Python入門|基本文法7つをサンプルコードと実行結果で学ぶ(最後にじゃんけんゲーム)

Python入門は、「表示(print)→変数と型→条件分岐(if)→繰り返し(for)→リストと辞書→関数→ライブラリ(import)」の7つを、実際にコードを動かしながら順に覚えるのが最短です。このページでは7つをサンプルコードと実行結果で一通りたどり、最後にそれらを全部使う「じゃんけんゲーム」を作ります。

コードはすべてPython 3.12で実行し、表示された結果をそのまま載せています。まだPythonを入れていない方は、ブラウザだけで動かせるPythonをブラウザで無料で使えるサイトを使えばすぐ試せます。学習全体の進め方(何週目に何をやるか)はPython 始め方|初心者向け学習ロードマップにまとめているので、この記事は「最初の数時間で手を動かす教材」として使ってください。

Pythonとは:最新版と、初心者が最初に作れるもの

Pythonは、文法が短く読みやすいプログラミング言語で、業務の自動化、データ分析、Webアプリ、AI・機械学習など幅広い分野で使われています。最新版はPython 3.15.0(2026年10月9日リリース)です(python.orgで2026年10月18日確認)。この記事の内容は3.10以降ならどのバージョンでも同じように動きます。

入門を終えた段階で作れるものの例は次のとおりです。

作れるもの 使う文法・ライブラリ
じゃんけん・数当てなどのゲーム if・for・random
家計簿・成績の集計 リスト・辞書・関数
ファイル名の一括変更・フォルダ整理 for・os / pathlib
CSVやExcelの集計 csv / pandas(入門のあとで学ぶ)

1. 表示と計算:print()

プログラムの第一歩は、画面に文字や計算結果を表示することです。

print("Hello, Python!")
print(3 + 4 * 2)
print(7 / 2, 7 // 2, 7 % 2, pow(2, 10))

実行結果:

Hello, Python!
11
3.5 3 1 1024

/ は普通の割り算、// は割り算の整数部分、% は余り、pow(2, 10) は2の10乗(べき乗)です。かけ算は足し算より先に計算されるので、3 + 4 * 2 は11になります。

2. 変数とデータ型

変数は、値に名前をつけて覚えておく入れ物です。Pythonでは型(文字列・整数・小数など)を宣言する必要はなく、入れた値によって決まります。

name = "タロウ"
age = 20
height = 172.5
print(name, age, height)
print(type(name), type(age), type(height))
print(f"{name}さんは{age}歳です")

実行結果:

タロウ 20 172.5
<class 'str'> <class 'int'> <class 'float'>
タロウさんは20歳です

文字列の前に f をつけると(f文字列)、{} の中に変数の値を埋め込めます。型が違うもの同士を足すとエラーになる点には注意が必要です。

age = "20"
print(age + 1)

実行結果(エラー):

Traceback (most recent call last):
  File "/private/tmp/claude-501/-Users-user-Desktop-claude-SEO/dc85b48e-9c76-47be-a490-4d4fe2ffa1be/scratchpad/n003/code/ny/s3.py", line 2, in <module>
    print(age + 1)
          ~~~~^~~
TypeError: can only concatenate str (not "int") to str

「文字列(str)に整数(int)はつなげられない」という意味です。int() で整数に変換すれば計算できます。

age = "20"
print(int(age) + 1)

実行結果:

21

変数の使い方はPythonの変数の使い方を初心者向けに解説でくわしく説明しています。

3. 条件分岐:if・elif・else

条件によって処理を変えるときはif文を使います。if の次の行は半角スペース4つ分の字下げ(インデント)が必要です。

score = 75
if score >= 80:
    print("合格")
elif score >= 60:
    print("あと少し")
else:
    print("不合格")

実行結果:

あと少し

条件は上から順に調べられ、最初に当てはまったものだけが実行されます。and・or を使った複数条件の注意点はif文の複数条件(and・or)とelifの落とし穴にまとめています。

4. 繰り返し:for・while

決まった回数や、リストの中身を順に処理するときはfor文、条件を満たす間ずっと繰り返すときはwhile文を使います。

for i in range(3):
    print(i)

n = 1
while n < 100:
    n *= 2
print(n)

実行結果:

0
1
2
128

range(3) は0、1、2の3つです(3は含まない)。while文は、1を2倍し続けて100以上になったところで止まり、128を表示しています。

5. リストと辞書:たくさんのデータをまとめる

複数の値を順番に並べるのがリスト、「名前と値」の組で管理するのが辞書です。

fruits = ["りんご", "みかん"]
fruits.append("ぶどう")
print(fruits, len(fruits), fruits[0], fruits[-1])

prices = {"りんご": 150, "みかん": 80}
prices["ぶどう"] = 400
for name, price in prices.items():
    print(name, price)

実行結果:

