大学入試センターが最終発表した全科目の平均点データをもとに、前年度との差分・難易度変動・受験生への影響を詳しく分析します。
テックジム東京本校では、情報科目の受験対策指導もご用意しております。
目次
2026年共通テスト 全体概況
2026年1月17日・18日に実施された大学入学共通テスト(令和8年度)の平均点最終結果が、2月5日に大学入試センターから発表されました。受験者数は464,090人(前年比約2,000人増)、受験率は93.52%と高水準を維持しています。
今年度の最大の特徴は、科目間の難易度格差が極端に大きかったことです。物理・情報Ⅰ・国語が前年比10点以上のダウンを記録した一方で、化学は+11.52点、物理基礎は+9.90点と大幅に易化しており、選択科目の組み合わせによって受験生の明暗がはっきり分かれる結果となりました。
全科目の平均点一覧(前年比較つき)
以下の表は、大学入試センターが最終発表した2026年度共通テストの全科目平均点と、2025年度の平均点を並べたものです。差分がプラスなら易化(青)、マイナスなら難化(赤)を示しています。
| 科目 | 配点 | 2026年度 | 2025年度 | 前年比 | 傾向 |
|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | |||||
| 国語 | 200 | 116.37 | 126.67 | −10.30 | 難化 |
| 地理歴史・公民 | |||||
| 地理総合・地理探究 | 100 | 61.87 | 57.48 | +4.39 | 易化 |
| 歴史総合・日本史探究 | 100 | 62.29 | 56.99 | +5.30 | 易化 |
| 歴史総合・世界史探究 | 100 | 60.88 | 66.12 | −5.24 | 難化 |
| 公共・倫理 | 100 | 64.24 | 59.74 | +4.50 | 易化 |
| 公共・政治経済 | 100 | 63.59 | 62.66 | +0.93 | 横ばい |
| 数学 | |||||
| 数学Ⅰ・A | 100 | 47.20 | 53.51 | −6.31 | 難化 |
| 数学Ⅱ・B・C | 100 | 54.52 | 51.56 | +2.96 | やや易化 |
| 理科基礎(各50点満点) | |||||
| 物理基礎 | 50 | 34.68 | 24.78 | +9.90 | 大幅易化 |
| 化学基礎 | 50 | 28.58 | 27.00 | +1.58 | 横ばい |
| 生物基礎 | 50 | 36.46 | 31.39 | +5.07 | 易化 |
| 地学基礎 | 50 | 28.17 | 34.49 | −6.32 | 難化 |
| 理科(各100点満点) | |||||
| 物理 | 100 | 45.55 | 58.96 | −13.41 | 大幅難化 |
| 化学 | 100 | 56.86 | 45.34 | +11.52 | 大幅易化 |
| 生物 | 100 | 55.01 | 52.21 | +2.80 | やや易化 |
| 地学 | 100 | 44.29 | 41.64 | +2.65 | やや易化 |
| 外国語 | |||||
| 英語リーディング | 100 | 62.81 | 57.69 | +5.12 | 易化 |
| 英語リスニング | 100 | 54.65 | 61.31 | −6.66 | 難化 |
| 情報 | |||||
| 情報Ⅰ | 100 | 56.59 | 69.26 | −12.67 | 大幅難化 |
主要科目の詳細分析(国語・英語・数学)
国語|200点満点で116点台、前年比−10点の難化
国語は116.37点で、前年の126.67点から約10点の大幅ダウンとなりました。2025年度は比較的易しかったのに対し、2026年度は芸術論を扱った評論文(第1問)と遠藤周作の小説を題材にした文学的文章(第2問)の難度が上がったことが主因です。古文・漢文も含め全体的に読解量と要求水準が高まり、時間配分に苦戦した受験生が多かったと見られます。
英語リーディング|+5.12点の易化で62.81点
英語リーディングは62.81点(前年57.69点)と5点以上アップし、ここ数年の中では得点しやすい出題でした。一方、リスニングは54.65点(前年61.31点)と約7点ダウンしており、リーディングとリスニングが逆方向に動いた形です。英語全体(リーディング+リスニング200点換算)で見ると、ほぼトータルでは相殺されています。
数学Ⅰ・A|平均点50点を割り込む47.20点
数学Ⅰ・Aは47.20点と、100点満点の半分を下回る厳しい結果でした。前年の53.51点から6点以上の低下です。一方、数学Ⅱ・B・Cは54.52点(前年51.56点)とわずかに上昇しており、数学は「ⅠAが難化、ⅡBCがやや易化」という対照的な結果になりました。
