フリーランスのプログラマーのなり方は?年収・案件の取り方までわかりやすく解説

フリーランスのプログラマーへの独立を考えたとき、「自由に働けて年収も上がる」と期待する方は多いです。

しかし実際には、収入が不安定になるリスクや営業・税務の負担が加わります。

この記事では、フリーランスのプログラマーが「やめとけ」と言われる理由の真相から、年収の現実、独立に必要な経験年数、案件の取り方まで解説しています。

目次

フリーランスのプログラマーが「やめとけ」と言われる理由

フリーランスのプログラマーへの転向を検討すると、「やめとけ」の意見が多数見つかります。

実際に独立した人の中にも後悔しているケースは少なくありません。

ここでは、フリーランスのプログラマーが「やめとけ」と言われる理由を5つ紹介します。

  1. 案件が途切れると収入がゼロになる
  2. 開発以外の業務に時間を取られる
  3. 会社員時代の福利厚生がすべてなくなる
  4. 技術の変化についていけないと仕事がなくなる
  5. ローンやクレジットカードの審査に通りにくくなる

案件が途切れると収入がゼロになる

フリーランスのプログラマーは、案件の契約が終了した時点で収入がゼロになります。

会社員のように毎月決まった給与が振り込まれる保証はありません。

契約期間は1〜3ヶ月単位が一般的です。

繁忙期(3月・12月)には案件が増えますが、閑散期(7〜8月)は新規案件が減る傾向があります。

1社だけに依存していると、取引先の都合で契約を打ち切られた場合に翌月から収入がなくなります。

目安として、最低3ヶ月分の生活費を貯蓄してから独立すると、案件が途切れた月も落ち着いて次の案件を探せます。

開発以外の業務に時間を取られる

フリーランスのプログラマーは、開発以外の業務もすべて自分でこなす必要があります。

会社員であれば営業部や経理部が担当する仕事を、一人で処理しなければなりません。

下記は開発以外に発生する業務の例です。

  • 案件の営業・クライアントとの面談
  • ポートフォリオの作成・更新
  • 契約書の確認・締結
  • 請求書の発行・入金管理
  • 確定申告の準備・帳簿の記録

