Flutterのインストール方法|Windows・MacでSDKを入れる手順とPATH設定・flutter doctor
Flutterのインストールは、公式が推奨する「VS CodeのFlutter拡張機能からSDKをダウンロードする方法」がいちばん簡単です。手動で入れる場合は、公式サイトからSDKのzipをダウンロードして展開し、flutter\bin(Macはflutter/bin)をPATHに追加して、flutter doctorで確認します。
2026年10月18日時点の最新の安定版(stable)はFlutter 3.47.7(2026年10月8日公開)で、公式ドキュメントもFlutter 3.47に合わせて書かれています(Flutter公式のリリース一覧、Install Flutter、いずれも2026年10月18日確認)。この記事では、Windows・Macそれぞれの手順と、インストール後にAndroid・iOS向けに必要な準備、よく出るエラーの直し方を公式ドキュメントに沿って説明します。
Flutterのインストール方法は2通り
公式のインストールページには、次の2つの選択肢が示されています。
| 方法 | やること | 向いている人 |
|---|---|---|
| Quick start(公式の推奨) | VS CodeなどCode OSS系のエディタにFlutter拡張機能を入れ、エディタからSDKをダウンロード・PATH設定まで行う | 初めての人、VS Codeを使う人 |
| Custom setup(手動) | SDKのzipを自分でダウンロードして展開し、PATHを自分で設定する | Android Studioなど別のエディタを使う人、置き場所を自分で管理したい人 |
インストールせずに試したいだけなら、ブラウザ上で簡単なFlutterアプリを動かせるDartPadも公式に案内されています。Flutterそのものの特徴は「Flutterとは?」で解説しています。
インストール前に入れておくもの
| OS | 事前に必要なもの(公式の案内) |
|---|---|
| Windows | Git for Windows、Visual Studio Code |
| Mac | Xcodeのコマンドラインツール(xcode-select --installでGitも入る)、Visual Studio Code |
| Linux | curl git unzip xz-utils zip libglu1-mesa、Visual Studio Code |
Macの場合、Intel製CPUのMac(x64)のサポートは段階的に終了する予定で、今後のリリースではApple Siliconが必要になると公式に告知されています(Install Flutter manually、2026年10月18日確認)。これからMacを用意するなら、Apple Silicon搭載機を選ぶのが無難です。
方法1:VS CodeからFlutterをインストールする(推奨)
公式の「Set up and test drive Flutter」の手順です(Quick start、2026年10月18日確認)。Windows・Macとも流れは同じです。
- VS Codeを起動し、拡張機能の「Flutter」をインストールする(Dart拡張機能も一緒に入る)
- コマンドパレットを開く(
Ctrl + Shift + P、MacはCmd + Shift + P) flutterと入力し、Flutter: New Projectを選ぶ- SDKの場所を聞かれるのでDownload SDKを選ぶ
- 保存先のフォルダを選び、Clone Flutterをクリック(ダウンロードには数分かかる)
- 完了の通知が出たらAdd SDK to PATHをクリック
- 開いているターミナルをすべて閉じて開き直し、VS Codeも再起動する
- ターミナルで
flutter doctorを実行して状態を確認する
このとき、Android Studioが入っていないと警告が出ることがあります。公式ドキュメントには、Web・iOS・macOS向けに作るならこの警告は無視してよく、インストール自体は成功していると書かれています。
方法2:Flutter SDKを手動でインストールする(Windows)
- SDK archive(または手動インストールのページ)から最新のstable版のzip(例:
flutter_windows_3.47.7-stable.zip)をダウンロードする - 保存用のフォルダを作る。公式の例は
%USERPROFILE%\develop(C:\Users\ユーザー名\develop) - PowerShellでzipを展開する
Expand-Archive -Path "$env:USERPROFILE\Downloads\flutter_windows_3.47.7-stable.zip" -DestinationPath "$env:USERPROFILE\develop"
保存先は、パスに特殊文字や空白を含まず、管理者権限が要らない場所にします。C:\Program Files\の下に置くと、後で「The Flutter SDK is installed in a protected folder」というエラーになります。展開後にbinフォルダにflutter.batが無い場合は、ウイルス対策ソフトが隔離している可能性があると公式に書かれています。
WindowsでPATHを通す
Windows + Pauseキー(Pauseが無いキーボードはWindows + Fn + B)で「システム > バージョン情報」を開く- 「システムの詳細設定」→「詳細設定」タブ→「環境変数」を開く
- 「ユーザー環境変数」の
Pathをダブルクリックし、空いた行に%USERPROFILE%\develop\flutter\binを入力する - 追加した行を選んで「上へ」で一番上に移動し、OKを3回押す
- 開いているコマンドプロンプト・ターミナル・エディタをすべて開き直す
flutter --version
dart --version
どちらもバージョンが表示されればPATHの設定は完了です(Add Flutter to your PATH、2026年10月18日確認)。
方法2:Flutter SDKを手動でインストールする(Mac)
- 「このMacについて」でチップ(Apple Silicon か Intel か)を確認し、合ったzipをダウンロードする
~/develop/などの保存用フォルダを作る- ターミナルで展開する
unzip ~/Downloads/flutter_macos_arm64_3.47.7-stable.zip -d ~/develop/
上はApple Silicon用のファイル名です。Intel用はflutter_macos_3.47.7-stable.zipなので、ダウンロードしたファイル名に合わせてください。
MacでPATHを通す(zsh)
macOS標準のシェルzshでは、~/.zprofileの末尾に次の1行を追加します(ファイルが無ければ作ります)。
export PATH="$HOME/develop/flutter/bin:$PATH"
保存したらターミナルとエディタを開き直し、flutter --versionとdart --versionで確認します。
