結城第一高校の評判と受験対策|塾選びと「情報I」から見た学校研究

結城第一高等学校の受験と進学を考えている方に向けて、学校の基本情報・評判として挙がる点・受験対策に使える塾を整理しました。所在地は2026年10月4日に公式サイトと茨城県教育委員会の資料で確認しています。

この記事は、通学型プログラミングスクール「テックジム」が運営するメディアの記事です。受験の専門塾ではありません。そのぶん、高校の必修科目「情報I」とプログラミングという角度から見た評価を書きます。偏差値や合格実績の数値は載せていません。出典によって食い違い、毎年変わるためです。テックジム自身の評判は「テックジムの評判・口コミまとめ」にまとめてあります。

結城第一高校の基本情報

学校名 結城第一高等学校
区分 高校
単位制 あり
学科 普通科
所在地 茨城県結城市結城1076
電話番号 0296(33)2141
公式サイト http://www.yuki1-h.ibk.ed.jp/

入試日程・募集人員・出願方法は年度によって変わります。出願前には必ず結城第一高校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。令和9年度の第1学年生徒募集定員は10月下旬に発表される予定なので、当サイトでは定員の数値を載せていません。

結城第一高校の学科と選抜方法

結城第一高校の学科と選抜方法

茨城県教育委員会「令和9年度茨城県立高等学校入学者選抜実施細則」の別表1「高等学校別入学者選抜実施方法」と「特色選抜実施概要一覧」から整理しました。学科ごとにB群の比率・特色選抜の実施と選抜資料・調査書重視の選抜で使う項目がすべて公表されているという点が茨城県の資料の特徴です。

課程・学科 B群の比率
(学力検査重視:調査書重視)
特色選抜 特色選抜の選抜資料 調査書重視の選抜で使う項目
普通科 80:20 実施しない — 3年間の評定・特別活動・部活動・特技等・総合的な学習の時間等

この学校は特色選抜を実施しません。別表1の特色選抜の欄に「実施しない。」と書かれています。共通選抜だけで決まるので、学力検査と調査書の2つに集中できます。特色選抜のための出願要件も志願理由書も必要ありません。

この学校には単位制の課程・学科があります。学年ごとに決まった時間割をこなすのではなく、必要な単位を積み上げて卒業します。科目の選び方で3年間の中身が大きく変わるので、教育課程表を学校のサイトで確認してください。

この記事の数値は令和9年度入学者選抜(2027年春入学)の資料によります。B群の比率・特色選抜の実施と選抜資料・調査書重視の選抜で使う項目は実施細則の別表1、特色選抜の割合・分野・配点・出願要件は「特色選抜実施概要一覧」の値です。令和9年度の第1学年生徒募集定員は10月下旬に発表される予定なので、当サイトでは定員の数値を載せていません。学科ごとの定員、特色選抜の出願要件の細かい条件、傾斜配点の配点は各学校の募集要項と県の資料で必ず確認してください。

茨城県の県立高校入試で押さえておくこと

茨城県の県立高校入試は一般入学が中心で、第1希望校と第2希望校の2段になっています。第1希望校ではすべての高等学校で共通選抜を実施し、学校の裁量で特色選抜を加えることができます。このほかに特例入学者選抜(帰国生徒・外国人生徒・成人)、連携型中高一貫教育校の入学者選抜、欠員補充があります。

ほかの県と比べたとき、茨城でまず押さえるべき点は3つです。

  • 共通選抜は「A群・B群」で判定する。学力検査の順位と調査書の順位の両方が上位に入っていれば、A群として原則合格になります
  • B群から合格者を出すときの「学力検査重視:調査書重視」の比率を学校が選ぶ。要項では7通りで、学校ごとに公表されています
  • 願書はインターネット(いばらき電子申請・届出サービス)で作る。志願者情報の登録と、書類の提出が別の手続きになります

以下の制度の説明は、茨城県教育委員会「令和9年度茨城県立高等学校(全日制・定時制)入学者選抜実施要項」と「同 入学者選抜実施細則」(156ページ)、「特色選抜実施概要一覧」(63ページ)から書いています。いずれも令和9年度入学者選抜(2027年春入学)の資料です。