特に確定申告は毎年必ず発生します。

青色申告を選択すれば最大65万円の控除を受けられますが、日常的な帳簿管理が必要です。

会計ソフトやフリーランスエージェントを活用すれば、事務作業の負担を減らして開発に集中できます。

会社員時代の福利厚生がすべてなくなる

フリーランスのプログラマーになると、会社員時代の福利厚生がすべてなくなります。

有給休暇・傷病手当金・退職金・社会保険の会社負担が一度に消えるため、生活への影響は大きいです。

まず毎月の負担が変わります。

健康保険料は全額自己負担になり、扶養家族がいる場合は支出がさらに増えます。

体調を崩して稼働を止めた期間は、傷病手当金もないため収入がそのまま途絶えます。

将来の備えも自分で準備する必要があります。

厚生年金から国民年金に切り替わると、将来の受給額が下がります。

老後資金はiDeCoや小規模企業共済で自分で積み立てるのが一般的です。

独立前に健康保険・年金の切り替え手続きを調べ、毎月の支出増と将来の備えに必要な金額を計算しておいてください。

技術の変化についていけないと仕事がなくなる

フリーランスのプログラマーが学習を止めると、受注できる案件は減っていきます。

IT業界は技術の移り変わりが速く、スキルの停滞は収入の減少に直結します。

言語のトレンドはCOBOL→Java→Python・Goと変化し続けています。

新しい技術を習得しないまま年数が経つと、単価を下げなければ受注できなくなります。

50代以降は再就職のハードルも上がるため、フリーランスから会社員に戻る選択肢も狭まります。

半年に1回は案件市場の求人傾向を確認し、需要の変化に合わせて学習計画を見直すのが重要です。

ローンやクレジットカードの審査に通りにくくなる

フリーランスのプログラマーは会社員に比べて社会的信用が低く評価されるため、各種審査で不利になります。

住宅ローンやクレジットカードの審査では、安定した給与収入の有無が重視されます。

独立直後は確定申告の実績がないため、審査に通らないケースが多く発生します。

申告後も、確定申告書を所得証明の代わりに提出する手間がかかります。

クレジットカードの作成やローンの申し込みは、会社員の間に済ませておきましょう。

フリーランスのプログラマーの年収の現実

フリーランスのプログラマーに転向した場合の年収は、スキルや経験年数で大きく変わります。

  1. フリーランスのプログラマーの年収相場
  2. 正社員と比べたときの手取りの違い

フリーランスのプログラマーの年収相場

フリーランスのプログラマーの収入水準は、案件の種類・稼働率・扱う言語で大きく変動します。

エンジニア系フリーランスの77%が年収400万円以上を得ています。
出典:フリーランス協会|フリーランス白書2023

年収1,000万円を超えるのは全体の約10%にとどまり、高収入は上位層に限られます。

一方、クラウドソーシング経由の案件はエージェント経由に比べて単価が低い傾向があります。

自分の経験年数と扱える言語を照らし合わせて、独立直後の現実的な収入ラインを把握してみてください。

正社員と比べたときの手取りの違い

額面年収が同じでも、フリーランスのプログラマーの手取りは正社員より少なくなります。

社会保険料の全額自己負担に加え、エージェント経由の場合は手数料も引かれるためです。

手取りは額面の7〜8割まで下がるため、生活水準を維持するには正社員時代の約1.3〜1.5倍の額面が必要です。

フリーランスの年収は「額面の7〜8割が手取り」と考え、税金や保険料を差し引いた金額で計画を立ててみてください。

フリーランスのプログラマーのメリット

フリーランスのプログラマーは、リスクがある一方で、会社員では得られないメリットもあります。

  1. 働く時間と場所を自分で決められる
  2. 案件を自分で選べる
  3. 複数の収入源を持てる
  4. 人間関係のストレスを減らせる

働く時間と場所を自分で決められる

フリーランスのプログラマーは、稼働する時間と場所を自分で選べます。

会社員のように毎朝決まった時間に出社する必要はありません。

フリーランスならではの働き方の例です。

  • 集中力の高い時間帯にまとめて作業する
  • フルリモートの案件で通勤時間をゼロにする
  • 子育てや介護の合間に稼働時間を調整する

リモート対応の案件は年々増えており、地方在住でも都市部の案件を受注できます。

通勤や固定の勤務時間がなくなるため、生活に合わせた働き方を自分で決められます。

案件を自分で選べる

フリーランスのプログラマーは、受注する案件を自分の意志で選べます。

会社員のように上司から割り振られた業務をこなす必要はありません。

会社員とフリーランスの案件選択の違いです。

項目会社員フリーランス
案件の決定権上司・会社が決める自分で選べる
苦手な業務断れない受注しなければよい
使用言語社内の技術スタックに依存得意な言語の案件に絞れる

苦手な分野を避けて得意な領域に集中できるため、スキルの専門性が自然に高まります。

得意分野に絞って案件を受注し続ければ、実績が積み上がり単価アップにもつながります。

複数の収入源を持てる

フリーランスのプログラマーなら、複数のクライアントと契約して収入源を分散できます。

会社員は給与の支払い元が1社に限られますが、フリーランスなら複数社と同時に契約可能です。

案件の組み合わせ方の例です。

  • 週3日の常駐案件+週2日のリモート案件
  • メインの長期契約+単発のスポット案件
  • エージェント経由の案件+直接契約の案件

収入の入口が複数あれば、1社との契約が終了しても翌月の収入がゼロにはなりません。

常駐案件とスポット案件を組み合わせて、月ごとの収入の振れ幅を小さくするのが重要です。

人間関係のストレスを減らせる

フリーランスのプログラマーは、特定の上司や同僚と長期間働く必要がありません。

案件ごとに付き合う相手が変わるため、合わない人と我慢して働き続ける場面が減ります。

会社員とフリーランスの人間関係の違いです。

項目会社員フリーランス
付き合いの期間異動がなければ数年続く案件ごとに変わる
合わない相手への対応異動願いや転職が必要契約満了で離れられる
飲み会・社内行事参加を求められやすい基本的に発生しない

