Unityの基本操作と画面構成|シーンビューの動かし方とショートカットを初心者向けに解説

Unityの基本操作は、画面の5つのウィンドウ(Hierarchy・Scene・Game・Inspector・Project)の役割を覚え、シーンビューを「右ドラッグ+WASDで移動」「Alt(Option)+左ドラッグで回転」「Fキーで選んだ物に寄る」で動かし、W・E・Rキーで物体を移動・回転・拡大縮小できれば、最初の作業はひととおりこなせます。

この記事では、Unityの画面構成と、最初に覚える基本操作・ショートカットを、Unity公式マニュアル(Unity 6.0の日本語版、2026年10月18日確認)に沿ってまとめます。Unityとは何かという全体像はUnityとは?できることやC#との関係、ゲーム開発の始め方、インストールがまだの方はUnityの環境構築をご覧ください。

なお、Unityの公式リリース情報では、2026年10月18日時点の長期サポート(LTS)版は Unity 6.3(6000.3.26f1、2026年10月8日公開)と Unity 6.0(6000.0.85f1、2026年10月15日公開)です。これから始めるなら、Unity HubでLTS版を選んでおくと安心です。この記事で紹介する画面と操作は、Unity 6系で共通です。

Unityの画面構成:最初に覚える5つのウィンドウ

Unityエディターを開くと、いくつものパネル(ウィンドウ)が並んでいます。最初に覚えるのは次の5つと、上端のツールバーです。

ウィンドウ 何をする場所か
Hierarchy(ヒエラルキー) 今開いているシーンに置かれたゲームオブジェクトの一覧。親子関係もここで作る
Scene(シーンビュー) ゲームの世界を自由な視点で見ながら、物を置いたり動かしたりする作業場
Game(ゲームビュー) カメラから見た、実際のゲーム画面。再生ボタンを押すとここで動く
Inspector(インスペクター) 選んだゲームオブジェクトのコンポーネント(位置・見た目・スクリプトなど)を確認・編集する
Project(プロジェクト) プロジェクトのファイル(シーン、スクリプト、画像、プレハブなど)の一覧
Console(コンソール) エラー・警告と、スクリプトから出したメッセージを見る
ツールバー 再生・一時停止・コマ送りのボタン、アカウント、レイアウト切り替えなど

Unityでの作業の多くは、「Hierarchyで選び、Sceneで配置し、Inspectorで数値を調整し、Gameで動作を確かめる」という往復です。それぞれのウィンドウを順に見ていきます。

Hierarchy:シーンの中身の一覧

Hierarchyには、シーンに置かれたゲームオブジェクトが並びます。新しいプロジェクトを開いたときは、カメラとライトだけが置かれたシーンが開くので、まずこの2つが表示されています。何もない場所を右クリックすると新しいゲームオブジェクトを作れ、空のゲームオブジェクトはCtrl+Shift+N(macOSはCommand+Shift+N)でも作れます(Hierarchy ウィンドウ)。

あるゲームオブジェクトを別のゲームオブジェクトの上にドラッグすると、親子関係になります。親を動かすと子もまとめて動くので、「車体とタイヤ」「キャラクターと持ち物」のようにまとめて扱いたいものは親子にしておきます。

Scene:作業場になる3D空間

シーンビューは、ゲームの世界を好きな角度から眺めて編集する場所です。プレイヤーが見る画面ではなく、作る人のための視点なので、カメラの位置とは関係なく自由に動かせます。動かし方は次の章でまとめます。

Game:プレイヤーが見る画面

ゲームビューには、シーンに置いたカメラから見た映像が表示されます。ツールバーの再生ボタンを押すと再生モードになり、ここでゲームが実際に動きます。一時停止ボタンで止め、ステップボタンで1フレームずつ進められます(ゲームビュー)。

ここで初心者が必ず一度はつまずくのが、再生モード中に加えた変更は、再生を止めるとすべて元に戻るという仕様です。公式マニュアルにも、再生モードで加えた変更は一時的で、終了するとリセットされると書かれています。再生中に数値を調整して「これだ」と思ったら、値をメモしてから再生を止め、あらためて入力し直してください。再生モード中はゲームビュー以外の部分が暗く表示されるので、それを目印にすると気づきやすくなります。