令和9年度の第1学年生徒募集定員は10月下旬に発表される予定と特色選抜一覧に明記されています。当サイトでは定員の数値を載せていません。学科ごとの定員は、公表後に県のページで確認してください。

共通選抜はA群・B群で判定する

茨城の共通選抜でいちばん大事なのが、このA群・B群の仕組みです。

(ア) 共通選抜の対象となる受検者全員について、学力検査の得点合計の順位が募集定員から特例入学者選抜枠及び特色選抜枠の合格者数を引いた数の80%以内にあり、かつ、調査書の評定合計の順位が募集定員から特例入学者選抜枠及び特色選抜枠の合格者数を引いた数以内にある者をA群とし、残りをB群とする。A群に属する者は、原則として合格とする。ただし、調査書の記載事項又は学力検査の結果に特に問題のある者は保留とし、B群に加える。

言いかえると、こうなります。

見るもの A群に入る条件
学力検査の得点合計の順位 枠の80%以内
調査書の評定合計の順位 枠以内

学力検査は「80%以内」、調査書は「以内」で、基準の取り方が違います。学力検査のほうが条件が厳しいということです。「枠」というのは、募集定員から特例入学者選抜枠と特色選抜枠の合格者数を引いた数です。

受験する側から見ると、こう使えます。学力検査でも調査書でも上位に入っていれば、B群の判定を待たずに決まります。逆にどちらか一方だけが良い人は必ずB群に回るので、学校がB群でどちらを重く見るかが結果に直結します。

なお受検者数が募集定員内にあるときは、「募集定員」を「受検者数」と読み替えて選抜すると要項に書かれています。定員を割っても全員合格になるわけではないということです。

B群の「学力検査重視:調査書重視」の比率を学校が選ぶ

B群から合格者を決める方法は、次のように定められています。

(イ) B群に属する者のうちから合格者を選抜する方法は、学力検査の結果を重視した選抜及び調査書の記録を重視した選抜により、合格者を決定する。この2つの選抜で合格する人数の比率は、20:80、30:70、40:60、50:50、60:40、70:30、80:20の中から各高等学校が決定する。

この比率は実施細則の別表1「高等学校別入学者選抜実施方法」で学科ごとに公表されています。令和9年度の別表1(全日制・定時制の170学科)を集計すると、こうなります。

学力検査重視:調査書重視 学科数
80:20 77
70:30 41
50:50 44
60:40 4
30:70 3
40:60 1
20:80 0

要項では7通りですが、実際に使われているのは6通りです。いちばん調査書寄りの20:80を選んだ学科は1つもありません。80:20が77学科で最多なので、茨城のB群は全体として学力検査寄りだと言えます。

調査書寄りに振っている学科は少数なので、名前を挙げられます。

  • 40:60(調査書寄り)… 石下紫峰高校の普通科だけ
  • 30:70(いちばん調査書寄り)… 茨城東高校の普通科・筑波高校の普通科地域キャリアビジネスコース・古河第一高校の定時制普通科
  • 60:40 … 神栖高校・藤代紫水高校・三和高校(普通科と普通科ヒューマンサービスコース)

同じ学校でも学科によって比率が違うことがあります。学校単位ではなく学科単位で確認してください。

調査書重視の選抜で使う項目も学科ごとに違う

「調査書の記録を重視した選抜」で何を見るかも、学科ごとに公表されています。別表1の4つの列です。

項目 使う学科数(170学科中)
3年間の評定 170(すべて)
特別活動 多数
部活動・特技等 多数
総合的な学習の時間等 多数

3年間の評定は170学科すべてで使います。「3年間」なので、中学1年の成績からすべて入ります。3年の成績だけを見る県もあるなかで、茨城は3学年分です。

残る3項目の組み合わせは6通りあります。評定+特別活動+部活動・特技等+総合的な学習の時間等の4つすべてを使う学科が最多で、評定+総合的な学習の時間等だけという学科もあります。どの項目を使うかは別表1で学科ごとに確認してください。

特色選抜は募集定員の50%を上限に学校が実施できる

特色選抜は、学校の裁量で実施できる選抜です。

(ア) 各高等学校は、文化、芸術及び体育等の分野において優れた資質・実績を有する者を対象とする特色選抜を実施することができる。
(イ) 特色選抜枠は、すべての学科において、募集定員の50パーセントを上限とする。

