暗記に頼らないプログラミング学習法|関数・用語を覚えなくても上達する方法

プログラミングを勉強していると、

  • 「この関数は覚えておいたほうがいい」

  • 「Pythonの基本用語を暗記しなければ」

  • 「コードを見ないで書けるようにならないと」

  • 「ノートにまとめて知識を整理しよう」

と考えてしまう人は少なくありません。

しかし、プログラミング学習では、すべてを暗記する必要はありません。

むしろ、基本関数や用語の暗記に時間を使いすぎると、実際にプログラムを作る練習が不足してしまいます。

この記事では、暗記中心の学習で挫折しやすい理由と、**「忘れてもいい。その都度調べればいい」**という考え方をベースにした「テックジム方式」のプログラミング学習法について解説します。


プログラミングは暗記科目ではない

まず理解しておきたいのは、プログラミングは英単語や歴史の年号を覚えるような暗記科目ではないということです。

たとえばPythonには、

len()
print()
range()
enumerate()
type()
input()

など、たくさんの基本関数があります。

これらを最初から全部暗記しようとすると、覚えることが大量にあります。

さらに、

  • リスト

  • タプル

  • 辞書

  • 関数

  • 引数

  • 戻り値

  • クラス

  • オブジェクト

  • モジュール

など、覚えるべき用語も増えていきます。

しかし、実際にプログラムを書くときに、

「この関数、名前は知っているけど、引数は何だったっけ?」

となることは珍しくありません。

そのときに重要なのは、暗記しているかどうかではなく、調べて使えるかどうかです。


なぜ「暗記中心」のプログラミング学習は挫折しやすいのか?

暗記中心の学習には、いくつかの問題があります。

1.覚えることが多すぎる

プログラミングには非常に多くの関数や文法があります。

Pythonだけでも、標準ライブラリや外部ライブラリまで含めれば、覚えるべき情報は膨大です。

さらに実務では、

  • Python

  • SQL

  • HTML

  • CSS

  • JavaScript

  • Git

  • API

  • フレームワーク

など、複数の技術を扱うことになります。

これらをすべて暗記するのは現実的ではありません。


2.覚えても使わなければ忘れる

人間は、使わない知識を忘れていきます。

たとえば、

enumerate()

という関数を勉強したとしても、数週間使わなければ、

「enumerateってどう使うんだっけ?」

となることがあります。

これは学習に失敗したわけではありません。

忘れるのは普通です。

重要なのは、

「忘れたからダメ」

と考えるのではなく、

「忘れたら調べればいい」

というスタンスを持つことです。


3.暗記しているだけではプログラムを作れない

プログラミングでは、

「関数を知っている」

ことと、

「プログラムを作れる」

ことは別です。

たとえばlen()を知っていても、

「ユーザーが入力した文字列の長さを調べて、条件によって処理を分岐させる」

というプログラムを作れるとは限りません。

プログラミングで重要なのは、知識の量だけではなく、

知っているものを組み合わせて問題を解決する能力

です。


暗記に頼らない「テックジム方式」

そこでおすすめしたいのが、暗記を前提にしないプログラミング学習法です。

テックジム方式では、最初から大量の知識を覚えることを目的にしません。

基本的な考え方は、

忘れてもいい。必要になったら調べる。そして実際にコードを書いて検証する。

というものです。

具体的には、次のような学習スタイルを取ります。

  • データ型を覚えようとしない

  • 基本関数を覚えようとしない

  • 用語を覚えようとしない

  • ノートにまとめようとしない

  • 写経をしない

  • 忘れてもいいので、その都度調べる

  • サンプルから仕様変更する課題を解く

  • プログラムを実行して検証する

順番に説明します。


データ型を覚えようとしない

Pythonを勉強すると、

  • int

  • float

  • str

  • list

  • tuple

  • dict

  • bool

など、さまざまなデータ型が出てきます。

もちろん、最終的にはそれぞれの特徴を理解する必要があります。

しかし、最初から、

「intは整数型、floatは浮動小数点型、strは文字列型……」

と暗記することを学習の中心にする必要はありません。

実際にコードを書いて、

x = 10
print(type(x))

