民泊業界から見える東京の深刻な社会問題とは?

2018年の民泊新法施行にあわせて市場投入した「自動チェックイン」の「ABCチェックイン」は瞬く間に業界NO1シェアとなりながらも、1年後には事業譲渡。激動の半生を語っていただきました。

IT起業家との対談番組「みんなのグラさん」とは?(Youtube)

株式会社チャプターエイト 代表取締役社長 高野勇斗氏

1982年北海道生まれ。2007年インターネット広告代理店に入社。入社1ヶ目にして大阪支社を責任者として立ち上げ、その後も同様に責任者として名古屋支社、福岡支社の設立を手掛ける。2011年2月にはインドネシアに駐在し現地法人設立。2015年3月チャプターエイトを創業。早稲田大学卒業。将来の夢は市政、道政、国政に参画し、日本ひいては世界の持続的発展に寄与すること。

マニアックなスポットしか行かないYouTube旅番組をはじめた理由

先週は、甲府、諏訪、松本を訪ねた。
そういえば地名が県名ではない街だけを回るのは初めてになる。

県名と地名を同じにするのは辞めていただきたいと明治政府には言いたい。
広島は安芸国であり、三原は備後国である。
なのに広島と言われるのは甚だ遺憾である。
地方に行けばこんなことは日常茶飯事。

平成になっても、オノボリ官僚は気にしていないのか、熊野に行ったら田辺市という標識を見てガン萎えする旅人がいることも知らずに、東京郊外の土地の下で眠るのだろう。

今年は沖縄遠征から出張がはじまった。
その時はYoutubeにおさめなかった。
折角レンタカーを借りて秘境に行ったのにと後悔した。

まずなんでレンタカーで地方の隅々まで行きたくなったのかというと、理由にすれば色々ある。何が本当の理由なのか自分でもわからないくらいだ。
最初にあげる理由は、すでに都市部は生き尽くしたからである。コロナ以前に全都道府県は制覇しており、すべて交通機関で行った場所なので、目新しいものがないからである。だから最近は、なるべく第二都市以下をまわっている。

FC展開者的な理由は、どこにどんなフランチャイズ店があるか、新しいFC業態の発見など、地方は鉄道よりも道路なので、道路から見た商圏を眺めてみたいのだった。

そして旅人としての理由は、都市部では見れない景色と文化である。
そもそも、一つの県に3カ国以上の旧国名がある、藩でいえばもっとある。
だから言葉も違えば、文化も違うのである。
山田洋次監督の「男はつらいよ」作品では、消えゆく日本の良き昔の風景がおさめられているという。今行かなければもう2度と戻らない景色が僻地にはある。
自動運転の時代を迎えれば、それ以前の景色を知っておくこと、そして映像にしておくことは価値があると思ったからである。

とうこともあり、映像に残すテーマは、「地元の人もたまにしか行かない。もしくは全く行かないスポットを紹介する」ということである。

東京で出会った地方人は、自分の故郷のことをよく知らない。
だから、自分で見つけるしかない。というわけで、地元の人にもどこに行くべきか聞くことにしている。いや、それを口実に地元の人と会話したいというのが本当のところである。

これは石川啄木理論であることは過去に書いた。

そして、今回の旅の話に戻る。

行ったところで少しマニアックなところをあげてみる。

・武田信玄のお墓
・高島城
・万治の石仏
・乙女滝
・御射鹿池
・まるやち湖
・上原城
・ローラー滑り台

全部、車がないと行けないところばかりである。

唯一、行けずに名残惜しいのが北斗神社である。
200階段ある神社なので、ぜひ行って欲しい。
こんな絶景が待っているはずだ。

画像

すこしマーケティング的な話をすると、なぜプログラミングのためのYouTubeをやっていたのに旅コンテンツを出すのかという話であるが、
それは2つ理由がある。

まず1つ目は、プログラミングは英会話とおなじく万民が興味持つものであるからである。だから別に料理でも釣りでもいい。しかし俺にできることは旅ぐらいしかないというわけだ。
例えば、白糸の滝に行くとする。折角ここまで来たんだから曽我神社も寄ってみようと考える、好奇心の強い人はプログラミング向きであると考える。
だから、ハッシュタグは重要である。歴史マニアや旅マニアがふと訪れて欲しいと思っている。

2つ目は、フランチャイズ展開目線である。きっと俺と同じ考えの奴がいるはずだ。かつてはこの俺も、アーリーチェックインできるホテルを探し、アポイントやPython講座までの時間までビールを飲みテレビを見るという出張スタイルだ。

