エンジニア職の自己PRの書き方|未経験・新卒で刺さる強みと例文
自己PRとガクチカは役割が違います。ガクチカは何をしたか、自己PRはどんな人間か。同じ経験を使っても構いませんが、結論の置き方が変わります。ここを混ぜると、どちらも締まりのない文章になります。
自己PRとガクチカの違い
| ガクチカ | 自己PR | |
|---|---|---|
| 問われていること | 何をしたか | どんな強みがあるか |
| 書き出し | 課題や状況から | 強みの結論から |
| 中心 | 過程(詰まった点と対処) | 強みが表れた具体例 |
| 締め | 学んだこと | 入社後にどう活かすか |
企業が選考で見ているもの
話を進める前に、企業が実際に何を見ているかを押さえます。思い込みで対策すると的を外すからです。
| 企業が特に期待する能力 | 割合 |
|---|---|
| 課題設定・解決能力 | 80.1% |
| 論理的思考力 | 72.1% |
| 創造力 | 42.6% |
| 傾聴力 | 35.9% |
| 発信力 | 35.1% |
「プログラミングができるか」は上位に入っていません。ここを誤解しないでください。企業が見たいのは課題を決めて解ける力と筋道を立てて考える力です。プログラミングが評価されるのは、それを示す材料になるからです。
エンジニア職で使える強みと、避けたい強み
企業が期待する能力に対応する強みを選んでください。前の章の表がそのまま指針になります。
| 強み | 対応する企業の期待 | エンジニア職での説得力 |
|---|---|---|
| 原因を切り分けて考えられる | 論理的思考力(72.1%) | 非常に高い |
| 分からないことを調べて進められる | 主体性(84.0%) | 非常に高い |
| 課題を見つけて手を打てる | 課題設定・解決能力(80.1%) | 高い |
| 地道に続けられる | — | 中(具体例が要る) |
| コミュニケーション能力 | — | 中(誰でも書く) |
| 責任感がある | — | 低い(抽象的すぎる) |
| リーダーシップ | — | 低(新卒には求められにくい) |
「コミュニケーション能力」は書かないほうが無難です。選考で最も重視される項目ではありますが、全員が書きます。差がつかないうえ、具体例が弱いと逆効果になります。
未経験・新卒の書き方
技術力を強みにしないでください。新卒に技術力は期待されていません。「伸びる根拠」を示すほうが効きます。
400字の例文(調べて進められる強み)
私の強みは、分からないことを自分で調べて前に進められることです。
独学でPythonを学び始めたとき、参考書のコードが動かず1週間止まりました。
当初は書き写し間違いを探していましたが見つからず、エラーメッセージを
そのまま検索する方法に切り替えました。すると使っているバージョンでは
廃止された書き方だと分かりました。それ以降、まずエラー文を読む習慣が
つき、詰まる時間が大幅に減りました。入社後も分からないことは必ず出ます。
調べ方を持っていることが、早く立ち上がる力になると考えています。
この例では技術力を主張していません。主張しているのは調べ方を持っていることです。新卒の自己PRとしてはこちらが正解です。
400字の例文(原因を切り分ける強み)
私の強みは、うまくいかない原因を切り分けて考えられることです。
サークルのイベントで集客が目標の半分に届きませんでした。宣伝不足だと
考え回数を増やしましたが、次回も変わりませんでした。そこで参加者に
聞き取りをしたところ、告知は見ているが日程が試験期間と重なっていた
ことが分かりました。原因を思い込みで決めていたと気づき、以降は必ず
事実を集めてから手を打つようにしました。開発でも原因の特定が最初の
仕事になると考えており、この姿勢を活かせると考えています。
書き出しの型
結論から書いてください。「私の強みは○○です」で始めるのが最も確実です。状況説明から入ると、読み手は何の話か分からないまま読み進めます。
| 順番 | 内容 | 分量 |
|---|---|---|
| 1 | 強みの結論 | 1文 |
| 2 | それが表れた場面 | 2割 |
| 3 | うまくいかなかった点 | 3割 |
| 4 | どう考え、どう変えたか | 3割 |
| 5 | 入社後にどう活かすか | 1〜2文 |
テックジムの事例(1件)
私たちは通学型のプログラミング教室を運営しています。受講生の中に、日東駒専と呼ばれる大学群の出身で、メガベンチャーのエンジニア職に就職した方がいます。
これは1件の事例です。確率を示すものではありません。「プログラミングを学べば内定率が何%上がる」という数字を出す記事を見かけますが、そうした統計は公表されていません。この事例が示すのは「大学名以外の材料で戦える場面がある」という一点だけです。
ただ、なぜ通ったのかは説明できます。学生のうちに手を動かして何かを作った経験は、前の章で見た「課題設定・解決能力」と「論理的思考力」をそのまま語れる材料になります。「頑張りました」ではなく「何に詰まって、どう調べて、どう直したか」を話せるからです。
よくある質問
ガクチカと同じエピソードを使ってもいいですか?
構いません。ただし結論の置き方を変えてください。ガクチカは「何をしたか」、自己PRは「どんな人間か」で締めます。
技術力をアピールすべきですか?
新卒では不要です。期待されていないものを主張すると、期待値だけ上がって不利になります。「伸びる根拠」を示してください。
文系であることは書くべきですか?
触れる必要はありません。属性の話をすると中身が薄まります。詳しくはIT業界は文系でも入れるのかをご覧ください。
強みが思いつきません
過去に人から言われたことを探してください。「よく調べるね」「粘るね」といった他人の評価は、自己申告より説得力があります。
テックジムで学ぶ場合
テックジムは月額22,000円の通い放題で、教材を読み進めながら分からないところをトレーナーに聞く形式です。授業を聞く形ではないので、手を動かす時間がそのまま残ります。
東京本校(永田町)では毎週土曜にゼロから始めるPython入門講座、そしてゼロから始めるClaude Code講座を無料で開いています。どちらも説明会ではなく実際に手を動かす講座なので、まず1回来て、自分に合うかを確かめてから決めてください。
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ガクチカの書き方はガクチカがないと悩む人へ、エンジニア職を目指す場合は新卒・未経験からエンジニアになるをご覧ください。
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まとめ
自己PRは「どんな人間か」を、結論から書きます。ガクチカと同じエピソードでも構いませんが、締め方が変わります。
エンジニア職で刺さる強みは「原因を切り分けられる」「調べて進められる」の2つ。「コミュニケーション能力」「責任感」は避けてください。全員が書くか、抽象的すぎるためです。そして新卒で技術力を主張しないこと。示すのは伸びる根拠です。


