電通の歴史を徹底解説|創業から現在までの変遷と発展

日本最大の広告代理店として知られる株式会社電通。その歴史は120年以上にわたり、日本の広告業界とメディア産業の発展とともに歩んできました。本記事では、電通の創業から現在に至るまでの歴史を詳しく解説します。

電通の創業(1901年)

創業者・光永星郎の想い

電通の創業者である光永星郎(1866~1945年)は、日清戦争で従軍記者として活動した経験から、正確で迅速なニュース配信の重要性を痛感しました。彼は不偏不党で正確なニュース配信を行う通信社の設立を目指していました。

二つの事業からスタート

1901年7月1日、光永は通信事業の経営基盤を確立するため、まず新聞広告を販売する「日本広告株式会社」を創立しました。そして同年11月には個人経営の形で「電報通信社」を設立し、念願の通信業をスタートさせました。

当時の通信社のほとんどが政党や政治家の機関的通信社でしたが、光永が目指したのは不偏不党で正確迅速なサービスを行う通信社でした。

電通の成長期(1906年〜1930年代)

通信業と広告業の統合

1906年12月27日、光永は株式会社日本電報通信社を設立し、電報通信社を吸収、次いで日本広告株式会社を合併して、本格的な電通の併営体制がスタートしました。これにより、ニュース配信と広告代理業を一体的に運営するビジネスモデルが確立されました。

第一次世界大戦での飛躍

1914年7月28日に第一次世界大戦が勃発すると、電通はこの大戦報道で顕著な成果をあげ、通信社としての声価を一挙に高めました。日本は未曾有の好景気となり、電通の営業成績も急上昇を遂げました。

国際ニュースネットワークの構築

電通は米国のUP(United Press International)との間で、日本と米国を結ぶ初の海底電信ケーブルを通じたニュースの受信契約を締結し、日本のニュース通信事業に新たな時代を切り拓きました。

大きな転換点(1936年)

通信事業からの撤退

1931年に満州事変が起こると、政府は日本の情報通信機関を一元化して国家的通信社を作る必要があるとして、当時ライバル関係にあった日本新聞聯合社と電通の統合方針を決定しました。

光永は強く抵抗しましたが、1936年6月1日、電通の通信部門は同盟通信社に合流し、この日から電通は広告代理業専業として新発足しました。創業者の光永にとって、これは苦渋の決断でした。

戦後の発展と近代化

吉田秀雄時代の改革

第4代社長の吉田秀雄は、日本広告界の近代化と商業放送におけるCMのスタートに貢献しました。吉田社長は「鬼十則」と呼ばれる社訓を制定し、電通の企業文化の基礎を築きました。

世界最大の広告代理店へ

1973年、電通は売上高で世界最大の広告代理店となりました。高度経済成長とテレビ時代の波に乗り、急速に事業を拡大しました。

新しい時代への挑戦(2000年代以降)

株式上場

創業100周年を迎えた2001年11月30日、電通は東京証券取引所第一部に上場しました。長年非上場を貫いてきた電通にとって、大きな転換点となりました。

グローバル展開の加速

2013年3月、電通は英国の大手広告代理店イージス・グループを100%買収し、ロンドンに海外本社「電通イージス・ネットワーク」(後の電通インターナショナル)を設立しました。これにより、世界140か国に拡がる約10社の広告代理店を擁し、その売上はグループの半分以上を占めるようになりました。

現代の電通(2020年代)

持株会社体制への移行

2020年1月1日、電通は純粋持株会社体制に移行しました。初代法人が「株式会社電通グループ」となり、新たに設立された2代目法人が事業を承継する形となりました。

構造改革の実施

2021年2月15日、電通グループは2020年度の決算で最終的な損益が1595億円の赤字となり、過去最大の赤字額を記録したことを発表しました。これを受けて、電通は大規模な構造改革に着手しました。

2021年6月29日には、電通本社ビルの売却を決議し、テナントとして入居を続ける方針を発表しました。資産のスリム化とリモートワーク時代に対応した組織改革を進めています。

新たなビジョンの策定

電通グループは、新たなグローバルブランド・プロポジション「Innovating to Impact」を発表し、クライアントに対する価値提供の方向性を明確にしました。

電通の特徴と強み

圧倒的な市場シェア

電通は日本最大の広告代理店として、テレビ、新聞、雑誌、ラジオなど国内マスメディアにおいて高いシェアを誇っています。国内2位の博報堂DYグループの売上高の約4倍という圧倒的な規模を持っています。

統合的なコミュニケーション戦略

電通グループは、統合的なコミュニケーション設計によるアプローチで、企業理念である”Good Innovation.”の実現を目指しています。

デジタル領域への対応

電通はデジタル時代に対応するため、デジタル領域を統括する組織を設立し、最新のマーケティング手法に対応しています。アニメーション、マンガなどの日本のコンテンツを活用したマーケティング支援にも力を入れています。

まとめ

電通の歴史は、1901年の創業から120年以上にわたり、日本の広告業界とメディア産業の発展を牽引してきました。通信社として始まった電通は、1936年に広告専業へと転換し、戦後の高度経済成長期に急成長を遂げました。

1973年には世界最大の広告代理店となり、2000年代以降はグローバル展開を加速させています。2020年代に入り、持株会社体制への移行や構造改革を通じて、デジタル時代に対応した新しい電通へと変革を続けています。

「Innovating to Impact」という新たなビジョンのもと、電通はこれからも日本および世界の広告業界をリードし続けることでしょう。

らくらくPython塾 – 読むだけでマスター

■初心者歓迎「AI駆動開発/生成AIエンジニアコース」はじめました!

テックジム東京本校で先行開始。

■テックジム東京本校

格安のプログラミングスクールといえば「テックジム」。
講義動画なし、教科書なし。「進捗管理とコーチング」で効率学習。
対面型でより早くスキル獲得、月額2万円のプログラミングスクールです。

<短期講習>5日で5万円の「Pythonミニキャンプ」開催中。

<オンライン無料>ゼロから始めるPython爆速講座