就活のポートフォリオの作り方|技術職で評価される中身と添えるべき4項目

就活のポートフォリオは、デザイン職と技術職で意味が違います。デザイン職では提出が前提、技術職では必須ではないが強い武器です。この記事は技術職・IT系を志望する人向けに書きます。

企業が選考で見ているもの

話を進める前に、企業が実際に何を見ているかを押さえます。思い込みで対策すると的を外すからです。

企業が特に期待する能力 割合
課題設定・解決能力 80.1%
論理的思考力 72.1%
創造力 42.6%
傾聴力 35.9%
発信力 35.1%
経団連「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」(2022年1月18日公表)より。資質の側では「主体性」が84.0%で1位

「プログラミングができるか」は上位に入っていません。ここを誤解しないでください。企業が見たいのは課題を決めて解ける力と筋道を立てて考える力です。プログラミングが評価されるのは、それを示す材料になるからです。

ポートフォリオが効く理由

話すだけの経験は、面接官が確かめられません。ポートフォリオがあると、企業が期待する課題設定・解決能力(80.1%)を、実物で示せます。

話すだけ ポートフォリオあり
信用 面接官の判断に依存 実物で確認できる
深掘り 記憶に頼る コードを見ながら話せる
準備の証明 できない できる
技術職では必須ではありませんが、あると選考の会話が変わります

何を作るべきか

題材の派手さは関係ありません。見られているのは自分で課題を決めたかです。

作るもの 評価されやすさ 理由
自分か身近な人の困りごとを解くもの 高い 課題設定が自分に残る
既存サービスの一部を作り直したもの 高い 改善点を考えた過程が語れる
チュートリアルを改造したもの 中 改造した部分だけが評価される
チュートリアルをそのまま 低い 自分で決めた部分が無い
技術を詰め込んだだけのもの 低い なぜその技術かを説明できないと逆効果
いちばん上を狙ってください

「ポートフォリオサイト」を作ることが目的ではありません。自己紹介ページの体裁を整えることに時間をかける人がいますが、見られるのは中身の1つの作品です。作品が1つもない立派なサイトは意味がありません。

必ず添えるもの

作品だけ置いても伝わりません。次の4つを必ず添えてください。

  1. なぜ作ったか(誰のどんな不便を解くのか)
  2. どこで詰まったか(←最も読まれる)
  3. どう解いたか(他の方法と比べたか)
  4. 次に直したい点(振り返りができているか)

4つ目を書ける人は少数です。「完成しました」で終わる人が多いため、改善点を挙げられると振り返りの力が伝わります。

置き場所と見せ方

方法 向いている場面 注意
GitHub 技術職全般 READMEが本体。コードだけ置いても読まれない
動くURL(デプロイ済み) Web系 触れると強い
スライド・PDF 非エンジニア面接官向け 技術用語を外す
動画(操作の録画) 説明が難しいもの 短く(1〜2分)
GitHubのREADMEに上の4つを書くのが最も汎用的です

READMEに書くこと

# シフト調整ツール

## 何を解決するか
サークルのシフト調整に毎月半日かかっていた問題を自動化する

## 使った技術
Python / Flask / SQLite

## 苦労した点
希望が重なったときの優先順位。当初は先着順にしたが
早く出せる人が有利になり不満が出た。過去の割り当て回数を持たせて
少ない人を優先する方式に変更した。

## 今後直したい点
同時アクセス時の整合性が取れていない

「苦労した点」がいちばん読まれます。技術の一覧を並べるより、ここを厚く書いてください。

文系の人が気をつけること

文系であることに触れる必要はありません。作品が語ります。ただし技術選定の理由を聞かれたときに「調べたらこれが出てきたから」では弱いので、なぜそれを選んだかを1つ用意してください。

文系の就活全体はIT業界は文系でも入れるのか、エンジニア職を狙う場合は文系からプログラマーになるにはをご覧ください。

テックジムの事例(1件)

私たちは通学型のプログラミング教室を運営しています。受講生の中に、日東駒専と呼ばれる大学群の出身で、メガベンチャーのエンジニア職に就職した方がいます。

これは1件の事例です。確率を示すものではありません。「プログラミングを学べば内定率が何%上がる」という数字を出す記事を見かけますが、そうした統計は公表されていません。この事例が示すのは「大学名以外の材料で戦える場面がある」という一点だけです。

ただ、なぜ通ったのかは説明できます。学生のうちに手を動かして何かを作った経験は、前の章で見た「課題設定・解決能力」と「論理的思考力」をそのまま語れる材料になります。「頑張りました」ではなく「何に詰まって、どう調べて、どう直したか」を話せるからです。

よくある質問

ポートフォリオは必須ですか?

技術職では必須ではありません。ただしWeb系の自社開発企業では、あるかないかで差が出ます。デザイン職では提出が前提です。

未完成でも出していいですか?

構いません。「いまここまで動いて、次はここを直す」まで言えれば問題ありません。完成度より、現状を正確に説明できるかを見られます。

いくつ作ればいいですか?

1つで十分です。3つ浅く作るより、1つを深く語れるほうが強いです。

チームで作ったものでもいいですか?

構いませんが、担当範囲を正確に書いてください。チームの成果を自分の成果として書くと、深掘りで崩れます。

デザインが下手でも大丈夫ですか?

技術職では問題ありません。見られるのは考え方と実装です。デザイン職では別の話になります。

テックジムで学ぶ場合

作るものが決まらない場合は、まず無料講座で手を動かしてみてください。

テックジムは月額22,000円の通い放題で、教材を読み進めながら分からないところをトレーナーに聞く形式です。授業を聞く形ではないので、手を動かす時間がそのまま残ります。

東京本校(永田町)では毎週土曜にゼロから始めるPython入門講座、そしてゼロから始めるClaude Code講座を無料で開いています。どちらも説明会ではなく実際に手を動かす講座なので、まず1回来て、自分に合うかを確かめてから決めてください。

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テックジムは月額22,000円の通い放題でプログラミング教室を運営しています。東京本校(永田町)では毎週土曜にゼロから始めるPython入門講座、そしてゼロから始めるClaude Code講座を無料で開いています。どちらも説明会ではなく実際に手を動かす講座です。

まとめ

技術職のポートフォリオは必須ではありませんが、あると選考の会話が変わります。実物があると、企業が期待する課題設定・解決能力を確かめてもらえます。

作るものは自分か身近な人の困りごとを解くもの。題材の派手さは関係ありません。作品には「なぜ作ったか・どこで詰まったか・どう解いたか・次に直したい点」を必ず添えること。ポートフォリオサイトの体裁より、中身の1作品です。

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