社内SEに新卒でなるには?枠が少ない理由と3つのルート

社内SEは新卒採用が少ない職種です。理由は即戦力を求められるからです。社内に1〜数名しかいないことが多く、育成の体制を持てません。新卒で狙うなら、探し方を変える必要があります。

企業が選考で見ているもの

話を進める前に、企業が実際に何を見ているかを押さえます。思い込みで対策すると的を外すからです。

企業が特に期待する能力 割合
課題設定・解決能力 80.1%
論理的思考力 72.1%
創造力 42.6%
傾聴力 35.9%
発信力 35.1%
経団連「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」(2022年1月18日公表)より。資質の側では「主体性」が84.0%で1位

「プログラミングができるか」は上位に入っていません。ここを誤解しないでください。企業が見たいのは課題を決めて解ける力と筋道を立てて考える力です。プログラミングが評価されるのは、それを示す材料になるからです。

社内SEの仕事

仕事 中身
社内システムの企画・改善 業務に合う仕組みを考える
ベンダー管理 外部の開発会社に発注し、進行を管理する
ヘルプデスク 社員のPC・ネットワークの問い合わせ対応
インフラ管理 社内ネットワーク、サーバー、アカウント管理
セキュリティ対応 規程の整備、インシデント対応
会社によって比重がまったく違います。求人票の業務内容を必ず読んでください

「社内SE」という言葉は範囲が広すぎます。企画中心の会社と、ヘルプデスク中心の会社では仕事が別物です。面接で「業務の比率」を必ず聞いてください。入ってから「思っていた仕事と違う」となりやすい職種です。

新卒採用が少ない理由

  1. 人数が少ない。中小企業では1〜2名。枠がそもそも無い
  2. 育成の体制が無い。教える人がいないため即戦力を求める
  3. 幅広い知識が要る。ネットワーク・サーバー・業務システム・セキュリティ
  4. 社内調整が多い。各部署と話す力が求められる

新卒で狙う3つのルート

ルート 現実性 注意
大手企業の情報システム部門 比較的ある 配属は希望通りにならない場合がある
SIer・SESで経験を積んでから転職 最も一般的 3〜5年かかる
中小企業の社内SE枠 枠が出たときだけ 1人目になると相談相手がいない
情報システム子会社 ある 親会社のシステムが中心になる
2番目が最も現実的です。焦らず経験を積むルートです

SIer・SESから入る場合の注意はSESと客先常駐の違い、新卒でエンジニア職を狙う全体像は新卒・未経験からエンジニアになるをご覧ください。

学生のうちに何をするか

やること 理由
ネットワークの基礎 社内SEの土台。CCNAレベルの知識が効く
業務システムに触れる 会計・在庫などの業務知識が差になる
自分で何か作る 発注側でも作る側の事情が分かる必要がある
基本情報技術者 幅広い知識の証明になる
調整・交渉の経験 各部署と話す仕事が多い
幅広さが求められる職種なので、1点突破より広く触れるほうが合います

向いている人

「作るより、仕組みを整えるほうが好き」な人に向いています。自分でコードを書く時間は、開発職より少なくなります。

向いている 向いていない
社内の困りごとを解くのが好き 最新技術を触り続けたい
幅広く浅く知るのが苦でない 1つを深く掘りたい
調整・交渉が苦でない 人と話すのが苦痛
腰を据えて働きたい 技術力で市場価値を上げたい
技術を深めたい人は開発職のほうが合います

テックジムの事例(1件)

私たちは通学型のプログラミング教室を運営しています。受講生の中に、日東駒専と呼ばれる大学群の出身で、メガベンチャーのエンジニア職に就職した方がいます。

これは1件の事例です。確率を示すものではありません。「プログラミングを学べば内定率が何%上がる」という数字を出す記事を見かけますが、そうした統計は公表されていません。この事例が示すのは「大学名以外の材料で戦える場面がある」という一点だけです。

ただ、なぜ通ったのかは説明できます。学生のうちに手を動かして何かを作った経験は、前の章で見た「課題設定・解決能力」と「論理的思考力」をそのまま語れる材料になります。「頑張りました」ではなく「何に詰まって、どう調べて、どう直したか」を話せるからです。

よくある質問

新卒で社内SEになるのは難しいですか?

枠が少ないという意味では難しいです。ただし大手企業の情報システム部門には新卒枠があります。SIerで3〜5年経験を積んでから転職するルートが最も一般的です。

社内SEは楽だと聞きました

会社によります。1人で全部を見る会社では、障害対応で夜間も呼ばれます。「何人体制か」を面接で必ず聞いてください。

文系でもなれますか?

なれます。業務理解と調整力が効く職種です。ただしネットワークやサーバーの知識は必要なので、資格などで土台を作ってください。詳しくはIT業界は文系でも入れるのかをご覧ください。

ヘルプデスクとの違いは?

ヘルプデスクは問い合わせ対応が中心、社内SEは企画から関わります。ただし求人票で「社内SE」と書かれていてもヘルプデスク中心の場合があります。業務比率を確認してください。

テックジムで学ぶ場合

テックジムは月額22,000円の通い放題で、教材を読み進めながら分からないところをトレーナーに聞く形式です。授業を聞く形ではないので、手を動かす時間がそのまま残ります。

東京本校(永田町)では毎週土曜にゼロから始めるPython入門講座、そしてゼロから始めるClaude Code講座を無料で開いています。どちらも説明会ではなく実際に手を動かす講座なので、まず1回来て、自分に合うかを確かめてから決めてください。

関連記事

ITコンサルとの違いはITコンサルの新卒採用、職種全体はIT業界は文系でも入れるのかをご覧ください。

テックジムは月額22,000円の通い放題でプログラミング教室を運営しています。東京本校(永田町)では毎週土曜にゼロから始めるPython入門講座、そしてゼロから始めるClaude Code講座を無料で開いています。どちらも説明会ではなく実際に手を動かす講座です。

まとめ

社内SEは新卒枠が少ない職種です。人数が少なく育成体制が無いため即戦力を求められます。SIerで3〜5年経験を積んでから転職するルートが最も現実的です。

「社内SE」は範囲が広すぎる言葉です。企画中心とヘルプデスク中心では別の仕事になります。面接で「業務の比率」と「何人体制か」を必ず聞いてください。入ってから違ったとなりやすい職種です。

対面・無料|東京・永田町で毎週土曜日13時

1回の参加で、プログラミングの構造がわかる

ゼロからはじめるPython入門講座

8年間・累計600回開催/これまで全国で2万人以上が参加

「やはり対面で聞けるのはとても気づきがあり、価値があると思います」

参加者の声

  • 本当に初心者からの講座です。プログラミングに触ったことがなくて大丈夫です
  • 対面だから、その場で聞けます。つまずいた所を持ち帰らずに解決できます
  • 講座は1時間。そのあとも残って学習を続けられ、講師にも質問できます
  • 独学で挫折した方も。糸口が見つかって、講座のあと会員になる方が多くいます

無料で参加する|開催日程を見る

参加費は無料です