と実行すれば、実際の動作を確認できます。

つまり、

「覚える → 使う」ではなく、「使う → 必要なことを理解する」

という順番でもいいのです。


基本関数を覚えようとしない

これも非常に重要です。

初心者は、

「Pythonの基本関数を全部覚えなければ」

と考えがちです。

しかし、実際のプログラミングでは、必要になったときに検索すれば済みます。

例えば、

「Pythonでリストの要素数を調べたい」

と思ったら、

「Python リスト 要素数」

と検索すれば、

len(list)

という方法を見つけられます。

大切なのは、

「lenという関数を暗記していること」ではなく、「必要な処理を実現する方法を調べられること」

です。


用語を覚えようとしない

プログラミング学習では、専門用語も大量に登場します。

例えば、

  • 変数

  • 引数

  • 戻り値

  • オブジェクト

  • インスタンス

  • メソッド

  • クラス

  • モジュール

  • ライブラリ

などです。

もちろん、用語の意味を理解することは重要です。

しかし、

「用語の定義を暗記してからプログラムを書く」

必要はありません。

むしろ実際にコードを書きながら、

「この部分が引数なのか」

「この値が戻り値なのか」

と確認したほうが理解しやすいケースもあります。

用語を覚えることを目的にしない。

これがポイントです。


ノートにまとめようとしない

プログラミング学習では、きれいなノートを作ることが目的になってしまうことがあります。

例えば、

「Python基本関数まとめ」

というノートを作って、

print()
len()
range()
enumerate()
input()
type()

と整理していく。

一見、勉強しているように見えます。

しかし、ここで問題なのは、

ノートを作る時間と、コードを書く時間のどちらが長いか

です。

プログラミングを上達させたいのであれば、基本的にはコードを書く時間を増やしたほうがいいでしょう。


写経をしない

プログラミング学習では「写経」という方法もあります。

教材に書かれているコードを、そのまま自分のエディタに入力する方法です。

写経にはコードに慣れるという意味では一定の効果があります。

しかし、写経だけでは、

「なぜこのコードを書くのか?」

を考える機会が少なくなります。

そのため、テックジム方式では、単純にサンプルコードを写すのではなく、サンプルを変更して動かすことを重視します。


「忘れてもいい」というスタンスを持つ

ここが暗記に頼らない学習法の重要なポイントです。

例えば、

enumerate()を忘れてしまった。

それで問題ありません。

検索します。

「Python enumerate 使い方」

と検索して、使い方を確認します。

そしてコードを書きます。

names = ["田中", "佐藤", "鈴木"]

for i, name in enumerate(names):
    print(i, name)

実行します。

すると、

0 田中
1 佐藤
2 鈴木

と表示されます。

この経験を繰り返すことで、

「忘れたら調べる → 書く → 実行する」

というプログラミングの基本動作が身についていきます。


「サンプルから仕様変更する」課題を解く

暗記に頼らない学習で特に重要なのが、サンプルプログラムを自分で変更する練習です。

例えば、最初に次のようなプログラムがあったとします。

names = ["田中", "佐藤", "鈴木"]

for name in names:
    print(name)

これをそのまま写すのではありません。

例えば、

「名前と一緒に番号も表示してください」

という仕様変更をします。

すると、

names = ["田中", "佐藤", "鈴木"]

for i, name in enumerate(names):
    print(i, name)

のように変更することになります。

ここで、

「enumerateってどう使うんだっけ?」

となったら調べればいいのです。

これが非常に重要です。


なぜ「仕様変更」が効果的なのか?

実際のプログラミングでは、

「教科書に書いてあるコードをそのまま入力してください」

という仕事ばかりではありません。

むしろ、

「このプログラムを少し変更してください」

という場面が多くあります。

例えば、

  • 入力項目を増やす

  • 表示内容を変更する

  • 条件を追加する

  • 計算方法を変更する

  • エラー処理を追加する

  • データを別の形式に変換する

などです。

そのため、

完成したコードを暗記するより、コードを変更する練習をしたほうが実践的

です。


プログラムは「実行して検証する」

もう一つ重要なのが、

頭の中だけで考えない

ということです。

初心者は、

「このコードならたぶん動くはず」

と考えて終わってしまうことがあります。

しかし、プログラミングでは実際に実行してみることが重要です。

例えば、

x = 10
y = "20"

print(x + y)

