日立製作所の歴史を徹底解説|創業から現在までの115年の軌跡

はじめに

日立製作所は、1910年の創業以来、日本を代表する総合電機メーカーとして115年以上の歴史を刻んできました。一台のモーター修理から始まった小さな工場が、いかにして世界的な企業グループへと成長したのか。本記事では、日立製作所の創業から現在に至るまでの歴史を詳しく解説します。

創業期(1910年〜1920年代):一台のモーターから始まった物語

日立製作所の歴史は、1910年(明治43年)に茨城県日立鉱山で始まりました。創業者の小平浪平は、久原鉱業所日立鉱山の電気技師として、故障した5馬力の輸入モーターを修理したことがきっかけで、国産モーターの製造を決意します。

1920年には久原鉱業所から独立し、株式会社日立製作所として新たなスタートを切りました。社名の「日立」は、創業の地である茨城県日立市に由来しています。

創業期の主な出来事

  • 1910年:小平浪平が日立鉱山で国産モーターの製造を開始
  • 1920年:株式会社日立製作所として独立
  • 1924年:亀戸工場を開設、東京進出を果たす

戦前の成長期(1930年代〜1940年代前半)

1930年代に入ると、日立製作所は電気機械メーカーとして本格的な成長を遂げます。重電機器、家庭用電気製品、通信機器など、事業領域を着実に拡大していきました。

この時期、日立は「技術の日立」としての基盤を確立。自社での研究開発に力を入れ、独自技術の開発を推進しました。

戦後の復興と高度経済成長期(1950年代〜1970年代)

第二次世界大戦後、日立製作所は戦災からの復興を果たし、日本の高度経済成長と共に飛躍的な発展を遂げます。

この時期の主な展開

  • 1950年代:電力インフラの整備に貢献。発電設備や変電設備の製造で中心的役割を担う
  • 1960年代:家電製品事業を本格化。冷蔵庫、洗濯機、テレビなどが人気商品に
  • 1970年代:コンピュータ事業に参入。大型汎用コンピュータで国内シェアを拡大

この時期、日立は「総合電機メーカー」としての地位を確立し、重電から家電、情報通信まで幅広い事業を展開する企業へと成長しました。

グローバル展開期(1980年代〜1990年代)

1980年代以降、日立製作所は本格的な海外展開を開始します。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各地に生産拠点や販売網を構築し、グローバル企業への道を歩み始めました。

主な海外展開

  • 半導体事業の海外展開
  • 北米市場での家電販売強化
  • 欧州での鉄道システム事業展開
  • アジア諸国での製造拠点設立

一方、1990年代のバブル崩壊後は、経営環境の変化に直面し、事業構造の見直しを迫られることになります。

2000年代:構造改革と選択と集中

2000年代に入ると、日立製作所は大規模な構造改革に着手します。収益性の低い事業からの撤退や事業の再編を進め、「選択と集中」を推進しました。

主な構造改革

  • 2003年:史上最大の7,873億円の赤字を計上
  • 家電事業の縮小・再編
  • プラズマディスプレイ事業からの撤退
  • 半導体事業の分離・統合

この苦難の時期を経て、日立は社会インフラ事業への集中を決断します。

2010年代以降:社会イノベーション企業への転換

2010年代、日立製作所は「社会イノベーション事業」を中核に据えた経営戦略へと大きく舵を切りました。家電やテレビなどのBtoC事業から、社会インフラやIT、エネルギーなどのBtoB事業へと事業構造を転換します。

近年の主な動き

  • 2012年:中期経営計画で「社会イノベーション事業」を成長戦略の柱に
  • 2016年:日立アプライアンスを中国企業へ売却(白物家電事業の譲渡)
  • 2018年:日立製作所創立100周年を超える
  • 2020年代:デジタル技術を活用したLumadaソリューションの展開強化

現在の日立グループは、鉄道システム、エネルギー、産業・流通・水、ヘルスケアなど、社会インフラを支える事業に注力しています。

日立製作所の企業理念と技術力

日立製作所の歴史を語る上で欠かせないのが、「和」「誠」「開拓者精神」という創業の精神です。この理念は115年を超える歴史の中で受け継がれ、現在も企業文化の根幹となっています。

また、「技術の日立」として知られる通り、研究開発への投資を惜しまず、多くの革新的な技術を生み出してきました。基礎研究所や中央研究所を中心に、次世代技術の開発に取り組んでいます。

まとめ:伝統と革新が交差する企業

日立製作所の歴史は、日本の産業発展史そのものと言えます。一台のモーター修理から始まった小さな工場が、時代の変化に応じて事業を進化させ、現在では世界の社会インフラを支える企業グループへと成長しました。

創業から115年以上が経過した現在も、日立製作所は社会課題の解決を目指して革新を続けています。その歴史は、日本企業が持つ技術力と変革への挑戦心を象徴するものと言えるでしょう。


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