Inspector:選んだ物の設定

HierarchyかSceneでゲームオブジェクトを選ぶと、Inspectorにそのゲームオブジェクトに付いているコンポーネントが並びます。どのゲームオブジェクトにも必ずTransform(位置・回転・大きさ)が1つ付いていて、これは削除できません。見た目を決めるMesh Renderer、物理演算のRigidbody、自分で書いたC#スクリプトなども、すべてコンポーネントとしてここに表示されます。

Unityでは、ゲームオブジェクトそのものは「入れ物」で、何ができるかは付けたコンポーネントで決まります。この考え方が分かると、Inspectorを見るだけで「この物体は何をするのか」が読めるようになります。

Project:ファイルの置き場

Projectウィンドウには、プロジェクトに関係するすべてのファイルが表示されます。閉じてしまったときは、メニューのWindow > General > Projectか、Ctrl+5(macOSはCmd+5)で開き直せます(Project ウィンドウ)。Hierarchyが「今のシーンに置いてある物」なのに対し、Projectは「プロジェクトが持っている材料の倉庫」です。

Console:エラーの確認とデバッグ

コンソールには、スクリプトのコンパイルエラーや警告、スクリプトからDebug.Logで出したメッセージが表示されます。Collapseで同じメッセージをまとめ、Error Pauseを有効にするとDebug.LogErrorが呼ばれたときに再生が一時停止します(Console ウィンドウ)。何かがおかしいと思ったら、まずコンソールを見る習慣を付けてください。

シーンビューの基本操作(視点の動かし方)

シーンビューの視点は、マウスとキーボードの組み合わせで動かします。公式マニュアル(シーンビューの操作)にある操作のうち、よく使うものをまとめました。

やりたいこと 操作(3ボタンマウス) Macのトラックパッドなど
視点を平行移動(パン) 中ボタンを押しながらドラッグ Option+Command+左ドラッグ
視点を回転(周回) Alt+左ドラッグ Option+左ドラッグ
ズーム スクロールホイール、またはAlt+右ドラッグ 2本指でドラッグ
一人称で飛び回る(フライスルー) 右ボタンを押したままWASDで前後左右、QEで上下 右クリックを押したまま同じキー
選んだ物を画面の中央に Hierarchyで選び、シーンビュー上でF 同じ
選んだ物に視点を追従させる Shift+F 同じ

どれを使ってもShiftを押しながらだと速く動きます。視点が逆さまになったり迷子になったりしたときは、シーンビュー右上のOrientationオーバーレイ(XYZの矢印が付いた立方体)の中央をShiftを押しながらクリックすると、斜め上から見た標準的な視点に戻ります。矢印をクリックすると、真上・正面・側面からの視点に切り替わります。

実際には、「Fで寄る→Alt+左ドラッグで回り込む→スクロールで距離を調整」の3つだけでもかなりの作業ができます。物体を見失ったら、まずHierarchyで選んでFを押してください。

ゲームオブジェクトの基本操作(移動・回転・拡大縮小)

置いた物体を動かすには、トランスフォームツールを使います。キーボードの左上に並んだキーで切り替えます(ゲームオブジェクトの配置)。

キー ツール 使い方
Q ビューツール ドラッグで視点をパン(物体は動かない)
W 移動 赤(X)・緑(Y)・青(Z)の矢印をドラッグして、その軸の方向に動かす
E 回転 球状のギズモの円をドラッグして回転
R スケール 中央の立方体で全体を、各軸の端で1方向だけ拡大縮小
T 矩形トランスフォーム 主に2DやUIの配置。移動・拡大縮小・回転を1つのギズモで
Y トランスフォーム 移動・回転・スケールを組み合わせたツール

ギズモをドラッグする代わりに、InspectorのTransformの数値を直接入力しても同じことができます。「ちょうど1マス分動かしたい」「高さを0に揃えたい」ときは数値入力のほうが確実です。

