エムポックスの症状と予防対策|知っておきたい基礎知識【2025年最新】
エムポックスとは
エムポックスは、エムポックスウイルス(旧称:モンキーポックスウイルス)による感染症です。2023年5月26日に感染症法上の名称が「サル痘」から「エムポックス」に変更されました。
1970年にアフリカのコンゴ民主共和国でヒトへの初めての感染が確認されて以来、主に中央アフリカから西アフリカにかけて流行してきましたが、2022年5月以降、世界的な流行が発生し注目を集めました。
日本では感染症法上の4類感染症に指定されており、2025年9月26日時点で国内では255例の感染が確認されています。
エムポックスの症状
初期症状(前駆症状)
感染から6〜13日程度(最長21日)の潜伏期間を経て、以下のような症状が現れます。
- 発熱
- 頭痛
- リンパ節の腫れ(顎下、頸部、鼠径部)
- 筋肉痛
- 倦怠感
特徴的な皮膚症状
発熱後1〜3日すると、特徴的な発疹が出現します。
- 顔面や四肢に多く出現
- 手のひらや足の裏にも発疹が現れる(水痘との鑑別点)
- 紅斑→丘疹→水疱→膿疱→かさぶたへと段階的に変化
- 発疹は通常2〜4週間持続
近年の流行では、従来とは異なる特徴も報告されています。
- 発熱などの前駆症状がない場合がある
- 会陰部、肛門周囲、口腔など局所に病変が集中することがある
- 異なる段階の皮疹が同時に見られる場合がある
感染経路
エムポックスは主に以下の経路で感染します。
ヒトからヒトへの感染
- 接触感染: 感染者の皮膚病変、かさぶた、体液、血液に触れることで感染
- 飛沫感染: 感染者との近距離での長時間の対面により、咳やくしゃみの飛沫にさらされることで感染
- 性的接触: 口腔、肛門、性器との接触を含む性的な接触
- 媒介物感染: 感染者が使用した寝具や衣類などを介した感染
発症の4日前頃から、発疹がすべてかさぶたになり剥がれ落ちるまで(約2〜4週間)は、他者への感染力があります。
動物からヒトへの感染
アフリカの流行地域では、感染した野生動物(主にげっ歯類)に咬まれたり、血液や体液に触れることで感染することがあります。
エムポックスのクレード(型)
エムポックスウイルスは大きく2つのグループに分類されます。
クレードI(コンゴ盆地型)
- 中央アフリカに常在
- より重症化しやすい
- 適切な治療を行った場合の致死率は1.4〜1.7%程度
クレードII(西アフリカ型)
- 西アフリカに常在
- 比較的軽症
- 2022年以降の世界的流行の原因ウイルス(クレードIIb)
- 致死率は0.3%程度
日本国内で確認されている症例はすべてクレードIIbであり、クレードIの報告はありません。
診断方法
エムポックスが疑われる場合、以下の検査が行われます。
- 水疱や膿疱の内容液、かさぶた、組織を用いたPCR検査
- ウイルス遺伝子の検出による確定診断
エムポックスを疑う症状がある場合は、事前に医療機関に電話で相談してから受診することが重要です。
治療方法
基本的な治療
エムポックスの治療は対症療法が中心です。
- 解熱鎮痛薬による発熱や痛みの緩和
- 皮膚病変の清潔保持
- 脱水予防のための水分補給
- 必要に応じた二次感染の予防
抗ウイルス薬
2024年12月に抗ウイルス薬「テコビリマット」が日本で薬事承認されました。現在は特定臨床研究の枠組みで、全国7つの医療機関において投与が可能です。
- 市立札幌病院
- 東北大学病院
- 国立国際医療研究センター
- 藤田医科大学病院
- りんくう総合医療センター
- 福岡東医療センター
- 琉球大学病院
予防対策
日常生活での予防
-
感染者との接触を避ける
- 発疹や体調不良のある人との密接な接触を避ける
- 感染者の寝具や衣類を共用しない
-
手指衛生の徹底
- こまめな手洗いや手指消毒を行う
-
マスクの着用
- 感染が疑われる人と接触する際はサージカルマスクを着用
-
海外渡航時の注意
- アフリカの流行地域では野生動物との接触を避ける
- 十分に加熱されていない動物の肉を食べない
- 渡航先の感染状況を事前に確認する
ワクチン接種
天然痘ワクチン(LC16ワクチン)は、エムポックスに対して約85%の予防効果があるとされています。現在、日本では特定の医療機関で特定臨床研究として接種が実施されています。
感染者と接触した場合、早期にワクチン接種を受けることで発症予防が期待できます。
重症化リスクが高い人
以下の方は重症化しやすいため、特に注意が必要です。
- 免疫不全状態の方(HIV感染症など)
- 妊婦
- 小児
- アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある方
感染が疑われる場合の対応
エムポックスを疑う症状(発熱と発疹など)がある場合は、以下の手順で対応してください。
-
事前に医療機関に電話相談
- いきなり受診せず、まず電話で症状を伝える
- 海外渡航歴や接触歴を伝える
-
受診時の注意
- マスクを着用する
- 公共交通機関の利用を避ける
-
他者との接触を避ける
- 診断が確定するまで他者との密接な接触を控える
国内の発生状況
2025年9月現在、日本国内では255例のエムポックス感染が確認されています。2022年7月に国内初の症例が報告されて以降、散発的な患者発生が続いていますが、大規模な流行には至っていません。
2025年9月5日には、世界保健機関(WHO)がコンゴ民主共和国及び周辺国における「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」の終了を宣言しました。世界的に感染拡大に関する報告は減少していますが、引き続き注意が必要です。
まとめ
エムポックスは適切な対処により多くの場合は自然に回復する感染症ですが、正しい知識を持って予防することが重要です。
- 発熱と特徴的な発疹が主な症状
- 接触感染と飛沫感染が主な感染経路
- 手指衛生と感染者との接触回避が予防の基本
- 症状がある場合は事前に医療機関に相談
最新の情報は厚生労働省や国立健康危機管理研究機構のウェブサイトで確認できます。不安な症状がある場合は、早めに医療機関に相談しましょう。
参考情報
- 厚生労働省「エムポックスについて」
- 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
- 外務省 海外安全ホームページ
※本記事の情報は2025年9月時点のものです。最新情報は公的機関の発表をご確認ください。
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