押さえておくべき点が4つあります。

  • 特色選抜でも学力検査を受ける。共通選抜と同じ5教科の学力検査に加えて、面接・作文・実技検査が実施されます
  • 特色選抜で不合格になっても、そのまま共通選抜で判定される。要項に「特色選抜において合格と判定されなかった受検者については、特色選抜に出願しなかった他の受検者と併せて共通選抜により合否判定を行う」とあります
  • 志願理由書を提出する。ただし別に定める学校等では、志願理由書に代えて活動報告書を出します
  • 別に定める学校等では、面接に代えてプレゼンテーションを実施できる。令和9年度の別表1で「○プ」と書かれているのは日立第一高校(文化分野)とIT未来高校のIT科です

令和9年度に特色選抜を実施するのは、別表1の170学科のうち105学科です。65学科は「実施しない。」と書かれています。志望校が特色選抜を実施するかどうかは、別表1で確認してください。

もうひとつ。IT科及び科学技術科では学力検査の数学・理科に傾斜配点を行うと要項に定められています。配点は各高等学校が定めます。

特色選抜の配点は合計700点から1200点まで

特色選抜の配点は「特色選抜実施概要一覧」(63ページ)に学校ごとに載っています。学力検査+調査書+面接+作文+実技検査=合計という形で、合計は700点から1200点まであります。

ここに茨城らしい特徴が3つあります。

  • 学力検査は500点が基本だが、IT未来高校とつくばサイエンス高校だけ700点。一覧の注記に「学力検査は500点※とし(※IT未来高等学校、つくばサイエンス高等学校を除く)」と書かれています
  • 作文を使う学科は1つもない。要項では作文を実施できることになっていますが、令和9年度に作文の配点を置いた学校は一覧に1校もありません
  • 実技検査を使うのは2学科だけ。大洗高校の普通科音楽コース(実技300点・合計1200点)と中央高校の普通科スポーツ科学コース(実技100点・合計1000点)です

合計点の分布はこうなっています。

特色選抜の合計点 学校数
700点 2
800点 14
850点 2
915点 1
900点 15
1000点 16
1100点 6
1200点 5

915点という端数が1校あります。石岡第二高校です(学力検査500点+調査書215点+面接200点)。調査書の配点が215点という半端な数字になっています。配点は学校が自由に決められるということの現れです。

特色選抜の出願要件は、学校ごとに部活動の種目まで書き込まれています。一覧では対象となる部活動等に下線が引かれ、大会の名前や成績の条件まで明記されています。63ページのほとんどが出願要件の記述です。自分が条件に当たるかどうかは、必ず原文で確認してください。

学力検査は5教科各100点・合計500点満点

学力検査は国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科です。

(イ) 学力検査は、国語、社会、数学、理科及び外国語(英語)(「筆記テスト(35分)」、「聞き取りテスト(15分)」)とし、各教科とも50分間で行う。なお、その出題内容は、中学校学習指導要領(平成29年3月文部科学省告示)に基づくものとし、配点は各教科100点満点とする。

5教科各100点・合計500点満点です。英語だけは50分の中が筆記35分と聞き取り15分に分かれます。

実技検査は普通科のスポーツ科学コース、音楽科、美術科、メディア芸術科の志願者に対して実施されます(令和9年2月26日)。課題の内容は実施細則の別表4に書かれています。例えば中央高校の普通科スポーツ科学コースは30メートル走・ハンドボール投げ・立ち幅跳び・反復横跳び、水戸第三高校の音楽科は聴音記譜・コールユーブンゲン・専攻別課題という形で、種目や曲番号まで指定されています。

学力検査に使う漢字は、中学校までに学習する常用漢字表にあるものと県教育委員会の通知に明記されています。

一般入学は第1希望校と第2希望校の2段

茨城の一般入学は第1希望校と第2希望校の2段になっています。

4(1)イに規定する志願先変更の期間が終了した後に出願状況が確定した時点で志願者が募集定員に満たない学校、課程、学科又はコースについて、選抜を実施する。第2希望校に出願できる者は、上記4(1)アにおいて出願した者に限る。