物体同士をぴったり並べたいときは、移動ツールを選んだ状態でVキーを押したままにすると頂点スナップになり、メッシュの頂点を別のメッシュの頂点に吸着させられます。床の上に物を置くといった作業で便利です。

実際にやってみる:最初の10分の練習手順

画面と操作を覚えたら、次の順に手を動かしてみてください。1つずつ、どのウィンドウで何が変わるかを確かめるのがコツです。

  1. Unity Hubで3Dのテンプレートを選んで新しいプロジェクトを作り、Hierarchyにカメラ(Main Camera)とライトがあることを確認する
  2. メニューのGameObject > 3D Object > Cubeで立方体を置く(Planeを置けば床になる)
  3. Hierarchyで立方体を選び、シーンビュー上でFを押して寄る
  4. Alt+左ドラッグで回り込み、スクロールで距離を調整する
  5. Wで移動ツールにして、立方体を床の上に動かす。Eで回転、Rで拡大縮小も試す
  6. InspectorのTransformに数値を打ち込み、ギズモの操作と同じ結果になることを確かめる
  7. 立方体をもう1つ置き、Hierarchyで片方をもう片方にドラッグして親子にする。親を動かして子が付いてくるのを見る
  8. ツールバーの再生ボタンを押し、ゲームビューでカメラから見た映像を確認する。再生中にTransformを変えて、停止すると元に戻ることも確かめる

Cube・Sphere・Capsule・Cylinder・Plane・Quadといった基本形状(プリミティブ)は、テスト用の仮の物体を作るのにも使えます(プリミティブとプレースホルダーオブジェクト)。同じ物体をたくさん使い回したくなったら、HierarchyからProjectウィンドウへドラッグしてプレハブにすると、設定ごと再利用できる部品になります(プレハブの作成)。

この次は、立方体にC#スクリプトを付けて動かす段階です。スクリプトの書き方はUnityのC#スクリプトの書き方、C#の文法そのものはC#の基本文法、エディターの細かい設定はUnity Hubの使い方で説明しています。

つまずいたときの確認ポイント

症状 まず確認すること
置いた物体が見えない Hierarchyで選んで、シーンビュー上でFを押す
視点がおかしくなった Orientationオーバーレイの中央をShift+クリック
Alt+ドラッグで回転できない Orientationオーバーレイ右上の鍵(回転ロック)が有効になっていないか
調整した値が消えた 再生モード中に変更していなかったか(ゲームビュー以外が暗くなっていたら再生中)
スクリプトが動かない・再生できない Consoleに赤いエラーが出ていないか
ウィンドウを閉じてしまった メニューのWindowから開き直す(ProjectならWindow > General > Project)。ツールバーのLayoutから保存済みのレイアウトを読み込むこともできる

よくあるエラーメッセージと対処はUnityでよくあるエラーと対処法にまとめています。

よくある質問

Q. Unityの画面構成はどうなっていますか?

中心になるのはHierarchy(シーン内の物の一覧)、Scene(編集用の3D空間)、Game(プレイヤーが見る画面)、Inspector(選んだ物の設定)、Project(ファイルの一覧)、Console(エラーとログ)の各ウィンドウと、上端のツールバーです。

Q. シーンビューで視点を回転させるには?

Altキー(macOSはOption)を押しながら左ドラッグすると、注目している点を中心に視点が回ります。右ボタンを押したままWASDキーを使うと、一人称視点で飛び回るように移動できます。

Q. 置いた物体を見失ったときは?

Hierarchyでその物体を選び、マウスをシーンビューの上に置いてFキーを押すと、物体が画面の中央に来るように視点が移動します。

Q. W・E・Rキーは何のショートカットですか?

トランスフォームツールの切り替えで、Wが移動、Eが回転、Rが拡大縮小です。Qは視点を動かすビューツール、Tは2DやUI向けの矩形トランスフォーム、Yは移動・回転・拡大縮小をまとめたツールです。

Q. 再生中に変えた設定が消えてしまうのはなぜですか?

再生モード中に加えた変更は一時的なもので、再生を止めるとリセットされる仕様だからです。残したい値はメモしておき、再生を止めてから入力し直してください。

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