UnityとVS Codeの連携方法|設定手順・補完が効かない時の対処・Visual Studioとの違い
UnityとVS Code(Visual Studio Code)を連携するには、VS CodeにMicrosoftの「Unity」拡張機能を入れ、Unity側で「Visual Studio Editor」パッケージを2.0.20以上にし、Preferences → External ToolsでVS Codeを外部スクリプトエディタに指定します。最後に「Regenerate project files」を押すと補完(IntelliSense)とデバッグが使えるようになります。
この記事では、VS Code公式ドキュメント、Unity拡張機能のMarketplaceページ、Unity 6.6のマニュアルを2026年10月18日に確認し、設定手順と「補完が効かない」「VS Codeで開かない」ときの確認点をまとめました。名前の似た古いパッケージ(Visual Studio Code Editor)を入れてしまう失敗が多いので、その見分け方も解説します。
UnityとVS Codeの関係:VS Codeはスクリプトを書く担当
VS Code単体ではゲームは作れません。オブジェクトの配置や当たり判定、見た目の調整はUnityエディタで行い、VS CodeはUnityのC#スクリプトを書いてデバッグする部分を担当します。VS Codeの公式ドキュメントも、VS Codeを使うとUnityのC#スクリプトを書いてデバッグするのが簡単になる、と説明しています(Unity Development with VS Code)。
なお、Unity 6.6のマニュアルによると、macOSでは新しくUnityエディタを入れるとVS Codeが既定のIDEとして一緒に入り、Windowsでは既定がVisual Studio(Visual Studio Communityが同梱)です(Unity Manual: Integrated development environment (IDE) support、2026年10月18日確認)。Macで最近Unityを入れた人は、すでにVS Codeが既定になっている場合があります。
連携に必要なもの
Unity拡張機能のMarketplaceページに書かれている動作要件は次のとおりです(Unity – Visual Studio Marketplace、2026年10月18日確認)。
| 必要なもの | 条件 | どこで用意するか |
|---|---|---|
| Unity | Unity 2021 LTS以降 | Unity Hub |
| C# Dev Kit | VS Codeで有効(Activated)になっていること | Unity拡張機能を入れると依存関係として入る |
| .NET ランタイム | .NET 10以降 | .NET Install Toolが見つけるか取得する |
| Visual Studio Editor パッケージ | 2.0.20以上 | UnityのPackage Manager |
VS Codeの公式ドキュメントによると、Unity拡張機能を入れると、C#を書くのに必要な依存関係(C# Dev Kitを含む)がまとめて入ります。C#関連の拡張機能を個別に探して入れる必要はありません。
UnityとVS Codeを連携する手順
手順1:VS CodeにUnity拡張機能を入れる
VS Codeの拡張機能ビューで「Unity」を検索し、発行元がMicrosoftのUnity(Unity for Visual Studio Code)をインストールします。Marketplaceのページでは発行元がMicrosoftであることを確認できます。
手順2:Unity側のVisual Studio Editorパッケージを2.0.20以上にする
Unity拡張機能は、UnityのVisual Studio Editorパッケージ(com.unity.ide.visualstudio)が作るプロジェクトファイルを使って、コードの移動や補完を行います。Unityでパッケージマネージャー(Window → Package Manager)を開き、バージョンを確認してください。Marketplaceページの手順は、Unityのバージョンで少し違います。
| Unityのバージョン | やること |
|---|---|
| Unity 2021 | Visual Studio Editorパッケージを2.0.20以上に更新する |
| Unity 2022・Unity 2023 | パッケージのロックを解除(Unlock)し、Version Historyタブから2.0.20以上に更新する |
| Unity 6系 | Unity 6.6のマニュアルでは、2.0.20以上がエディタの標準機能セット(Engineering feature set)に含まれると記載。念のためバージョンだけ確認する |
手順3:External ToolsでVS Codeを指定する
UnityのPreferences(環境設定)を開き、External Toolsの「External Script Editor」でVisual Studio Codeを選びます。
手順4:Regenerate project filesを押す
Marketplaceページの手順では、External Toolsの画面に「Visual Studio Editor v2.0.20」以上と表示されていることを確認してから、Regenerate project filesを押します。この操作で、VS Codeが補完に使うプロジェクトファイル(.csproj・.sln)が作り直されます。
手順5:スクリプトをダブルクリックして開く
UnityのProjectウィンドウでC#スクリプトをダブルクリックすると、UnityのプロジェクトがVS Codeで開きます。VS Code公式ドキュメントによると、シンタックスハイライト、IntelliSense(補完)、定義へ移動、参照のピーク表示、ホバー表示などが使えるようになります。
VS CodeでUnityをデバッグする方法
VS Code公式ドキュメントによると、Unityプロジェクトには、開いているUnityエディタにデバッガーをアタッチする設定が最初から用意されています。手順は次のとおりです。
- VS Codeでスクリプトの止めたい行にブレークポイントを置く
- F5キー(Run → Start Debugging)でデバッグを始める
- Unityエディタで再生(Play)し、ブレークポイントで止まることを確かめる
ビルドしたゲーム(プレイヤー)をデバッグしたいときは、コマンドパレットからAttach Unity Debuggerを実行すると、アタッチできるエディタとプレイヤーの一覧が表示されます。IPアドレスとポートが決まっている場合は、.vscode/launch.jsonに"type": "vstuc"の設定を追加して接続する方法も公式に示されています。