仕組みを整理すると、こうなります。

第1希望校 第2希望校
出願できる学校 どの学校でも1校1課程1学科 志願者が募集定員に満たない学校・課程・学科・コースだけ
学力検査 2月25日に受ける 第1希望校で受検した成績をそのまま使う
出願できる人 だれでも 第1希望校に出願した者に限る
合格発表 3月11日 3月11日(同じ日)

学力検査は1回だけです。第2希望校で挽回する機会はなく、第1希望校で取った点がそのまま使われます。第2希望校の選抜は、学力検査の成績・調査書の評定合計得点・その他選抜に必要な資料を総合して合格者を決定すると要項に書かれています。

志願先の変更は1度だけできます。要項に「入学志願者は、入学願書の提出後、別に定める期間において、1度に限り志願する学校、課程、学科又はコースを変更することができる」とあります。

さらに合格者が募集定員に満たない学科については欠員補充があります。欠員補充では特色選抜は実施しません。

同一校の中で第2志望を出せる4つの場合

第1希望校の共通選抜では、同じ学校の中に第2志望を出せる場合が4つあります。

(ア) 同一校の同一課程における農業、工業、商業及び水産に関する学科を志願する場合。
(イ) 普通科のコースを志願する場合。ただし、筑波高等学校を除く。
(ウ) つくばサイエンス高等学校の普通科又は科学技術科を志願する場合。
(エ) 多部制の定時制課程における午前の部又は午後の部(IT科においてはA及びBと読み替える。)

「ただし、筑波高等学校を除く」という例外が要項に書かれているのが目を引きます。筑波高校には普通科のコースがありますが、この学校だけは第2志望を出せません。

別表1の注記では、第2志望を出せる学校が個別に挙げられています。

  • 大洗高校の普通科音楽コース → 同一校の普通科を第2志望にできる
  • 中央高校の普通科スポーツ科学コース → 同一校の普通科を第2志望にできる
  • 三和高校の普通科ヒューマンサービスコース → 同一校の普通科を第2志望にできる
  • つくばサイエンス高校 → 普通科と科学技術科が互いに第2志望になる

職業に関する学科では、同一校のそれぞれの学科内において第1及び第2の志望順位をつけて同時に2学科まで志願できるという形になります。日立工業・日立商業・水戸農業・水戸工業・水戸商業・海洋・鉾田第二・波崎・土浦工業・石岡第一・石岡商業・真壁・下館工業・総和工業などが別表1の注記に挙げられています。

単位制の高校が多い

茨城県には単位制の高校が多いです。別表1の注記から数えると、全日制で25校、定時制で7校が単位制です。

全日制は高萩清松・日立第一・磯原郷英・太田第一・大子清流(総合学科)・水戸第一・勝田工業・茨城東・鉾田第一・鉾田第二(総合学科)・鹿島・土浦第一・竜ヶ崎第一・江戸崎総合・取手第一・牛久栄進・つくばサイエンス・下館第一・下妻第一・結城第一・鬼怒商業・石下紫峰・水海道第一・八千代・坂東清風(総合学科)です。定時制は高萩・日立工業・水戸南・IT未来・鹿島灘・茎崎・結城第二です。

併設型中高一貫教育校10校はすべて普通科・単位制になっています。進学校に単位制が多いのが茨城の特徴です。

単位制は学年ごとに決まった時間割をこなすのではなく、必要な単位を積み上げて卒業する仕組みです。自分で科目を選べるぶん、何を選ぶかで3年間の中身が大きく変わります。情報系の科目がどれだけ用意されているかは学校ごとに違うので、教育課程表(カリキュラム)を学校のサイトで見てから決めてください。

中高一貫は併設型10校・中等教育学校3校・連携型1校

茨城県の中高一貫教育には3つの型があり、高校入試の扱いがまったく違います。

型 学校 高校入試の扱い
併設型(附属中学校あり) 日立第一・太田第一・水戸第一・鉾田第一・鹿島・竜ヶ崎第一・下館第一・土浦第一・下妻第一・水海道第一の10校 外部の中学校からも高校入試で入れる
中等教育学校 並木・勝田・古河の3校 6年一貫なので高校段階の募集をしない
連携型 小瀬の1校 連携型選抜という独立した選抜がある

