オンラインでプログラミング学習する際の注意点|初心者が挫折しない勉強法

オンラインでプログラミングを学べる環境が増えています。しかし、オンラインで学べることと、オンラインで効率よくプログラミングが身につくことは別問題です。

特に初心者の場合、動画を見るだけではなく、実際にコードを書いて、実行し、エラーを修正する「トライ&エラー」が重要です。

この記事では、オンラインでプログラミング学習する際の注意点と、初心者が効率よく上達するためのポイントを解説します。

オンラインでプログラミングを学習する際の7つの注意点

  1. 動画を見るだけで勉強した気にならない
  2. キーボード操作の遅さに気づきにくい
  3. 自分の無駄な動作に気づきにくい
  4. エラー解決に時間をかけすぎる
  5. 「調べる」「考える」に時間をかけすぎる
  6. 分からないところを質問するまでに時間がかかる
  7. 学習を継続する強制力が弱い

1.動画を見るだけで勉強した気にならない

オンラインのプログラミング学習で、最も注意したいのが「動画を見ただけで勉強した気になる」ことです。

講師の説明を聞いて「なるほど」と思っても、それだけでプログラミングが書けるようになるわけではありません。

動画を見ることと、プログラミングを書けることは別です。

プログラミングは実際に手を動かして学ぶ「実技」です。

例えば、Pythonの変数を学ぶなら、次のようなコードを実際に自分で書いて実行してみることが大切です。

name = "太郎" 
print(name)

「動画を見る → 自分でコードを書く → 実行する → エラーを修正する」という流れを作りましょう。

2.キーボード操作の遅さに気づきにくい

プログラミング初心者には、コードを書く以前のパソコン操作で時間を使っている人も少なくありません。

  • マウスを頻繁に使う
  • ショートカットキーを使わない
  • キーボードを見ながら入力する
  • 画面の切り替えに時間がかかる
  • コードを書くたびに手が止まる

本人にとっては普通の操作なので、自分の操作が遅いことに気づきにくいのが問題です。

特にオンライン学習では、講師が受講者の細かな操作を確認しにくいため、このような無駄が放置されることがあります。

3.自分の無駄な動作に気づきにくい

プログラミング初心者は、学習中に次のような無駄な時間を使ってしまうことがあります。

  • ひじをついて考え込む
  • 手が止まる
  • 画面を何度も切り替える
  • マウスを多用する
  • ショートカットを使わない
  • すぐ実行すればいいのに実行しない
  • 小さなミスを延々と探す
  • 必要以上に検索する
  • 必要以上に考え込む

こうした行動は、本人にとっては自然なものです。そのため、自分一人では無駄に気づくことが難しい場合があります。

4.エラー解決に時間をかけすぎる

プログラミングではエラーが発生することは珍しくありません。

重要なのは、エラーが出ないことではなく、エラーに対して適切に対処できるようになることです。

しかし初心者の場合、一つのエラーに必要以上の時間を使ってしまうことがあります。

print("こんにちは"