「なんだと。アーリーチェックインだと。そんな時間があるのなら、綺麗な景色を一つ二つ見つけてこい」と3年前の俺に言いたいくらいである。

そして地元の人にも見て欲しいと思っている。マニアックな地名で検索するわけだから、地元LOVEに違いない。こういう人にFCをやって欲しいのである。

これで旅番組は3作目(8県目)である。
これだけの取材力があるのに、FBの友人たちから、「こんど山形に行くんだけど良いところ知ってる」みたいな相談がないのは寂しい。
まずは「旅相談といえばグラさん」を目指していきたい。

完全自動運転の2030年には「石川啄木の乱」が起こるはず。方言のすすめ。

「ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聞きにゆく」

石川啄木が、上野駅で東北弁を喋る人々を見て、詠んだ句である。

つい最近、地方でも大都市部では標準語を喋ると聞いて驚いた。
都市に集まる人は「訛り」を恥ずかしがっているのだろうか。

俺の従兄弟は、佐賀の人と付き合うと佐賀弁になるという、他人の方言を盗む技を身につけていた。
そんな従兄弟が羨ましかった。

今年に入ってから、出張したらレンタカーを借りて遠出することにした。
都市部ばかり見ても、その土地の実体が見えないし、その土地を堪能した感じがしない。

地名を覚えたり、ドライバー同士の交流も生まれる。
色々なフランチャイズの名前も覚える。

「ラジオを聴く」のも新鮮である。
こないだは福山雅治の番組を聞いた。
「ましゃ」って呼ばれてるんだということを知る。

まあこんな感じで、レンタカーを借りると忙しくなるわけだが、
都市部から遠ざかるほど、人の言葉が訛ってくるし、言葉も変わってくる。

最初に声を交わすのは駐車場のおじさんだ。
あんまり聞き取れないけど、「はるばるやってきたぞ」と感じる。

新幹線の改札口で、祖母にかけられる声、
空港の到着ロビーで、叔父にかけられる声、
あの瞬間に感じるのと同質なものを感じる。

その時にふと脳裏によぎるのが、冒頭の石川啄木の句なのである。

地方出身者は、いまさら地元に帰れないという。
実家に帰ったら1週間で飽きるという。

いやそれは、実家だから飽きるわけであり、
新しい試みがそこにあれば新鮮なはずである。

例えば、全国各地でフランチャイズビジネスが立ち上がっている。
そんな時に、3ヶ月でも地方に滞在すれば楽しいはずだ。

「とりあえず東京に出よう」という感覚で上京してきた人は、
「とりあえず田舎に帰ろう」ができない。

でも、あるプロジェクトがある場所でやっていて、
そこに参加するのなら、変なこだわりはなくなるだろう。

会社にしても家庭にしても一度契約したら終わりだと考えがちだ。
しかし、副業が当たり前になり、離婚再婚も当たり前になるだろう。
一つの土地にしがみつく必要もなくなる。

そんな転換期が2030年。完全自動運転の時代である。
なにせ移動コストが極小化するのだから、便利なところに住むという必要もなくなる。

だいたい1年以上同じところに、滞在することがバカらしくなる。
四季を一回りすると、あとは同じ繰り返しである。

ドライブをしていると、住んでみたい町がたくさん出てくる。
「めっちゃいい景色だ」と思ってもおそらく3日であきるだろう。

炭坑夫が街を変えるというのは、こういうことなのだろう。
その土地の言葉をマスターしたころが、潮時だということである。

自動運転の世になれば、国民全員が炭坑夫のようになる。
何かの目的のために、その土地にいく。

「とりあえず何度も揃っている」から住む街というのは魅力がなくなる。
中途半端に高くつくからだ。俺はそれを「中目黒化」と呼んでいる。

安いは正義。会社も学校もどんどん辺鄙な場所に移るだろう。
風光明媚で、空気と食い物がうまいところに人は心地よさを感じる。

都市に集まって、合理化を進められた時代は終わり。
インターネットと自動運転で、都市のメリットは極小化する。
都市に移り住んで「標準語」をまとって、すり減らしながら生きるのもこれで終了。

それを、俺は「石川啄木の乱」と呼んでいる。

もしくは、「1億総さんま化」と言ってもいいだろう。
みんなインチキっぽい方言を喋りだすわけだ。

テックジムも、それぞれの土地の言葉で、プログラミングを教えるのだろう。

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業界有数の宿泊施設向けシステム「ABCチェックイン」を買収

宿泊事業者向けセルフチェックインシステムを開発する、xxx株式会社(東京都新宿区、呼称:エイジィ)は、同種の競合システム事業を譲受したことを発表します。本件により、宿泊事業者の現状に即したセルフチェックインシステムが提案可能になります。当社は、同システムの市場シェアNO.1(推計)の事業者となります。2つのシステムの累計導入戸数は1600戸。当社システムは「minpakuIN」(民泊イン)。事業譲受したシステムは、「ABCチェックイン」。


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000016427.html

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