併設型の10校はすべて普通科・単位制です。開校は日立第一が平成24年度、太田第一・鉾田第一・鹿島・竜ヶ崎第一・下館第一が令和2年度、水戸第一・土浦第一が令和3年度、下妻第一・水海道第一が令和4年度と、令和2年度以降に一気に増えました。

中等教育学校の3校は高校入試では受けられません。古河中等教育学校は旧・総和高等学校(平成25年度)、並木中等教育学校は平成20年度、勝田中等教育学校は令和3年4月開校です。校名に「高等学校」が付かないので、志望校を探すときに見落としやすいところです。

連携型は小瀬高校だけです。選抜資料は調査書・面接の結果・課題レポート・小論文で(別表3)、学力検査ではありません。検査日は令和9年2月26日(金)です。

願書はいばらき電子申請・届出サービスで作る

茨城の出願は手続きが2段になっています。

エ 入学願書は、インターネットを利用していばらき電子申請・届出サービスにより作成する。入学願書作成の際には、志願者情報の入力・登録(修正を含む。)を令和9年1月6日(水)から令和9年1月27日(水)までに、インターネットを利用していばらき電子申請・届出サービスにて行うものとする。

志願者情報の登録(1月6日〜1月27日)と、出願書類の提出(2月5日〜2月9日正午)は別の手続きです。どちらも済ませないと出願になりません。日程表にも「出願書類提出に先立って、必ずこの期間にインターネットを利用して志願者情報の入力・登録(修正)を行う」と注記されています。

志願先変更や第2希望校への出願でも、志願者情報の入力・登録が必要です(期間は別に定められます)。紙の願書だけで完結しないので、家庭でインターネットの環境を確保しておく必要があります。

入学願書等の提出は郵送も認められています。日程表には「郵送出願は、簡易書留で郵送出願受付期間必着」と書かれています。窓口の受付時間は日によって違い、最終日は午後2時までという日もあります。

学区はなく、隣接県との協定がある

茨城県の県立高校入試の資料には、一般入学の通学区域(学区)の定めがありません。実施要項の出願の規定は「出願は1校1課程1学科(コースを含む。)とする」だけで、住んでいる市町村による制限は書かれていません。156ページの実施細則にも、一般入学の通学区域の章はありません。

通学区域という語が出てくるのは隣接県から出願する場合の話だけです。実施細則の巻末に「隣接県公立高等学校入学志願者取扱協定」が載っています。

福島県教育委員会、茨城県教育委員会、栃木県教育委員会、群馬県教育委員会、埼玉県教育委員会及び千葉県教育委員会(以下「協定県教育委員会」という。)は、隣接県の県立高等学校及び市町村立高等学校(中略)への入学志願者の取扱いについて、次のとおり協定を締結する。

6県の教育委員会による協定で、平成18年11月30日に締結され、平成19年4月1日以後に入学する者から適用されています。中身で押さえるべき点は3つです。

  • 隣接県の県立高校への出願は、その県の「隣接学区内」の高校に限る(第1条)。一家転住その他特別な事情のある者は学区外からの出願も認められることがあります
  • 県内の公立高校と県外の公立高校の併願は認めない(第3条)。併願しない旨の証明書を添付しなければなりません
  • 隣接県からの志願者は、県内の志願者と平等に取り扱う(第2条)

協定には「協定県教育委員会中いずれかの教育委員会が学区の改編や通学区域の廃止を行った場合、当該県と隣接県との間の県立高等学校への入学志願者の出願の取扱いについては、別に定めることができる」という条項もあります(第1条第3項)。学区のある県とない県が隣り合っていることを前提にした規定です。

特例入学者選抜が3種

茨城県には特例入学者選抜が3種あります。いずれも全校の全日制課程及び定時制課程で実施されます。

種類 対象 実施日(令和9年度)
帰国生徒の特例入学者選抜 帰国生徒 2月25日(木)※例外として2月25日・26日の2日間になる場合もある
外国人生徒の特例入学者選抜 外国人生徒 2月25日(木)※同上
成人特例入学者選抜 成人(定時制課程のみ) 2月25日(木)