例えば、このコードなら括弧が閉じていないことが原因です。

ところが、初心者は「なぜ動かないのだろう」と考え続けたり、検索を繰り返したりすることがあります。

こうした小さなミスを延々と探していると、学習効率が下がってしまいます。

5.「調べる」「考える」に時間をかけすぎる

プログラミングでは自分で考えることが重要です。しかし、考えすぎることが学習効率を下げる場合もあります。

5分考えても分からない問題を30分考え続けるより、講師やAIに質問した方がよいケースもあります。

一方で、何でもすぐに検索して答えを見ると、自分で考える力が身につきにくくなることもあります。

つまり重要なのは、「自分で考えるべき問題」と「すぐに質問・検索すべき問題」を判断することです。

初心者の場合、この判断自体が難しいため、講師から適切なタイミングでアドバイスを受けることには大きな意味があります。

6.分からないところを質問するまでに時間がかかる

オンラインスクールでは質問できる環境が用意されていることがあります。

しかし、「もう少し自分で調べよう」と考えているうちに、30分、1時間と経ってしまうことがあります。

もちろん自分で調べることは大切です。

ただし、

分からない → 調べる → 試す → エラー → また調べる

というサイクルを繰り返し、一つの問題に学習時間の大半を使ってしまうことには注意が必要です。

7.学習を継続する強制力が弱い

オンライン学習のメリットは自由なことです。

しかし、自由であることは、自分で学習を管理しなければならないということでもあります。

「今日は忙しいから明日やろう」が続けば、プログラミングはなかなか上達しません。

特に初心者は最初の段階でつまずきやすいため、一定の学習ペースを維持できる仕組みが重要です。

オンライン英会話とプログラミング学習は同じではない

「オンライン英会話が成功しているのだから、プログラミングもオンラインで十分なのでは?」と思う人もいるでしょう。

しかし、両者には大きな違いがあります。

オンライン英会話では、講師と会話すること自体がトレーニングになります。

講師に話しかけられれば答えなければならないため、「喋らなければならない」という強制力も働きます。

一方、プログラミングでは、講師と会話するだけではプログラミング能力は身につきません。

実際に、

  • キーボードを打つ
  • コードを書く
  • 実行する
  • エラーを確認する
  • 修正する
  • もう一度実行する

という作業を繰り返す必要があります。

プログラミングは「説明を聞くこと」ではなく「コードを書くこと」で理解が深まる学習なのです。

プログラミング学習は「スポーツ」に近い

プログラミング学習は、スポーツに近い部分があります。

スポーツ選手は、ルールや理論を本で読んだだけでは上達しません。実際に身体を動かし、コーチに動きを見てもらいます。

そして、「フォームが違う」「もっと早く動いた方がいい」といった、自分では気づけない問題を指摘してもらいます。

プログラミングも同じです。

自分では効率的にやっているつもりでも、実際にはマウスを使いすぎていたり、考え込みすぎたりしているかもしれません。

そのため、初心者の段階では実際のコーディングを見てもらうことに大きな価値があります。

オンライン学習にもメリットはある

ここまでオンライン学習の注意点を紹介しましたが、オンライン学習が悪いという意味ではありません。

  • 時間と場所を選ばない
  • 教材を何度でも見られる
  • 自分のペースで学習できる
  • 通学時間が必要ない
  • 全国どこからでも受講できる

オンラインには多くのメリットがあります。

問題は「オンラインだからダメ」なのではなく、オンラインだけで完結させようとすることです。

初心者は「オンライン+直接指導」も検討しよう

プログラミング初心者の場合、オンライン教材だけに頼るのではなく、

自分でコードを書く時間+講師に実際の作業を見てもらう時間

を組み合わせる方法もおすすめです。

講師に実際のコーディングを見てもらえば、次のような問題を発見できます。

  • マウスを使いすぎている
  • キーボード操作が遅い
  • すぐ実行すればいいのに考え込んでいる
  • エラーを必要以上に調べている
  • 小さなミスを見つけるのに時間をかけている

こうした問題は、自分一人では気づきにくいものです。

AIを使ったプログラミング学習にも注意

ChatGPTやClaudeなどのAIを利用すれば、エラーの原因を説明してもらったり、コードについて質問したりできます。

ただし、AIにコードを書いてもらって、それをコピー&ペーストするだけでは、プログラミング能力は身につきにくくなります。

AIを使う場合も、

考える → 書く → 実行する → エラーになる → AIに質問する → 修正する

という順番を意識しましょう。

AIを「自分の代わりにプログラミングするもの」ではなく、プログラミング学習のコーチや相談相手として使うことがポイントです。

オンラインでプログラミングを学ぶなら「手を動かす時間」を増やそう

オンライン学習で最も重要なのは、視聴時間ではなく、コーディング時間を確保することです。

例えば1時間勉強するなら、動画を50分見るよりも、動画や解説を見る時間を20分程度にして、残りを実際のコーディングに使う方法があります。

大切なのは、「勉強=動画を見ること」にならないことです。

プログラミング初心者は「トライ&エラーの速度」を意識しよう

プログラミングが上達するためには、トライ&エラーの回数と速度も重要です。

「コードを書く → すぐ実行する → エラーを確認する → 修正する → もう一度実行する」というサイクルを回しましょう。

分からないときに考え続けるだけではなく、まず小さくコードを書いて実行してみることも重要です。

ただし「すぐ実行する」だけが正解ではない

もちろん、何でも考えずに実行すればよいわけではありません。

プログラミングに慣れてくると、設計や保守性、セキュリティなどについて「ちゃんと考える」ことが重要になります。

初心者の段階では「考えすぎないこと」、習熟してきたら「ちゃんと考えること」が重要です。

自分のレベルに応じて、「考える」「調べる」「試す」「質問する」のバランスを身につけましょう。

オンラインと通学型、どちらがいい?

項目 オンライン 通学・対面
時間の自由度
場所の自由度
教材の繰り返し
自分のペース
学習の強制力
操作のチェック
その場での質問
無駄な操作の指摘
コーディング実技の指導

特に初心者の場合は、実際のコーディングを見てもらえる環境が大きなメリットになります。

オンラインでプログラミングを学ぶのがおすすめな人

  • パソコン操作に慣れている
  • 自分で学習計画を立てられる
  • 分からないことを適切に質問できる
  • エラーを調べて解決できる
  • 自分で学習を継続できる
  • ある程度プログラミング経験がある
  • 通学する時間を確保できない

反対に、プログラミングが完全に初めてで、パソコン操作にも慣れていない人は、オンライン教材だけに頼らず、講師に実際のコーディングを見てもらう機会を作るとよいでしょう。

まとめ|オンライン学習は「見る」より「書く」が重要

オンラインでプログラミングを学ぶことには、時間や場所に縛られないという大きなメリットがあります。

しかし、オンライン教材を見ているだけでプログラミングが身につくわけではありません。

プログラミングは実技です。

コードを書いて、実行して、エラーを出して、修正する。このトライ&エラーを繰り返すことで、少しずつプログラミングが身についていきます。

また初心者のうちは、マウスを使いすぎる、手が止まる、調べすぎる、考えすぎるなど、自分では気づきにくい無駄が発生します。

だからこそ、自分でコードを書くことに加えて、第三者に実際のコーディングを見てもらうことにも価値があります。

オンラインか通学かという二択ではなく、「自分で手を動かす時間」と「人からフィードバックを受ける時間」をどう組み合わせるかという視点で学習環境を選ぶことが大切です。

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