就活のコーディングテスト対策|出る範囲は限られている

コーディングテストは、対策すれば通ります。出題範囲が限られており、センスではなく準備の問題です。文系・未経験でも、2〜3か月あれば十分に間に合います。

企業が選考で見ているもの

話を進める前に、企業が実際に何を見ているかを押さえます。思い込みで対策すると的を外すからです。

企業が特に期待する能力 割合
課題設定・解決能力 80.1%
論理的思考力 72.1%
創造力 42.6%
傾聴力 35.9%
発信力 35.1%
経団連「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」(2022年1月18日公表)より。資質の側では「主体性」が84.0%で1位

「プログラミングができるか」は上位に入っていません。ここを誤解しないでください。企業が見たいのは課題を決めて解ける力と筋道を立てて考える力です。プログラミングが評価されるのは、それを示す材料になるからです。

どんな形式で出るか

形式 中身 対策
オンラインの自動採点 制限時間内に問題を解く 典型問題の反復
Webテストの一部 適性検査と一緒に出る 形式に慣れる
ライブコーディング 面接官の前で書く 考えを声に出す練習
課題提出 期限内に何か作る READMEを丁寧に
コードレビュー形式 既存コードの問題点を指摘 読む練習
新卒採用で多いのは上2つです

出る範囲は限られている

難問は出ません。新卒の選考で問われるのは基礎です。

分野 出る内容 優先度
配列・文字列の操作 ループ、検索、加工 最優先
連想配列(辞書・ハッシュ) 集計、重複の除去 最優先
ソート 並べ替えと、その応用 高
計算量の感覚 二重ループが遅い理由が分かる 高
再帰 簡単なもの 中
木・グラフ 幅優先・深さ優先 中(Web系では低め)
動的計画法 新卒ではあまり出ない 低
上4つで大半の問題に対応できます

動的計画法から始める人が挫折します。難しい分野から手を付けると、時間が尽きます。配列・文字列・連想配列の3つを確実にしてください。これだけで通る企業は多くあります。

2〜3か月の進め方

  1. 1か月目:言語の基本操作に慣れる。配列と辞書を「調べずに書ける」状態にする
  2. 2か月目:典型問題を50問解く。同じ問題を3回解くほうが、50問を1回ずつより効く
  3. 3か月目:時間を計って解く。本番は制限時間がある。解けるだけでは足りない

「解き方を思い出す」速度が結果を決めます。初見の難問を解く力より、典型問題を素早く処理する力が問われます。

言語はどれを使うか

言語 コーディングテストでの使いやすさ
Python 最も書く量が少ない。標準ライブラリが充実
Java 企業指定が多い。書く量は多い
C++ 速度が要る問題で有利。学習コストが高い
JavaScript Web系では指定されることがある
指定がなければPythonを勧めます

ただし「言語を選ぶ」ことに時間をかけないでください。1つ決めて、それで解き続けるほうが速く伸びます。

ライブコーディングの注意

黙って書かないでください。面接官が見たいのは正解ではなく考える順序です。企業が期待する論理的思考力(72.1%)を測る場面です。

  1. まず問題の確認を口に出す。「入力はこういう形ですね」
  2. 方針を言ってから書く。「まず全部見て、次に集計します」
  3. 詰まったら詰まったと言う。黙る時間がいちばん評価を下げる
  4. 書いた後に確認する。「空の入力だとどうなるか見ます」

詰まったときに黙るのが最も不利です。「ここで悩んでいます。2つの方法を考えていて…」と言えば、考えている過程が評価対象になります。実務でも、黙って止まる人より相談できる人が求められます。

文系・未経験の場合

情報系の学生は授業で慣れているため、ここは差がつきやすい場面です。ただし埋められる差です。出る範囲が限られているからです。

作品作りとコーディングテスト対策は、別の準備です。作品は課題設定を示すため、テスト対策は選考を通るため。両方必要です。作品についてはガクチカにプログラミングを使う書き方と例文をご覧ください。

テックジムの事例(1件)

私たちは通学型のプログラミング教室を運営しています。受講生の中に、日東駒専と呼ばれる大学群の出身で、メガベンチャーのエンジニア職に就職した方がいます。

これは1件の事例です。確率を示すものではありません。「プログラミングを学べば内定率が何%上がる」という数字を出す記事を見かけますが、そうした統計は公表されていません。この事例が示すのは「大学名以外の材料で戦える場面がある」という一点だけです。

ただ、なぜ通ったのかは説明できます。学生のうちに手を動かして何かを作った経験は、前の章で見た「課題設定・解決能力」と「論理的思考力」をそのまま語れる材料になります。「頑張りました」ではなく「何に詰まって、どう調べて、どう直したか」を話せるからです。

よくある質問

どれくらい勉強すれば通りますか?

典型問題を50問、3回ずつ解けば多くの企業で通ります。2〜3か月が目安です。

全問解けないと落ちますか?

企業によりますが、満点は求められないことが多いです。部分点が付く形式もあります。解ける問題を確実に取ってください。

競技プログラミングをやるべきですか?

必須ではありません。コーディングテストより難しい問題を扱うため、対策としては過剰な場合があります。時間が限られているなら、典型問題に絞ってください。

文系でも間に合いますか?

間に合います。出る範囲が限られているためです。ただし直前では無理なので、選考の3か月前から始めてください。詳しくはIT業界は文系でも入れるのかをご覧ください。

テックジムで学ぶ場合

詰まったときに聞ける環境として使っていただけます。

テックジムは月額22,000円の通い放題で、教材を読み進めながら分からないところをトレーナーに聞く形式です。授業を聞く形ではないので、手を動かす時間がそのまま残ります。

東京本校(永田町)では毎週土曜にゼロから始めるPython入門講座、そしてゼロから始めるClaude Code講座を無料で開いています。どちらも説明会ではなく実際に手を動かす講座なので、まず1回来て、自分に合うかを確かめてから決めてください。

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新卒でエンジニアを目指す全体像は新卒・未経験からエンジニアになる、作品の作り方は就活のポートフォリオの作り方をご覧ください。

テックジムは月額22,000円の通い放題でプログラミング教室を運営しています。東京本校(永田町)では毎週土曜にゼロから始めるPython入門講座、そしてゼロから始めるClaude Code講座を無料で開いています。どちらも説明会ではなく実際に手を動かす講座です。

まとめ

コーディングテストは対策すれば通ります。センスではなく準備の問題です。出る範囲は配列・文字列・連想配列・計算量の感覚でほぼ足ります。

動的計画法から始めないでください。挫折します。進め方は1か月目に基本操作、2か月目に典型問題を50問(3回ずつ)、3か月目に時間を計る。ライブコーディングでは黙らないこと。詰まったら「ここで悩んでいます」と言えば、考える過程が評価されます。

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