A群・B群の判定では「募集定員から特例入学者選抜枠及び特色選抜枠の合格者数を引いた数」が枠になります。特例入学者選抜で合格した人数も、共通選抜の枠から引かれるということです。

令和9年度の日程

令和9年度入学者選抜(2027年春入学)の日程です。茨城県教育委員会が公表している確定日程から整理しました。

項目 日
志願者情報の入力・登録(いばらき電子申請・届出サービス) 令和9年1月6日(水)〜1月27日(水)
一般入学出願(第1希望校) 2月5日(金)〜2月9日(火)正午
志願先の変更(1度だけ) 2月15日(月)〜2月16日(火)午後2時
第2希望校出願 2月18日(木)〜2月19日(金)午後2時
一般入学学力検査 2月25日(木)
特色選抜(面接等)・共通選抜実技検査・連携型入学者選抜 2月26日(金)
追検査(学力検査) 3月4日(木)
追検査(実技検査等) 3月5日(金)
合格者の発表 3月11日(木)午前9時
欠員補充 3月16日(火)

日程で注意すべき点が3つあります。

  • 学力検査(2月25日)と特色選抜の面接等(2月26日)は連続した2日です。特色選抜に出願した人は2日間続けて学校へ行くことになります
  • 追検査がある。インフルエンザなど学校保健安全法で出席停止の扱いが定められている感染症、急な入院等で受検できなかった人が対象で、学力検査の追検査は3月4日、実技検査等の追検査は3月5日です
  • 第1希望校・第2希望校とも合格発表は3月11日の同じ日です

各高等学校の募集要項は、学校のホームページで公表されます。特色選抜の出願要件と配点は学校ごとに違うので、志望校のページを必ず見てください。

茨城県の情報に関する学科

茨城県の県立高校には情報を扱う学科がいくつもあります。令和9年度の別表1に学科名として出てくるものを拾うと、こうなります。

学科 学校
IT科(A・B) IT未来高校(定時制・単位制)
科学技術科 つくばサイエンス高校(単位制)
情報技術科 水戸工業・土浦工業
情報電子科 日立工業
情報処理科 日立商業・石岡商業
情報ビジネス科 水戸商業
機械・情報技術科 常陸大宮
工業化学・情報科 波崎
電子機械科 総和工業
電気・電子科 下館工業
総合工学科 勝田工業(単位制)
サイエンス科 日立第一(単位制・併設型中高一貫)

ここに注意が必要です。くくり募集をしている学校では、別表1に個々の学科名が出てきません。「工業に関する学科」「商業に関する学科」とまとめて書かれるためです。くくりの中にも情報系の学科があります。

  • 玉造工業高校の工業に関する学科 … 機械科・電気科・情報技術科
  • 土浦第三高校の商業に関する学科 … 商業科・会計ビジネス科・情報処理科
  • 那珂湊高校の商業に関する学科 … 起業ビジネス科・情報ビジネス科
  • 鬼怒商業高校の商業に関する学科 … 商業科・情報ビジネス科
  • 古河第一高校の商業に関する学科 … 流通ビジネス科・会計ビジネス科・情報ビジネス科

学科名で検索しても出てこない情報系の学科があるということです。くくり募集の学校では、入学の時点で学科が決まりません。情報系の学科に進めるかどうかは、入学後の振り分けの仕組み次第なので、学校説明会で必ず確認してください。

制度の扱いまで違う学校が2つあります。IT未来高校とつくばサイエンス高校は、特色選抜の学力検査が500点ではなく700点です。さらにIT科及び科学技術科では学力検査の数学・理科に傾斜配点が行われます(配点は各校が定める)。IT未来高校のIT科では、面接に代えてプレゼンテーションが実施されます。

同じ「情報」でも、工業系はハードウェアと技術、商業系はビジネスと活用に軸があります。学科名だけでは中身が決まらないので、教育課程表で実際の科目を見てから選んでください。

