公明党連立離脱で落選危機の自民党議員ランキング【2024衆院選分析】

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2025年10月、自民党の高市早苗新総裁就任を受けて、公明党が連立離脱を検討する事態となっています。公明党の斉藤鉄夫代表は「連立をしないということは高市早苗と書かないということ」と明言し、首相指名選挙での協力を見直す可能性に言及しました。

もし公明党が連立を離脱した場合、最も深刻な影響を受けるのが、僅差で当選した自民党議員です。本記事では、2024年第50回衆院選の結果をもとに、公明党支援（創価学会票）を失った場合に落選リスクが高い自民党議員を分析します。

公明党支援の実態と影響力

創価学会票の規模

創価学会の組織票は選挙区によって異なりますが、一般的に：

• 都市部：5,000～20,000票
• 地方：3,000～10,000票
• 全国規模：数百万票

2024年衆院選では、公明党が推薦した自民党候補263人のうち、233人が当選（小選挙区180人、比例復活53人）しました。

2024年衆院選での接戦状況

小選挙区289選挙区のうち、接戦となった選挙区は：

• 0～500票差：5選挙区
• 501～1000票差：4選挙区
• 1001～5000票差：25選挙区
• 5001～10000票差：26選挙区

合計60選挙区が1万票以下の接戦となりました。

最高危険度：得票差500票以下の議員

公明党支援を失えば、確実に落選すると予想される議員たちです。

1位：愛知10区 若山しんじ氏（新人）

• 得票差：162票（立憲・藤原のりまさ氏に敗北）
• 当選状況：比例復活当選
• 落選リスク：★★★★★（最高）
• **分析：**三つ巴の大接戦。小選挙区で既に敗北しており、公明党支援なしでは次回当選は絶望的

2位：栃木3区 簗和生氏（前職）

• 得票差：178票（無所属・渡辺しんたろう氏との対決）
• 当選状況：小選挙区当選（比例重複なし）
• 落選リスク：★★★★★（最高）
• **分析：**裏金問題で比例重複を認められず背水の陣。次回は比例復活もできず、落選確実

高危険度：得票差1,000～5,000票の議員

この層には約25選挙区の自民党候補が含まれます。創価学会票を失えば、ほぼ全員が落選リスクに直面します。

東京15区 大空こうき氏（新人）

• 得票差：1,125票（立憲・酒井菜摘氏に敗北）
• 当選状況：比例復活当選
• 落選リスク：★★★★☆
• **分析：**現職議員の不正が問題となった選挙区。比例復活での当選のため、地盤が脆弱

その他の高リスク選挙区

詳細な得票差データが公開されていない選挙区も含め、1,000～5,000票差で当選した自民党議員は推定20～30名存在します。

中危険度：比例復活当選の議員53名

2024年衆院選で小選挙区で敗北し、比例復活で当選した自民党議員は53名います。

比例復活議員が抱える致命的リスク

1. 小選挙区で既に敗北している：選挙区での支持基盤が弱い
2. 次回も小選挙区で勝てない可能性が高い：公明党支援なしでは更に厳しい
3. 比例復活も不確実：党全体の得票数次第

地域別リスク分析

首都圏（東京・神奈川・埼玉・千葉）

• 80選挙区中、自民党は35議席のみ（前回は48議席）
• この地域での比例復活議員は特に危険
• 創価学会の組織が強い都市部での支援喪失は致命的

関西圏（大阪・兵庫・京都・奈良）

• 40選挙区中、自民党はわずか11議席
• 維新との競合が激しく、公明党支援なしでは戦えない

準危険度：得票差5,000～10,000票の議員

約26選挙区がこの範囲に該当します。一見安全そうですが、以下の要因で落選リスクがあります：

複合的リスク要因

1. 野党統一候補：次回選挙で野党が候補を一本化すれば危険
2. 無党派層の動向：2024年衆院選では無党派層が野党に流れた
3. 政権批判票：裏金問題など自民党への逆風が継続

なぜ公明党支援が重要なのか

選挙協力の実態

2024年衆院選における自公選挙協力：

• 公明党が推薦した自民党候補：263人
• 当選者：233人（当選率88.6％）
• 比例復活：53人

公明党が推薦しなかった場合、この233人のうち、推定50～80名が落選していた可能性があります。

創価学会票の特徴

1. 高い投票率：90％以上の会員が投票に行く
2. 確実性：組織的な投票依頼により、票が確実に入る
3. 分散力：会員が友人・知人にも投票を依頼（F取り）

2025年参院選への影響

公明党との連立が解消された場合、2025年7月の参議院選挙にも深刻な影響が出ます：

• 参院選での自民党予測議席：大幅減の可能性
• 衆参両院での過半数喪失：政権運営が不可能に
• 連立相手の模索：国民民主党や維新との連立交渉が必須

具体的な落選シミュレーション

ケーススタディ：都市部の接戦区

都市部で得票差3,000票で当選した議員の場合、創価学会票10,000票を失えば7,000票差で落選する計算になります。

自民党が取るべき対応

短期的対応

1. 公明党との関係修復：高市総裁が譲歩する必要
2. 政治とカネの問題への対応：透明性の確保
3. 政策面での歩み寄り：公明党の主張を受け入れる

中長期的対応

1. 支持基盤の強化：創価学会票に依存しない選挙体制
2. 都市部での支持回復：若年層へのアプローチ
3. 新たな連立相手の確保：国民民主党・維新との関係構築

公明党の判断基準

公明党が連立離脱を決断する可能性がある条件：

1. 政治とカネの問題で進展なし
2. 靖国神社参拝の問題
3. 外国人との共生政策での対立
4. 支持母体・創価学会内の反発

2025年10月10日の党首会談が重要な分岐点となります。

まとめ：最大53名＋αが落選危機

確実な落選危機（得票差500票以下）

• 3名が確認済み
• 推定で更に2名程度

高度な落選リスク（比例復活組）

• 53名全員が小選挙区で敗北済み
• 次回も勝てない可能性が極めて高い

中程度の落選リスク（得票差5,000票以下）

• 推定25～30名
• 野党統一候補次第で危険

合計で80～90名の自民党国会議員が、公明党支援喪失により落選リスクに直面していると推定されます。

今後の展開予測

シナリオ1：連立継続

公明党が最終的に連立継続を決断した場合：

• 自民党は政策面で大幅譲歩が必要
• 公明党の発言力が増大
• 不安定な連立関係が続く

シナリオ2：連立解消

公明党が連立を離脱した場合：

• 次回衆院選で自民党は50～80議席を失う可能性
• 政権交代または少数与党政権
• 国民民主党や維新との連立交渉

シナリオ3：部分的協力

連立は解消するが、重要法案では協力：

• 不安定な政権運営
• 法案ごとの交渉が必要
• 選挙協力は行わない

結論：自民党政権の危機

2024年衆院選の結果分析から、自民党の多くの議員が創価学会票に依存している実態が明らかになりました。

公明党との連立解消は、単なる議席減少に留まらず、自民党政権そのものの存続を脅かす重大事態です。

高市総裁がどのような判断を下すか、そして公明党がどう応じるか。2025年10月の政局は、日本政治の大きな転換点となる可能性があります。

【注意事項】 本記事は2024年10月27日実施の第50回衆院選の公開データと、2025年10月の報道に基づいて作成しています。比例復活議員53名全員の詳細な得票差データは公開されていないため、一部は推定を含みます。正確な情報は総務省の公式選挙データをご参照ください。

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