拡張機能にはもう一つ、選択したコードに対応するUnityのドキュメントを開くUnity API Referenceというコマンドもあります。
「Visual Studio Code Editor」パッケージは使わない(非推奨)
いちばん多い失敗が、名前の似たパッケージの取り違えです。
| パッケージ名 | ID | 状態 |
|---|---|---|
| Visual Studio Editor | com.unity.ide.visualstudio | 使う。Visual StudioとVS Codeの両方に対応 |
| Visual Studio Code Editor | com.unity.ide.vscode | 使わない。サポート終了 |
VS Codeの公式ドキュメントは、Unityが公開していたVisual Studio Code Editorパッケージを「もう保守されていない旧来のパッケージ」と説明しています。Unity 6.6のマニュアルも、com.unity.ide.vscodeはサポートされておらず使うべきではない、Visual Studio EditorパッケージがVS Codeにも対応している、と明記しています。古い解説記事ではVisual Studio Code Editorを入れるよう案内している場合があるので注意してください。
補完が効かない・VS Codeで開かないときの確認点
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| 補完(IntelliSense)が効かない | Visual Studio Editorパッケージが2.0.20以上か。External ToolsでRegenerate project filesを押したか。C# Dev Kitが有効になっているか |
| Unityの型(MonoBehaviourなど)が赤線になる | スクリプト単体ではなく、Unityからダブルクリックしてプロジェクトごと開いているか。プロジェクトファイルを作り直したか |
| スクリプトが別のエディタで開く | External ToolsのExternal Script EditorがVisual Studio Codeになっているか |
| 古いパッケージが入っている | Package ManagerにVisual Studio Code Editor(com.unity.ide.vscode)が入っていないか |
| 拡張機能が動かない | .NET 10以降のランタイムが取得できているか。Unityが2021 LTS以降か |
不具合の報告は、VS CodeのHelp → Report Issueから「An extension」を選び、Unityを選ぶと診断情報つきで送れる、とMarketplaceページに書かれています。
VS CodeとVisual Studio、どっちを使う?
どちらもUnity公式のマニュアルで対応IDEとして案内されており、どちらが正解ということはありません。違いは次の点です。
| 比べる点 | VS Code+Unity拡張機能 | Visual Studio |
|---|---|---|
| 既定になるOS(Unity 6.6) | macOS | Windows |
| Unityを入れたときの同梱 | macOSで同梱 | WindowsでVisual Studio Communityが同梱 |
| 向いている人 | 普段からVS Codeを使っていて、設定や操作をそろえたい人 | Windowsで、Unityの既定のまま始めたい人 |
ライセンスにも注意が必要です。C# Dev KitのMarketplaceページによると、C# Dev KitはVisual Studioと同じライセンスモデルで、個人・教育機関・オープンソース開発は無料(Visual Studio Communityと同じ条件)です。組織で使う場合は、Visual Studio ProfessionalやEnterpriseのサブスクリプションなどに含まれる形になります(C# Dev Kit – Visual Studio Marketplace、2026年10月18日確認)。会社の業務で使う場合は、ライセンス条件を確認してください。
初めてUnityに触れる段階なら、エディタ選びにこだわる必要はありません。Unityの既定のまま始め、スクリプトを書いて動かすことを優先しましょう。Unity自体の導入はUnityの環境構築|インストール手順、VS Codeそのものの使い方はVS Codeの使い方【初心者向け】、スクリプトの書き方はUnityのC#スクリプトの書き方で解説しています。
よくある質問
Q. UnityでVS Codeを使うのは無料ですか?
VS CodeとUnity拡張機能は無料で入れられます。依存するC# Dev KitはVisual Studio Communityと同じ条件で、個人・教育機関・オープンソース開発は無料です。組織での利用はVisual Studioのサブスクリプションなどが必要になる場合があります。
Q. Visual Studio Code Editorパッケージは入れたほうがいいですか?
入れないでください。Visual Studio Code Editor(com.unity.ide.vscode)はサポートが終わっています。使うのはVisual Studio Editor(com.unity.ide.visualstudio)の2.0.20以上です。
Q. VS Codeで補完が効きません。
Visual Studio Editorパッケージのバージョン、External ToolsでVS Codeが選ばれているか、Regenerate project filesを押したかを確認してください。スクリプトはUnityからダブルクリックしてプロジェクトごと開きます。
Q. 古いUnity(2020以前)でも使えますか?
Unity拡張機能の動作要件はUnity 2021 LTS以降です。それより古いバージョンでは、この方法は使えません。
Q. VS CodeでUnityのデバッグはできますか?
できます。ブレークポイントを置いてF5でデバッグを始めると、開いているUnityエディタにアタッチされます。ビルドしたプレイヤーにはAttach Unity Debuggerコマンドで接続します。
まとめ
- VS CodeにMicrosoftのUnity拡張機能を入れる(C# Dev Kitなども一緒に入る)
- Unity側はVisual Studio Editorパッケージを2.0.20以上にする
- External ToolsでVS Codeを指定し、Regenerate project filesを押す
- Visual Studio Code Editorパッケージはサポート終了。使わない
- デバッグはF5、プレイヤーにはAttach Unity Debugger
- Unity 6.6では、macOSの既定IDEがVS Code、Windowsの既定がVisual Studio