県立高等学校改革プランの動き

茨城県は県立高等学校改革プランで学校の再編を進めています。令和9年度入学者選抜に関わる動きを、県の公表資料から整理します。

学校 内容
明野高校 真壁高校に機能統合。実施年度 令和7年度、閉校 令和8年度末。令和9年度入学者選抜では募集しない
太田第一高校の定時制(普通1学級) 閉課程。実施年度 令和7年度、閉課程 令和9年度末
勝田高校 令和8年3月31日に閉校(勝田中等教育学校の新設に伴う)
結城第一高校と鬼怒商業高校 学校連携型キャンパス制(統合なし)。実施年度 令和7年度

ここに落とし穴があります。県のリンク集(県立高等学校一覧)には、明野高校と太田第一高校の定時制がまだ載っています。けれども令和9年度の実施細則の別表1には入っていません。「学校の一覧に載っている」ことと「来年度の入試で募集する」ことは別だということです。志望校を探すときは、リンク集ではなく実施細則の別表1で確認してください。

結城第一高校と鬼怒商業高校の「学校連携型キャンパス制」は統合ではありません。2つの学校がそのまま残ったまま連携する形で、どちらも令和9年度入学者選抜で募集しています。実際にどの授業を一緒に受けるのかは、学校説明会で確認してください。

校名が似ていて別の学校という例もあります。閉校した勝田高校と、現役の勝田工業高校は別の学校です。勝田中等教育学校も別で、こちらは中等教育学校なので高校段階の募集をしません。

茨城県には高等専門学校がある

茨城県には高等専門学校があります。茨城工業高等専門学校(ひたちなか市中根866)で、5年一貫の国立の高専です。

本科は「国際創造工学科」の1学科に再編されています。学科を分けずに1つにまとめ、その中でコースを選ぶという形です。入学の時点で専門を決めなくてよいぶん、どこで、どうやってコースが決まるのかを学校説明会で確認してください。

高校ではなく高専なので、県立高校の入学者選抜とは日程も出願の仕組みもまったく別です。県立高校の実施要項と実施細則に高専のことは書かれていません。併願できるかどうかを含めて、高専の募集要項を別に確認してください。

中学校の段階で情報系や工学系に進む意思が固まっている人には、高専は選択肢として大きいです。5年かけて専門に取り組めて、そのまま就職も大学編入もできます。ただし途中で方向を変えるのは高校より難しいので、学校見学で実際の実習を見てから判断してください。

結城第一高校の受験対策に使える塾

塾を選ぶときに最初に決めるべきは、ブランドより形式です。集団で競うほうが動く人と、1対1で止まらないほうが進む人では、合う塾がまったく違います。下の各記事に、対象学年・指導形態・評判・情報Iへの対応をまとめてあります。

茨城県は首都圏の塾と地場の塾が混ざる県です。市進学院は千葉・茨城・埼玉・東京に展開し、森塾は茨城県内でつくば・水戸・土浦・取手・守谷などに教室があります。早稲田アカデミーは首都圏が中心で、茨城は水戸に校舎があります。公式サイトで展開エリアを確認したうえで挙げています。埼玉県が地盤のスクール21と、東京都が中心のenaは公式サイトに茨城の記載がないので挙げていません。

ただし教室は水戸市・つくば市・土浦市・日立市・取手市など一定規模の市に集まります。県北(大子町・北茨城市)や県西の町村では、通塾を前提にした受験計画が立てられないことがあります。この地域ではオンラインで完結する手段の価値が、ほかの地域より高くなります。

ほかのブランドと横並びで比べる場合は「学習塾・予備校のブランド比較一覧」をご覧ください。同じブランドでも校舎によって開講コースや講師が違います。最終的には通う予定の校舎で体験を受けてから決めてください。

結城第一高校の評判|評価されている点と注意点

評価されている点

  • 普通科の単位制
  • 鬼怒商業高校と学校連携型キャンパス制(統合ではなく連携)
  • 特色選抜を実施しないので、共通選抜に集中できる

注意点として挙がっている点

  • 学校連携型キャンパス制は統合ではない。両校とも令和9年度に募集している
  • 特色選抜を実施しない(別表1に「実施しない。」と明記)
  • 結城市には結城第一・結城第二(定時制)・鬼怒商業がある