契約満了のタイミングで現場を離れられるため、人間関係のリセットに転職活動は不要です。

職場の人間関係で消耗している人は、フリーランスで付き合う相手を案件ごとに変えてみてください。

フリーランスのプログラマーに必要な実務経験

スクールや独学だけでフリーランスのプログラマーに転向すると、案件を受注できず収入がゼロになるリスクがあります。

独立前に正社員の現場で実務経験を積んでおくと、案件獲得の成功率が大きく変わります。

  1. 正社員として実務経験を積む
  2. 副業で案件実績を作る

正社員として実務経験を積む

未経験からフリーランスのプログラマーに直接なるのは現実的ではありません。

エージェント経由の案件の多くは、実務経験2〜3年以上を受注条件に設定しています。

正社員の現場で身につけられるスキルの例です。

  • チーム開発の進め方やコードレビューの作法
  • 納期管理やクライアントとのやり取り
  • 本番環境でのトラブル対応の経験

スクールや独学で基礎は身につきますが、上記のスキルは実務でしか習得できません。

スクール修了直後に独立して、案件を受注できず収入がゼロになる失敗も多く報告されています。

まずはIT企業に就職して2〜3年の実務経験を積み、現場での開発力を証明できる状態を作ってみてください。

副業で案件実績を作る

フリーランスのプログラマーとして独立する前に、副業で案件の受注実績を作っておくと失敗を防げます。

会社員の収入がある状態で練習できるため、リスクを抑えて独立準備を進められます。

副業で身につけられる経験の例です。

  • クラウドソーシングでの案件獲得と納品の流れ
  • クライアントとの単価交渉や納期調整
  • 受注実績を活用したポートフォリオの作成

クラウドソーシングの単発案件なら始めやすく、月5万〜10万円の収入が現実的な目安です。

独立前に副業で毎月案件を納品できる状態を作っておくと、独立後も案件が途切れにくくなります。

フリーランスのプログラマーを目指す人におすすめのスクール

独学だけでフリーランスのプログラマーを目指すと、実務で通用するレベルに到達するまでに時間がかかります。

プログラミングスクールを使えば、現場で必要なスキルを短期間で習得できます。

ここでは、プログラマーを目指すフリーランスにおすすめのスクールを4つ紹介します。

  1. RUNTEQ(ランテック)
  2. TechElite(テックエリート)
  3. DMM WEBCAMP 学習コース

RUNTEQ(ランテック)

RUNTEQは、自社開発企業への転職を目指す人に向けたプログラミングスクールです。

フリーランスのプログラマーを目指す人が、実務に近い開発経験を受講中に積めます。

RUNTEQの主な特徴です。

項目内容
カリキュラム合計1,000時間。Ruby on Railsを中心に学習
開発経験チーム開発やコードレビューを実践で体験
ポートフォリオオリジナルのWebアプリを在学中に完成
転職サポートキャリアアドバイザーが自社開発企業への就職を支援

就職後に実務経験を積んでからフリーランスへ転向する受講生もいます。

実務に近い開発経験を在学中に積みたい人は、RUNTEQの無料キャリア相談を活用してみてください。

TechElite(テックエリート)

TechEliteは、現役エンジニアと1対1で学べるプログラミングスクールです。

独学では気づきにくいコードの書き方や品質基準を、メンターから直接指摘してもらえます。

TechEliteの主な特徴は下記の通りです。

項目内容
指導形式現役エンジニアとの1対1指導
学習内容フリーランス案件で求められるコード品質を実践的に学習
ポートフォリオ在学中にオリジナルの成果物を制作

在学中に作成した成果物は、転職活動やフリーランスの案件獲得時にスキルの証明に使えます。

現役エンジニアから直接指導を受けたい人は、TechEliteの詳細を確認してみてください。

DMM WEBCAMP 学習コース

DMM WEBCAMPは、オンライン完結型で未経験からエンジニアを目指せるプログラミングスクールです。

仕事や家庭と両立しながら学習を続けられるため、忙しい社会人に向いています。

DMM WEBCAMPの主な特徴は下記の通りです。

項目内容
学習形式オンライン完結。週2回のメンタリングで疑問点を解消
対応言語複数の言語・フレームワークから目標に合わせて選べる
ポートフォリオ学習中にオリジナルのWebアプリを開発
転職サポート未経験からのエンジニア就職を支援