['りんご', 'みかん', 'ぶどう'] 3 りんご ぶどう
りんご 150
みかん 80
ぶどう 400

fruits[-1] は最後の要素です。辞書は .items() を使うと、名前と値を同時に取り出せます。リストをもっと短く作る書き方はfor文を内包表記に書き換える方法で扱っています。

6. 関数:処理に名前をつける

何度も使う処理は関数にまとめます。def で定義し、return で結果を返します。

def bmi(weight, height_cm):
    h = height_cm / 100
    return round(weight / (h * h), 1)

print(bmi(65, 172))

実行結果:

22.0

身長172cm・体重65kgのBMIを計算しています。関数の作り方はPythonで関数の作り方|def・引数・戻り値、関数という考え方そのものは関数とは?プログラミングの関数を簡単にで説明しています。

7. ライブラリ:import で機能を借りる

Pythonには、乱数・日付・ファイル操作などの機能が「標準ライブラリ」として最初から入っています。import で読み込んで使います。

import random
import datetime

random.seed(1)
print(random.randint(1, 6))
print(datetime.date(2026, 10, 18).strftime("%Y年%m月%d日"))

実行結果:

2
2026年10月18日

random.seed(1) は乱数の出方を固定する命令で、何度実行しても同じ結果になるようにしています(この記事の実行結果を再現できるようにするためで、ゲームでは外して使います)。標準ライブラリの一覧はPython 標準ライブラリ(公式ドキュメント)で確認できます。

仕上げ:7つを全部使ってじゃんけんゲームを作る

ここまでの文法を組み合わせると、ゲームが作れます。自分の手をグー・チョキ・パーの順に出し、コンピューターの手を乱数で決めて勝敗を判定します。

import random

hands = ["グー", "チョキ", "パー"]

def judge(me, cpu):
    if me == cpu:
        return "あいこ"
    win = {("グー", "チョキ"), ("チョキ", "パー"), ("パー", "グー")}
    return "勝ち" if (me, cpu) in win else "負け"

random.seed(2)
for me in hands:
    cpu = random.choice(hands)
    print(f"あなた:{me} コンピューター:{cpu} → {judge(me, cpu)}")

実行結果:

あなた:グー コンピューター:グー → あいこ
あなた:チョキ コンピューター:グー → 負け
あなた:パー コンピューター:グー → 勝ち

このコードには、変数・リスト・関数・if(三項演算子)・for・f文字列・import がすべて入っています。random.seed(2) の行を消すと、実行するたびにコンピューターの手が変わります。さらに me = input("グー・チョキ・パーのどれ? ") で自分の手を入力させるようにすれば、遊べるゲームになります。

入門の次にやること

  1. 何も見ずに書く:Python練習問題10問(解答・実行結果つき)で、教材を見ずに書けるかを確かめる
  2. エラーを読む:上の TypeError のように、エラーの最後の行に原因が書かれています。最後の行を翻訳して読む習慣をつける
  3. 作りたいものを決める:自動化ならファイル操作、データ分析ならpandas、アプリならWebフレームワークへ進む

勉強時間の目安やつまずきやすい点はPythonは難しい?超初心者が最短で習得する勉強法、テーマ別の記事一覧はPython初心者に読んでもらいたい記事まとめから探せます。

ひとりでエラーが解決できずに止まってしまう場合は、質問できる場所を使うと進みが速くなります。テックジムは東京・永田町の東京本校で学ぶ対面・通学型のプログラミングスクールで、自分のペースで課題を進め、わからないところはその場でトレーナーに聞けます。入会金33,000円+月額22,000円で通い放題(学生は月額16,500円)です。まずは毎週土曜日に開いている無料Python講座で、実際にコードを書いて試せます。

よくある質問

Q. Python入門は何から始めればいいですか?

print()で表示することから始め、変数と型、if文、for文、リストと辞書、関数、importの順に、コードを動かしながら覚えるのがおすすめです。この記事はその順番でサンプルコードと実行結果を載せています。

Q. Pythonの最新バージョンはいくつですか?

2026年10月18日時点の最新版はPython 3.15.0で、2026年10月9日にリリースされました。入門で学ぶ文法は3.10以降ならどのバージョンでも同じように使えます。

Q. Python入門の段階で何が作れますか?

じゃんけんや数当てなどの簡単なゲーム、家計簿や成績の集計、ファイル名の一括変更などが作れます。この記事の最後では、7つの基本文法を使ってじゃんけんゲームを作っています。

Q. 数学や英語が苦手でもPythonは学べますか?

入門で使う数学は四則演算と余りの計算程度です。英語もprint・if・forなど限られた単語の意味がわかれば進められます。エラーメッセージは英語なので、最後の行を翻訳して読む習慣をつけると困りません。

プログラミング学習に興味がある方は、まずは無料体験会へ

無料体験会・お申し込みはこちら