と書いたら、実行してみます。

するとエラーになります。

ここで、

「なぜエラーになったのか?」

を調べます。

このように、

コードを書く → 実行する → エラーを見る → 調べる → 修正する

というサイクルを回します。

これがプログラミング学習そのものです。


暗記型学習とテックジム方式の違い

暗記型の学習 テックジム方式
関数を覚える 必要になったら調べる
用語を暗記する コードを書きながら理解する
ノートにまとめる コードを書く
写経する サンプルを変更する
正解コードを覚える 自分で仕様変更する
エラーを避ける エラーを検証する
忘れないようにする 忘れても調べる
知識を増やす プログラムを動かす
教材を読む 手を動かして問題を解く

プログラミング学習では「検索力」もスキル

プログラマーは、すべてを暗記しているわけではありません。

実際には、

「この処理をどうやって実現するんだろう?」

と考えて、検索したり、ドキュメントを確認したりします。

例えば、

Pythonでリストを並び替えたい

なら、

「Python list sort」

などと検索します。

必要な情報を見つけて、コードを書いて、実行します。

つまり、

「覚えていること」より「必要な情報を見つけて使えること」

が重要なのです。


AI時代は「暗記しない学習」がさらに重要になる

生成AIの普及によって、この傾向はさらに強くなっています。

例えば、

「PythonでCSVファイルを読み込むコードを書いて」

とAIに質問すれば、コードの例を出してもらえます。

しかし、AIが生成したコードをそのままコピーするだけでは、プログラミングスキルは身につきません。

重要なのは、

  1. コードを確認する

  2. 実際に実行する

  3. 自分の目的に合わせて変更する

  4. エラーを確認する

  5. 修正する

  6. 再度実行する

というプロセスです。

これは、テックジム方式の考え方とも相性が良い学習方法です。


暗記に頼らないプログラミング学習の具体的な手順

初心者なら、次の流れで学習してみてください。

STEP1:サンプルコードを見る

まずは完成したサンプルを確認します。

STEP2:そのまま写さない

コードの意味を大まかに確認します。

STEP3:仕様を一つ変更する

例えば、

「表示する内容を変更してください」

「入力項目を追加してください」

などの課題に取り組みます。

STEP4:分からなければ検索する

関数名や文法を忘れていても問題ありません。

その都度調べます。

STEP5:実行する

書いたコードを実際に動かします。

STEP6:エラーを確認する

エラーが出ても失敗ではありません。

STEP7:修正する

原因を調べてコードを修正します。

STEP8:もう一度実行する

動作を確認します。

この繰り返しによって、徐々にプログラムを自分で変更できるようになります。


「覚えてからプログラミング」ではなく「プログラミングしながら覚える」

ここまでの話を一言でまとめると、

覚えてからプログラミングするのではなく、プログラミングしながら必要なことを覚える。

ということです。

最初から、

  • データ型

  • 関数

  • 文法

  • 用語

  • ライブラリ

を全部覚えようとする必要はありません。

実際にプログラムを書いて、

「ここが分からない」

と思ったところを調べる。

そして使ってみる。

忘れたら、また調べる。

この繰り返しで構いません。


まとめ|プログラミングは「暗記」より「実行」

プログラミング学習で大切なのは、知識を大量に暗記することではありません。

特に初心者のうちは、

  • データ型を覚えようとしない

  • 基本関数を覚えようとしない

  • 用語を覚えようとしない

  • ノートにまとめようとしない

  • 写経をしない

  • 忘れてもいい

  • 必要になったらその都度調べる

  • サンプルから仕様変更する

  • プログラムを実行して検証する

という考え方が重要です。

プログラミングは、「知っている量」を競うものではありません。

分からないことを調べ、コードを書き、実行し、エラーを修正しながら、目的のプログラムを完成させる技術です。

だからこそ、

「忘れてはいけない」ではなく、「忘れたら調べればいい」

くらいの気持ちで学習してみてください。

暗記から離れて、手を動かす。

これが、プログラミングを継続するための大きなポイントです。

今の勉強法に不安がある方は、独学やオンライン学習はやめて、対面・通学型プログラミングスクールで経験豊富な講師にアドバイスを聞くのが近道です。

 

テックジム方式について

テックジムでは、教材を読む・暗記することを中心にするのではなく、実際にコードを書いて、実行し、課題に合わせてプログラムを変更していく学習スタイルを重視しています。

「プログラミングを勉強しているのに、なかなかコードが書けるようにならない」という人は、学習方法そのものを「暗記型」から「実践型」に変えてみるとよいでしょう。

実際にテックジム方式を体験したい方は「ゼロからはじめるPython入門講座」にご参加ください。

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