個別面談は週2回(1回25分)で、学習の進み具合や疑問点を講師に直接相談できます。

仕事と両立しながらプログラミングを学びたい人は、DMM WEBCAMPの無料相談を利用してみてください。

フリーランスのプログラマーの案件獲得方法

フリーランスのプログラマーは、案件の獲得方法を間違えると単価が上がらず収入が安定しません。

どの方法で案件を取るかによって、手取りに大きな差が出ます。

ここでは、案件の獲得方法を詳しく解説します。

  1. フリーランスエージェントを使う
  2. クラウドソーシングで実績を積む
  3. 人脈・SNSを活用した営業で直接契約を取る

フリーランスエージェントを使う

フリーランスエージェントを使えば、営業・交渉・契約手続きを代行してもらえます。

独立直後で営業先がない時期でも、スキルに合った案件を紹介してもらえるため収入が途切れにくくなります。

エージェントが代行してくれる業務の例です。

  • 希望条件に合った案件の紹介
  • クライアントとの単価交渉
  • 契約手続きや請求書の発行

レバテックフリーランスやMidworksなど、エンジニア特化のサービスが複数あります。

まずは2〜3社のエージェントに登録し、紹介される案件の単価や条件を比較してみてください。

クラウドソーシングで実績を積む

クラウドソーシングなら、独立直後でも案件を受注して実績を作れます。

ランサーズやクラウドワークスなど、プログラミング案件を扱うサービスが複数あります。

クラウドソーシングを使う際の注意点は下記のとおりです。

  • エージェント経由に比べて単価は低い傾向がある
  • 相場より極端に安い案件は避ける
  • クライアントからの評価を意識して丁寧に納品する

エージェント経由の案件と比べると単価に大きな差がありますが、受注実績とクライアント評価を積み上げる時期と割り切れば損にはなりません。

クラウドソーシングで評価がたまったら、エージェント経由の案件に切り替えてみてください。

人脈・SNSを活用した営業で直接契約を取る

直接契約なら仲介手数料がかからず、フリーランスのプログラマーの手取りが増えます。

前職の同僚や上司から案件を紹介してもらうケースが多く、信頼関係のある相手と仕事ができます。

直接契約で案件を獲得する方法の例です。

  • 前職の同僚・上司に独立を伝えて案件を紹介してもらう
  • 勉強会やエンジニアコミュニティに参加して人脈を作る
  • SNSで技術情報を発信し、企業から声がかかる状態を作る

ただし、契約書の作成や請求管理を自分でおこなう必要があります。

信頼関係の構築に時間がかかるため、エージェントと併用するのが現実的です。

会社員時代から勉強会やSNSで人脈を作っておくと、独立後に案件を紹介してもらいやすくなります。

フリーランスのプログラマーに関するよくある質問

フリーランスのプログラマーを目指す人が独立前に気になる疑問をまとめました。

ゲームプログラマーでもフリーランスになれますか?

ゲームプログラマーでもフリーランスで独立は十分に可能です。

Unity・Unreal Engine・C#を扱えるエンジニアの需要が高いです。

コンシューマーゲームからスマホゲーム、VR・AR関連まで案件の幅は広く、受注先に困りにくい分野です。

ゲーム業界は常駐型の案件が多い傾向がありますが、リモート対応の案件も増えています。

フリーランスのプログラマーとSEの違いはなんですか?

プログラマーが実装に特化するのに対し、SEは要件定義や上流工程を担当します。

フリーランスの場合は、プログラマーとSEの両方の役割を兼ねるケースも珍しくありません。

SE寄りの業務を受注できると、単価が上がりやすい傾向があります。

上流工程のスキルを身につけておくと、受注できる案件の種類が増えます。

確定申告や開業届の手続きはどうすればいいですか?

フリーランスになった場合、開業届の提出と毎年の確定申告が必要です。

開業届は最寄りの税務署に提出し、同時に青色申告承認申請書も出しておくと控除額が増えます。

参考:国税庁|No.2070 青色申告制度

青色申告承認申請書は開業日から2ヶ月以内に提出してください。

青色申告を利用すれば、最大65万円の所得控除を受けられます。

50代でもフリーランスのプログラマーとしてやっていけますか?

50代でもフリーランスのプログラマーの活動は可能ですが、年齢とともに案件の選択肢は狭まる傾向があります。

若手中心の開発チームから敬遠されやすく、新規の案件獲得が難しくなるケースが報告されています。

マネジメントや要件定義など上流工程の業務にシフトすると、年齢に関係なく受注しやすくなります。

COBOL・Javaなどレガシーシステムの保守需要は根強く、経験豊富なエンジニアが求められる場面もあります。

まとめ:フリーランスのプログラマーを目指すならまず実務経験から

フリーランスのプログラマーは自由度が高い反面、収入の不安定さや自己管理の負担を受け入れる覚悟が必要です。

年収は案件や稼働率で大きく変わりますが、手取りは額面の7〜8割まで下がります。
独立前に正社員で2〜3年の実務経験を積み、副業で案件実績を作っておくとスムーズに移行できます。

まずはプログラミングスクールでスキルを身につけ、実務経験を積むところから始めてみてください。