理科の科目別分析|物理の過去最低が意味するもの
2026年度の理科は、科目間の平均点差が極めて大きくなりました。特に注目すべきは以下の2科目です。
物理|45.55点で過去最低レベル(前年比−13.41点)
物理は100点満点で45.55点という衝撃的な結果となりました。前年の58.96点から13点以上のダウンで、共通テスト・センター試験を通じても過去最低水準です。思考力を問う設問が増え、計算量も多かったことが背景にあります。物理選択の理系受験者にとっては非常に厳しい年となりました。
化学|56.86点で前年比+11.52点の大幅易化
化学は56.86点で、前年の45.34点から大きく回復しました。2025年度に難しすぎた反動で出題が調整された形です。物理と化学で約25点もの差がついており、「物理・化学」選択者は物理で大きく失点した分を化学で取り返す必要がありました。
理科基礎|物理基礎が+9.90点の大回復
文系受験生が主に選択する理科基礎では、物理基礎が34.68点(前年24.78点)と約10点もの大幅アップとなりました。2025年度が極端に難しかったことへの調整と考えられます。生物基礎も36.46点(前年31.39点)と易化した一方、地学基礎は28.17点(前年34.49点)と6点以上ダウンしています。
地歴公民の傾向|日本史が大幅易化、世界史は難化
地歴公民では科目間で明暗が分かれました。
歴史総合・日本史探究は62.29点(前年56.99点)と+5.30点の易化、地理総合・地理探究も61.87点(前年57.48点)と+4.39点アップしています。公共・倫理も64.24点(前年59.74点)と易化しました。
対照的に、歴史総合・世界史探究は60.88点(前年66.12点)と−5.24点の難化となっています。2025年度に高めの平均点だった世界史が、揺り戻しで難化したと考えられます。
公共・政治経済は63.59点(前年62.66点)とほぼ横ばいで、安定した出題が続いています。全体としては、地歴公民は6科目中4科目が易化しており、社会全体では得点しやすい年でした。
情報Ⅰの大幅難化|2年目の洗礼
2025年度から共通テストに加わった「情報Ⅰ」は、56.59点(前年69.26点)と−12.67点の大幅難化を記録しました。
初年度(2025年度)は平均点が約70点と高く、受験生にとっては「取りやすい科目」という印象が強かった情報Ⅰ。しかし2年目となる2026年度は出題の質が本格化し、プログラミング的思考やデータ活用に関する応用問題が増えたことで、平均点が大きく下がりました。
情報Ⅰは配点100点で6教科総合に直接影響するため、この12点以上のダウンは文系・理系ともに総合点を押し下げる大きな要因となりました。
6教科総合点と受験生への影響
6教科8科目1000点満点(河合塾・駿台・ベネッセの推定値)で見ると、文系は596点(前年620点、−24点)、理系は603点(前年633点、−30点)と、いずれも大幅にダウンしました。特に理系の−30点は、物理と情報Ⅰのダブルパンチが効いた形です。
前年比変動の大きかった科目(ワースト&ベスト)
国公立大学の出願動向にも影響が出ており、特に理系の難関大学では強気の出願を避ける「安全志向」の傾向が見られました。ボーダーラインの変動幅も例年以上に大きく、二次試験での逆転を狙う戦略が重要な年になっています。
2027年度受験生への示唆
2026年度の結果から、来年度以降の受験生が意識すべきポイントをまとめます。
📌 2027年度に向けた対策のヒント
- 理科の「隔年現象」を意識する:2026年に難化した物理は、2027年にやや易化する可能性があります。逆に化学は再び難化するかもしれません。どちらに転んでも対応できる実力を養いましょう。
- 情報Ⅰの本格対策を:初年度の高得点はもう期待できません。プログラミング・データ活用・情報セキュリティなど、幅広い分野の演習が必要です。
- 国語の読解スピード強化:2026年は時間不足に陥った受験生が多かったとされています。日頃から長文を時間制限のもとで読む訓練を積みましょう。
- 英語はリスニング対策を手厚く:リーディングは比較的安定していますが、リスニングは年度によって難易度の振れ幅が大きい傾向にあります。
- 得点源科目を複数持つ:特定科目の大幅難化に左右されないよう、苦手科目を減らし「どこかで稼げる」体制を整えることが重要です。
共通テストは年度によって科目間の難易度バランスが大きく変動します。2026年度は物理選択の理系受験生にとって特に厳しい年でしたが、二次試験や私大入試で巻き返すチャンスは十分にあります。得点結果に一喜一憂せず、残りの入試に集中して臨みましょう。
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