ここに書いたのは、公式が公表している教育方針・課程の構成と、茨城県教育委員会が公表する実施要項・実施細則の別表1・特色選抜実施概要一覧から読み取れる選抜の形、そこから必然的に生じる向き不向きです。口コミサイトの点数や個々の書き込みは根拠にしていません。在校生・保護者の体感は学年やクラスによって大きく変わるためです。学校説明会や文化祭で、実際の様子を見てから判断してください。

テックジムから見た結城第一高校|情報Iとプログラミングの視点

結城第一高校は普通科の単位制です。B群の比率は80:20です。

この学校のいちばんの特徴は、鬼怒商業高校との連携です。県の「県立高等学校改革プラン」に、こう書かれています。

学校連携型キャンパス制(統合なし)
結城第一高等学校(普通3学級)と鬼怒商業高等学校(商業3学級、情報ビジネス1学級)、実施年度:令和7年度

「統合なし」と明記されているのが重要です。2つの学校がそのまま残ったまま連携する形で、どちらも令和9年度入学者選抜で募集しています。統合と間違えないでください。

改革プランには学級数まで書かれています。結城第一は普通3学級、鬼怒商業は商業3学級と情報ビジネス1学級です。普通科と商業科が連携するという組み合わせなので、普通科に入りながら商業の科目に触れられる可能性があります。ただし実際にどの授業を一緒に受けるのか、施設をどう使い分けるのかは学校説明会で確認してください。「連携」の中身は資料からは読み取れません。

特色選抜を実施しません。共通選抜だけで決まるので、学力検査と調査書の2つに集中できます。鬼怒商業は特色選抜を実施する(割合20%)ので、連携している2校でも選抜の仕組みは別です。

結城市には県立3校があります。結城第一(普通科・単位制)・結城第二(定時制・単位制)・鬼怒商業(商業のくくり募集・単位制)です。3校とも単位制という、めずらしい市です。

テックジムの視点から。普通科と商業科が連携する環境なら、情報処理の科目に触れる機会がある可能性があります。商業の情報は実務でそのまま使う技能なので、普通科から進学する人にとっても無駄になりません。「情報I」は必修で、共通テストでも使います。

高校では「情報I」が必修です。2025年1月の共通テストから、国立大学の一般選抜では原則として「情報」が課されるようになりました。文系・理系どちらに進んでも避けて通れない科目になっています。

内容はプログラミング・データの活用・ネットワーク・情報デザインです。共通テストには擬似言語のプログラム問題が出ます。解説を読んで納得するのと、自分でプログラムの流れを追えるのは別です。

共通テストの「情報I」には擬似言語のプログラム問題が出ます。解説を読んで納得するのと、自分でプログラムの流れを追えるのは別です。大学ごとの配点は「情報I 大学別配点まとめ」で、習う内容は「情報Iの教科書」で確認できます。

学校の近くでプログラミングを学ぶなら

学習塾とは別に、プログラミングそのものを学べる教室を探す場合は、通学圏のエリアごとにまとめた記事があります。住所・最寄駅からの距離・料金・対象学年を確認したうえで比較しています。

テックジムは入会金33,000円・月額22,000円(税込)で、コースを問わず受け放題という料金体系です。授業をせず、教材を進めながら分からないところをトレーナーに聞く自習型で、中高生から社会人までが同じ教室で学びます。受験指導はしません。茨城県内に校舎はありません。オンライン受講か、東京・永田町の東京本校が選択肢になります。茨城県は南部がつくばエクスプレスと常磐線で都内とつながっているので、県南からは都内の教室も通学圏に入ります。一方で県北や県西では通える教室が限られるぶん、オンラインの価値が相対的に大きくなります。

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最終更新:2026年10月4日。所在地と公式サイトは同日に茨城県教育委員会のリンク集(県立高等学校一覧)で確認しました。B群の比率・特色選抜の実施と選抜資料・調査書重視の選抜で使う項目は「令和9年度茨城県立高等学校入学者選抜実施細則」の別表1、特色選抜の割合・分野・配点は「特色選抜実施概要一覧」、制度と日程は「令和9年度茨城県立高等学校(全日制・定時制)入学者選抜実施要項」および県の日程表によります。令和9年度の第1学年生徒募集定員は10月下旬に発表される予定です。入試制度・コース構成は変更されることがあるため、出願の前には必ず学校の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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