Android・iOS向けに追加で必要な準備
Flutter SDKを入れただけでは、AndroidやiOSのアプリはまだ動かせません。作りたいプラットフォームに合わせて準備します。最初は1つに絞ると楽です。
| 作るもの | 必要なもの・コマンド |
|---|---|
| Androidアプリ | Android Studio(SDK Managerで Android SDK Command-line Tools・Build-Tools・Platform-Tools・Emulator などを入れる)、flutter doctor --android-licensesでライセンスに同意 |
| iOSアプリ | Mac+Xcode。sudo sh -c 'xcode-select -s /Applications/Xcode.app/Contents/Developer && xcodebuild -runFirstLaunch'、xcodebuild -downloadPlatform iOS、ネイティブコードを使うプラグイン用にCocoaPods |
| Webアプリ | Chromeがあれば動作確認できる(Quick startの最初の実行もChrome) |
Android Studioの設定はSet up Android development、iOSはSet up iOS developmentにまとまっています(いずれも2026年10月18日確認)。公式ドキュメントには、Android StudioにFlutterプラグインを入れるだけでは不十分で、SDK本体のインストールとPATH設定も必要だという注意書きもあります。
iOSアプリのビルドにはXcodeが必要なので、Windowsだけでは作れません。必要なパソコンや費用の違いは「iOSとAndroidのアプリ開発の違い」、Androidアプリの作り始めは「Androidアプリ開発の始め方」で解説しています。Xcodeの入れ方はXcodeとは?インストール方法と初期設定を解説をご覧ください。
flutter doctorで状態を確認する
flutter doctor
flutter doctorは、Flutter本体・Android toolchain・Xcode・Chromeなどが揃っているかを一覧で表示するコマンドです。問題がある項目には印と対処のヒントが出るので、エラー文をそのまま読むのが最短の解決方法です。詳しく見たいときはflutter doctor -vを使います。
全部の項目が揃っていなくても、自分が作るプラットフォームの項目に問題が無ければ開発は始められます(例:Webだけ作るならAndroidの警告は後回しでよい)。
プロジェクトを作って動かす
ターミナルから作る場合は次のとおりです。VS Codeなら「Flutter: New Project」→「Application」でも同じものができます。
flutter create my_app
cd my_app
flutter run -d chrome
カウンターのサンプルアプリが起動すれば、インストールは完了です。lib/main.dartを書き換えて保存すると、アプリを再起動せずに変更が反映される(ホットリロード)ことも確かめてみてください。続きは「Flutterの使い方」で、Flutterで使うDart言語は「Dart言語とは?」で解説しています。
Flutterのインストールでよく出るエラーと直し方
公式のトラブルシューティングページに載っている代表的なものです(Troubleshooting installation、2026年10月18日確認)。
| 表示されるエラー | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
'flutter' is not recognized as an internal or external command(Macでは command not found) |
PATHにflutter\binが入っていない |
PATHを設定し、ターミナルとエディタを開き直す。VS Codeなら拡張機能の「Locate SDK」で場所を指定できる |
The Flutter SDK is installed in a protected folder |
C:\Program Files\など管理者権限が要る場所に置いた |
ユーザーが書き込める場所(例:C:\src\flutter)へ移す |
cmdline-tools component is missing |
Android SDK Command-line Toolsが入っていない | Android Studioの Tools > SDK Manager で Command-line Tools と Build-Tools を入れる |
Android license status unknown |
Android SDKのライセンスに未同意、またはライセンスを確認するためのCommand-line Toolsが無い | SDK ManagerでAndroid SDK Command-line Tools (latest)を入れてから、flutter doctor --android-licensesを実行して同意する |
flutter doctor --android-licensesがUnsupportedClassVersionErrorで失敗 |
古いJDKが別に入っている | 不要なJDKを削除する(FlutterはAndroid Studio同梱のJDKを使う) |
よくある質問
Q. Flutterのインストールにお金はかかりますか?
かかりません。Flutter SDK、VS Code、Android Studioはいずれも無料でダウンロードできます。iOSアプリを動かすにはMacとXcodeが必要です。
Q. WindowsでiOSアプリは作れますか?
FlutterのコードはWindowsでも書けますが、iOS向けのビルドにはXcodeが必要なため、Windowsだけでは作れません。Windowsでは、まずAndroidかWeb向けから始めるのが現実的です。
Q. Flutter SDKはどこにインストールすればよいですか?
公式の例はWindowsなら%USERPROFILE%\develop、Macなら~/develop/です。空白や特殊文字を含まず、管理者権限が要らない場所を選びます。C:\Program Filesの下は避けてください。
Q. flutterコマンドが見つからないと言われます。
PATHにFlutter SDKのbinフォルダが入っていないのが原因です。PATHを設定したあと、ターミナルとエディタをすべて開き直してからflutter –versionで確認します。
まとめ
- いちばん簡単なのはVS CodeのFlutter拡張機能から「Download SDK」→「Add SDK to PATH」
- 手動なら、SDKのzipを空白の無い場所に展開し、
flutter/binをPATHに追加 - Androidは Android Studio+
flutter doctor --android-licenses、iOSはMac+Xcode - 困ったら
flutter doctorの出力を読む



